第一話 願いの叶う紙
怖い話っていうか不思議な話かもしれないが、俺の体験した昔話を話すよ。
ある日突然仲良くしてた友達から、願いがかなう紙だって言って、その時流行っていた手紙交換に使うようなメモ帳を折りたたんだものをもらったんだ。
なんでも、その紙に願いをかけてから開くと、中に指令が書かれてあってそれを実行できれば願いがなんでも叶う。ただし実行できなければ不幸になる。ってな。
効果と失敗したときの代償の大きさで梅と竹の二枚をくれて、松もあるけど資格がないからってそれはくれなかった。なんの資格かは分からねえけど。
使ってもいいし捨ててもいいただ人に渡すなって言われたから、俺は……使わなかった。
その頃俺は怖がりだったからな、びびっちまって……
そいつとは疎遠になっちまってそれっきりだと思ってたんだけどさ、この話をふと思い出したとき、そいつの名前も何も思い出せなかったんだ。
他の友達に聞いても、だれも分からなかったんだ。紙をもらった時はたしかに友達からだと思ったはずなんだけどな。
なぁ、あのとき紙を開いてたら俺はどうなってたんだろうな。
カム菜
ある日突然仲良くしてた友達から、願いがかなう紙だって言って、その時流行っていた手紙交換に使うようなメモ帳を折りたたんだものをもらったんだ。
なんでも、その紙に願いをかけてから開くと、中に指令が書かれてあってそれを実行できれば願いがなんでも叶う。ただし実行できなければ不幸になる。ってな。
効果と失敗したときの代償の大きさで梅と竹の二枚をくれて、松もあるけど資格がないからってそれはくれなかった。なんの資格かは分からねえけど。
使ってもいいし捨ててもいいただ人に渡すなって言われたから、俺は……使わなかった。
その頃俺は怖がりだったからな、びびっちまって……
そいつとは疎遠になっちまってそれっきりだと思ってたんだけどさ、この話をふと思い出したとき、そいつの名前も何も思い出せなかったんだ。
他の友達に聞いても、だれも分からなかったんだ。紙をもらった時はたしかに友達からだと思ったはずなんだけどな。
なぁ、あのとき紙を開いてたら俺はどうなってたんだろうな。
カム菜