もしも〇〇が〇〇だったらシリーズ
もしも○○が○○だったらシリーズ
「もしもレンがプロレスラーだったら」
○レン←プロレスラー
○ももち←観客
○マルボロ←実況
俺は今、リングに立つ――
~国立プロレスリング競技場にて~
マルボロ「ついに始まりました!今宵も世紀末真っ只中!本日の実況を承ります、私マルボロがお送りいたします。それでは皆さん、お待ちかね・・・プロレラーの紹介です」
観客「待ってましたああああ!!」
ももち「うをおおおおお!!」
マ「あぁ赤こぉおなぁあ↑電子レンジ仮面!」
電子レンジ仮面「うがー。」
マ「青コーナー、レンさん」
レンさん(レン)「はぁ・・・おっしゃ、やるか。」
マ「それじゃ、あれだ、ゴングならしまーす。」
ゴング「カァアアン!!」
電「うがー、やってやるぜ。お前なんかあれだ、電子レンジでチンしてやる!」
レ「意味分かんねえし・・・まあ、いいやかかってこいよ・・・!」
相手のジャブの嵐が飛ぶ。問答無用の百烈パンチだ。俺はそれを華麗に避ける。
レ「その程度かよ、家電製品仮面。今度はこっちからお見舞いしてやんよ!」
も「でた!あの構えはレンさんの必殺技の一つ・・・その名も「レンさんのドキドキサバイバルナイフ」!!」
観「うをおお!キタ━(゚∀゚)━!」
レ「ふっ・・・!おりゃあ!」
レンさんの腕が変形すると、ナイフのように相手の髪の毛を切り刻んだ。そしてもみるも無残なモヒカン頭に仕立て上げてしまったのだ!
電「くぅ・・・なんたる屈辱」
も「ださーww」
観「うぇっwwうぇっww」
電「こうなったら、奥の手だ・・・必殺「本当はチンとはならないんだよ攻撃」!!!」
レ「なにっ!?」
電子レンジ仮面の放つ熱風と、卵を間違えて電子レンジで温めてしまったときの爆発音がレンさんの戦闘意欲を低下させてしまった。
どうする!?レンさん
頑張れ!レンさん!
レ「おう!ここで負けたら男が廃れる。」
マ「えーと、残り5分になりました。レンさん、頑張ってますね。電化製品仮面も頑張ってます。はい、頑張れ。」
も「レンさん!あんたはここまでの男ではないはずだ!あの日々を思い出すんだ、どんなに辛い特訓も、あんたのコーチと頑張ってきたじゃないか!俺はその間、だらけてたけど、あんたは違う。アホみたいに汗水たらして・・・努力してきたじゃないか、そうだろおおう!?」
わかってる。俺は男だ。
レ「ありがとよ、観客役のももち・・・俺はあきらめない。なにがあろうとも!!」
次の瞬間、レンさんの頭上に雷鳴が響き渡る。屋内なのにも関わらずだ。
そして一瞬レンさんの体が光ったかと思うと、体から大量の稲妻が走ったようにみえた。(本当はそれも演出です)
電「あれは・・・あれはまさか!?」
観「あれは「稲妻レンレン」の兆し・・!」
も「10ヶ月に一度だけ、発動されるという、伝説の必殺技・・・まさかあいつが取得してようとは。考えられないことだった。だが、今!やつはそれを目の前でやってのけようとしている。奇跡を起こそうとしている。」
風が凪いだ瞬間、稲妻をまとった拳を相手にふりかぶる。
レ「うおおおりゃああ!!」
電「うわあああああ!!!」
ものすごい爆発音
俺の拳は相手の電子レンジの取っ手の部分に命中する。
爽快だった
正しく、圧倒的爽快感だった
電子レンジ仮面のガラス部分に少しだけ日々が入る。
マ「えーと、終了。ま、判定するまでもない。この勝負、レンさんの勝利です」
レフリーに腕を挙げられるレンさんの姿はこの会場のどの人間よりも輝いていた・・・
【終わり】