太陽の在処~始まりの物語~
主人公の名前
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戦士の朝は早い
まずはプリンセスが起きる前に一通り一日の予定を確認
宮殿の見回りもかねて日替わりにプリンセスのお部屋へ朝の伺いに行く
本来起こしに行くはずが私たちのプリンセスはすでに身支度を整えて
新鮮な朝の風のように「おはようございます」
と微笑まれる
流石プリンセス…完璧だわ
そんなプリンセスを見て私の口角が自然に上がる
そしてそのまま朝食を食べに広間へ
私含めて戦士のヒーラーとメイカーとプリンセスの4人で囲んでいた食事もここ最近は
「みんな、おはよう。今日もいい天気だね」
まさに太陽のような笑顔のプリンセス・アイリアが加わり5人で囲むテーブル
本来であれば戦士の私たちがプリンセスと一緒に食事なんて考えられないけど
『一人で食べるより、皆で一緒の方が食事もよりおいしくなります』
とプリンセスの言葉により私たちもご相伴にあずかることに
それはアイリアも同意見の様で特に嫌な顔もせずに
この星に来たときから毎朝食事を共にしている
プリンセスと言うのはどこもこんな感じなのかしら?
時間は経ち今は公務の時間
プリンセスといえど星を治める者
朝に準備していた資料をプリンセスの部屋と運び
目を通してもらう
分からないことがあればメイカーが丁寧に説明し、
私とヒーラーは主にプリンセスの手となり足となる
つまり雑用
けして嫌な訳ではではない
ただそれぞれ得意分野があって
今回に関してはメイカーが適役
そのフォローをしているためこの時間帯は忙しく動き回ることが多い
一段落した後のお茶の時間が何よりの癒しの時間
プリンセスも少し疲れたような顔をしていらっしゃる
「私も混ぜてもらっていい?」
アイリアがやって来た
“ドキっ”
ちょっと、そんな扉から顔だけ覗かせて聞いてくるなんて反則じゃない!
今まではそんなおしとやかじゃなかったのにいきなりどうしたのよ!
最近自分の気持ちに気付いてしまったせいか
アイリアの仕草の一つ一つにドキドキしてしまう
あたしは乙女かっ!!
「あら、アイリア。もちろんいいわよ、一緒にお茶にしましょう」
「ありがとうw」
少し頬を赤くしたアイリアが本を片手に持ちプリンセスの隣に座った
「どうしたのファイター、顔が赤いけど?」
お茶の準備をしていたヒーラーが怪訝そうに聞いてきた
「えっ?な、なんでもないわよ!きっとお日様のせいね!!」
そうよ!きっとそうよ!
なんて言ってごまかしている私をメイカーとヒーラー、プリンセスまでもが怪しく見つめているなんて気づきもしないで
「アイリアは今まで何をしていたんですか?」
紅茶を口にしていたプリンセスがそう彼女に話かけた
「図書室で本を読んでいたの。初めて見る本がいっぱいでどれ読もうか迷っちゃった」
「いい本は見つかったんですか?」
本のことになると気になるのかメイカーが話に参加した
「うん、物語なんだけど“星の名前”って本」
「そんな本があったのね…」
「ファイターはあまり本を読みませんからね…」
「メイカーそれを言わないで!」
それはすみませんw
と謝るメイカーだが…なんかおもしろがってない!?
「それでどんなお話なの?」
「まだ途中なんだけど、
一人の青年が真っ暗な銀河に佇んでいたの。
そこへ偶然通りかかった主人公の女の子に今夜泊るところがないから
一晩あなたのところに泊めてくださいってお願いするの。
可愛そうに思って主人公は一晩泊めてあげるんだけど、
その青年は恩返しにって銀河のいろいろな星のお話を聞かせてくれるの。
名前だけは聞いたことがある星のありのままの姿を青年は一つの物語のようにはなしてくれるの。
主人公は日々の忙しさのせいでいろいろ悩んでいるんだけど、
青年のなにものにもとらわれない姿に自分もありのままの姿でいいんだと気付くの。
そして青年の心根に少しずつ惹かれていく…そんなお話。」
アイリアの話にみんな聞き入っていた
「─素敵ですね。自分の知らない未知なる世界を解く青年。私もそんな方とお会いしたいです」
でしょ!とアイリアとプリンセスは顔を近づけてはしゃいでいる
「ていうか、銀河の中で佇むってそいつ怪しいでしょ。
泊めてくれって言われて『はいどうぞ』、なんて不用心すぎるわよ」
ヒーラーからは容赦のないコメントが炸裂
まあ確かにヒーラーの言う通りだがあくまでもお話の世界
けれど気になるのは、アイリアは想像を掻き立てられるようなスケールの大きい男性が好みなのかしら…
私はどうだろう
自問自答してみる…
・・・。
あ″ー分からない!!
一人で勝手に根を上げる
未だにプリンセスと物語のことで盛り上がってるアイリア
まあいいか
今はこの笑顔が見れるだけで満足…
…ほんと私重症ね///