太陽の在処~始まりの物語~
主人公の名前
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広がる草原に一人たたずむ
空が騒ぐ
風が異変を伝える
草木だけがただじっと時が過ぎるのを待ち続けている
すうっと深く息と吸う
この星の大気を体中に深く浸透させるために
─覚悟はできている
私には守りたいものがある
大切な人々とこの星、そしてすべてを包むこの銀河
首にかかる星野からもらったローズクウォーツ
それを握れば愛しさが溢れる、そして勇気が湧いてくる
私は一人じゃない
星野との約束の為にも私は諦めない
改めて自分に覚悟を決めたとき上空から羽音が聞こえた
見上げれば一羽の白ハトが旋回している
「アイリア様、準備はよろしいですか?」
この子は出立時にクイーンがつけた私の側近でヘリオスという
頼もしい相棒もできたし
真実、私は一人ではなくなった
「ええ、いつでも大丈夫よ」
ヘリオスはそれを聞き届けるとゆっくり私の傍に降りてきた
私は右手に光るリングを見つめる
それはお母様がくれたもの…
―――――――――――――
『アイリアこれを─』
そう言ってお母様は私の右手子指に淡くオレンジに光るリングをはめた
そして優しく私の手を包んだ
『このリングは太陽のクイーンに受け継がれし物。
きっとこのリングがあなたを導いてくれるでしょう。─さあ行きなさい、誇り高きセーラー戦士よ。あなたの戦士の名は─』
―――――――――――――――
リングが輝き右手を空に向け掲げる
太陽が私に力をくれるから
「──ソル・クリスタルパワー・メイクアップ!」
『あなたの戦士の名は──セーラーソル。アイリア、あなたに太陽のご加護がありますように…』
身にまとっていたドレスは今、ウラヌス達が着ていた戦闘服とは少し違いワンピース状の衣装に変わっていた
色はこの星に咲き乱れるサンフラワーの色
胸元にあるリボンはそれより少し濃いオレンジ
透き通った生地が戦闘服の上にかかっている
足は白のニーハイソックスにロングブーツ
額にあった太陽の紋章が今までよりあつく熱を放っている
さあ、準備は整った
「ヘリオス、行くよ。月へ─!」