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寒いのでこたつでみかんを食べておりました
毎日寒いですね・・・朝起きるのは非常にダ・・・億劫です。私は、こうしてこたつにいる時が一番幸せなのかもしれません。

クリストファーもいないし、私の友達はみんな、どこかに出かけております。

だからといって、決して私がダルいからここから出ないわけではありません。

なにしろ、これから大事にな用事があるのです。ふふ、なんだと思いますか?

それは相撲の試合を閲覧することです。
相撲はとても日本らしいスポーツです。他の野球や、サッカーなんてものはアメリカかぶれの面白みもないものですが、これだけは見ていても飽きないのですよ。

私は趣味のゲートボールのシュミレーションをしながら、相撲の始まりを待ち望んでおりました。

すると、


「ピーンポーン!」

おや、こんな寒い日に来客ですか。これから相撲が始まるというのに。一体誰なのでしょう。

私は、重い腰をあげて玄関に赴きました。
ドアモニターを一応確認してみると、どうやら宅配便のようです。ペリカンがあくびをしながらたっております。

「宅配便れーっす。はんこーかサインおねあいしやーっす。」

「はい、ここですね、どうぞ。寒いのにご苦労様です。」

宅配便の若い男性は、私に荷物を渡すと、さっそうと飛んでいってしまいました。
そして荷物に目を落としてみると、私は思わずにやけてしまいました。なぜなら、私の応募していた日○カップヌー○ルのロボットが当たったからです。

話しかけると、歌を歌ったり、喋ったりします。

私はさっそく、充電してみました。

すると、ロボットはカップヌー○ルの形からトランスフォームして、ピコピコ音と共に起動し始めました。

私は試しに話しかけてみることに。

「こんにちは。はじめまして、私はポーツマスと言います。よろしくお願いしますね」

「ピコピコーン・・・クタバレ鳥野郎・・・」


私は優しく充電器のコードを抜くと、それを箱にしまい、押し入れに保管することにいたしました。

来週あたりにクリストファーにさしあげようと思っております。

いよいよ、相撲がはじまるので、私はみかんとおせんべいとお茶の入った急須とマグカップを用意いたしました。

ああ、なんて幸せな空間なのでしょうか。
私はぶつかり合う肉体を半ば半笑いしながら、そう呟きました。

ええ、これが私の冬の過ごし方なのです。




(終わり)
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