太陽の在処~新たな運命
主人公の名前
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揺り籠はとても心地よかった
包み込んでくれる温もりは優しくていい匂いがした
いつまでも包まれていたい
だけどこのままじゃいけない気がする
私はなにか大切な約束をした
大切な人を…
その為に私は…
ピピピピピピピピピピピピピ──
「うるさ~い」
“パン!”
と私はうるさく朝を知らせる目覚まし時計を止めた
「うーーーん!朝か~」
ベッドから這い出てカーテンを開ける
寝ぐせのついた髪を手ぐしで整えながら洗面所へ向かい
顔を洗ってハンガーに掛けてある真新しい制服に袖を通す
髪はゆるく三つ編みして、お気に入りのリボンで結べば準備OK!
うん!
今日もいい天気
高校デビューには最高の日和
おっと忘れるところだった
“シャラ…”
淡ピンク色でしずく型のローズクォーツ
これは私の大切なお守り…
『生まれた時から持っていたのよ』
なんて、お母さんもロマンチストだよね
これで本当に準備OK
お父さん、お母さん
私は今日から高校生です
見てる?
素敵な高校生活ができる様に見守ってね
「行って来るね、ヘリオス」
一羽の白ハトがそれを聞き届け空へと飛んで行った
─────
私のクラスは1組…
ここだ
まだ人はまばらだな…
友達できるかな─
私がクラスの入り口で佇んでいると
ドン!
「きゃっ!」
「うっわ!」
ゴン!
「いったーーい!」
誰かがぶつかった衝撃で私はすぐ目の前に置かれた机に頭から突っ込んだ
しかもちょうど角におでこをぶつけて…
「ちょっと、うさぎちゃん何してるのよ!大丈夫!?」
「走ったりするからだよ;」
何人かの声が聞こえる
「えへへ、どじっちゃったw」
私も痛みがさっきよりも少し引いてきて
涙目でそちらを見れば
お団子頭の子と金髪で赤いリボンが特徴の子と背が大きい子がいた
お団子頭の子が床に座っているところを見ると
きっとあの子が私にぶつかったのだろう
ああ、きっと私のおでこは今赤くなっているんだろうな(泣)
「─ああ!!ごめんなさい!!!大丈夫ですか!?」
お団子ちゃんが私に気付いて声をかけてくれた
「うん、大丈夫…少し角にぶつけただけだから」
そういうとお団子ちゃんは私がぶつけたところを確認した
すると横から覗いていたリボンの子が声を上げた
「ちょっと!すごく赤くなってるじゃない!!
どうするのよ、うさぎちゃん!こんなにかわいい子の顔に傷作っちゃって!
もうこれは責任取るしかないわね」
「うそ…どうしようまこちゃん!!私どうやって責任取ればいいの!?」
「うさぎちゃん落ち着いて、美奈子ちゃんからかってるだけだから;;」
お団子ちゃんが友だち二人に助けを求めてあたふたする姿は正直…
「…ぷっ!あははっ──」
「ご、ごめんなさいww
てか、あなた達おもしろすぎる─」
おなか痛い…w
なにコントかなにかなの!?
ひとしきり笑って3人を見ればポカーン、としてた
やっちゃった?
「ごめんなさい、わらったりして;;」
「ううん、こっちこそいきなりぶつかってごめんね。
私、月野うさぎ!よかったら友達になってくれない?」
そういってお団子ちゃん、もというさぎちゃんは手を差し出してきた
私は躊躇なくその手を握り返した
「私は“若宮ひなた”。よろしくね、うさぎちゃん!」
“こちらこそ♪”といって特大の笑顔でブンブン手を振り回すものだから
あはは…と笑うしかなかった
すると傍でその様子を見ていた二人も自己紹介を始めた
「あたしは木野まこと。まこちゃんって呼んで!」
「あたしは未来のアイドル、愛野美奈子でーす!よろしくね、ひなたちゃん♪」
「こちらこそ♪」
あとで他のクラスの友達も紹介してくれるらしい
初日から素敵な友達ができるなんて今日はついてる♪
入学初日から私の運気は絶好調らしい
さあ、新学期の始まりです!!
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