地球滅亡企画
第四話「親愛なる君へ」 ポーツマス×カイル ランクC
紳士のたしなみを忘れないこと。そんなことをいつだって要求されてきた。
「私は本当の紳士になんてなれなかった。」
私の目の前で、涙ぐむ君をただ奪いたくて、壊したくて仕方なかっただけ。
この星の崩壊なんて興味ない。
私自身の殻を破るためのきっかけとなった。ただそれだけのことなんですよ。
「それもこれも、すべてあなたのせいですよ。」
「なんだよこれ・・・っ、こんなの、ただの、ただの・・・!」
「和装好きじゃないか!!」
彼の顔は愛らしく歪み、私の胸ぐらを掴みかかる。
「そうですよ。私はこうしてあなたを・・・着物姿にしてみたかったのです!!!愛ラブジャパニーズ!イエスジャパニーズ!」
「やだよー!これ女物じゃん、せめて男物にしろよな。」
「カイルさん。わかっていらっしゃいませんね。それでも私のパートナーですか?日本物は女性の着物が美しいのです。」
「いや、だからってなんで今、それをカミングアウトしたの!もうすぐ地球滅亡だよ、ねえわかってる?」
私は静かな微笑みを浮かべ、カイルが怒こるたびに擦れる着物の振袖の音を聞いていた。
「そそりますねえ・・・実は私はあなたがそれを着る瞬間をいつも考えながら、毎晩尿道オ○ニーをしていたのです。念願の願いだったのですよ。」
「にょうど・・・いや触れないでおこう。はあ、まあ俺は前からポーティさんが変態だって気づいてましたよ。しかしここまでとは・・・なんか・・・そそるね。」
思ってもみなかった言葉。まさか、私の趣味を受け入れてくれる人がいるなんて思ってもみなかった。
いつも自分を隠してきたから。
「こんな恥ずかしい私を愛してくれますか。」
「ああ、もちろんだよ。あなたの変態なところも、紳士であることを表立てにしているところも、すべて、愛してあげるよ。」
着物姿の彼は、優しく微笑み、私の唇にそっと重ねてきた。
私は着物の帯をゆっくりと味わうようにといていくと、彼の上半身が顕になった。鎖骨あたりを指でなぞると、くすぐったかったのか、身をたじろがせ、喘いだ。
私は益々興奮して、そそり立つ自分のそれを、胸板に擦り付けはじめる。ぬるぬるとした粘液が濡らしていく・・・。
「気持ち悪いね、紳士なのに、こんなことして。」
カイルさんの言葉に私は理性を失いかけた。ああ、このままでは、私が先にイってしまいそうだ・・・。
「私をこんなに変態にさせたのはあなたの方でしょう?責任をとってくださいよ。」
そういって私はといた帯の白い当て布を彼の首に巻きつけ、それをゆっくりと絞め始めた。
絞め付けるだけで、彼のそこはいきり立っていくのを感じる。
「なんだ、カイルさんも変態じゃないですか。首を絞められるのがお好きなんですか?」
喘ぎ声と変態紳士の含み笑いがこの部屋を支配する。まさか、馬小屋で馬たちが見ている中で行うなんてカイルさんの発想は素敵すぎる。
そういえば、前にカイルさんがこんなことを言っていた。「何かに、もしくは誰かに見られながらするっていいよね。」
つまりは、公然の前で私たちの変態行為を見せつけるということですね。なるほど、こちらでの行為が終わったら、そちらも誘ってみますか。
「ねえ、もっと絞めてよ。窒息するくらいに」
「いいですよ。では、そろそろ入れますか?」
「うん、」
おもむろに彼は四つん這いになり、着物は擦れた音を出しながら、するりと脱げていった。
当て布を首に巻きつけたまま、私は彼の中に自分のものを挿入した。上下運動をするたびに布はきつくしまったり、ゆるめたりする。相手の呼吸を自分が支配している。その支配欲が途方もなくドロドロに垂れ流しにされる。
イく瞬間は、もしかするとこの世界の終わりの瞬間と似ているのかもしれない。
白いドロドロした液体に包まれて、また新しい世界が形成されていくんだ。
そんな気がしながら私たちは絶頂を迎えた。
【完~親愛なる君へ~】
(コメント:4つ書くの疲れた(o´Д`)=з)