第五訓
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銀時が差し出した小包を門番の男は払いのけ銀時の手を離れた小包は放物線を描きながら門を越えて大使館の敷地に入る
ドカン
そしてそれは地面に落ちた瞬間に突如として大爆発を起こし大使館の門を粉々に吹き飛ばした
その光景を呆然と眺める銀時達
「…なんかよくわかんねーけどするべきことはよくわかるよ」
『位置について…よーい』
「逃げろォォ!!」
銀時が叫ぶと同時に走り出す四人
「待てェェテロリストォォ!!」
ガッ
「!!」
だが逃げ遅れた新八が男に腕を掴まれ捕まってしまう
ガッ
「!!」
ガッ
『!!』
ガッ
「!!」
すると新八は反射で目の前を銀時の腕を掴み銀時は才花の腕を才花は神楽の腕を掴み四人と男は仲良く一列に連なる
「新八ィィィ!!
てめっどーゆーつもりだ。離しやがれっ」
「嫌だ!!一人で捕まるのは!!」
「俺のことは構わず行け…とか言えねーのかお前」
『私に構わず手を離して銀時~肩が外れる~』
「離すかバカヤロー!棒読みじゃねーか!!」
「私に構わず逝って三人とも」
「ふざけんなお前も道連れだ」
そんなやりとりをしている間に大使館から騒ぎに気付いた他の戌威族達がぞろぞろと現れた
「ぬわぁぁぁ!!ワン公一杯来たァァ!!」
悲鳴にも似た声を上げる新八
チャキ…
「手間のかかる奴だ」
その時爆破した門近くの塀の前に座っていた托鉢僧の姿をした男が錫杖を手に立ち上がり呟いた
ガッ
「!!」
男は戌威族達を追うように走り出すと軽い身のこなしで飛び上がり戌威族達の頭を踏みつける
ガッ
「ぶっ!!」
ゴッ
「ぼっ!!」
ガッ
「ばっ!!」
そのまま軽やかに戌威族達の頭上を足場にしながら飛び進んで行く
ゴッ
「げゔ!!」
ドサッ
「!!」
最後に新八の腕を掴んでいた門番の頭を踏み付け気絶させると男は銀時達の前に華麗に着地する
「逃げるぞ銀時、才花」
そう言って編笠を取った男は僧侶の格好をしているのに長髪というちぐはぐな容姿をしていた
「おまっ…ヅラ小太郎か!?」
突然現れた長髪の男の顔を見て目を見開く銀時
「ヅラじゃない桂だァァ!!」
ゴッ
「ぶふォ!!」
『わぁおクリティカルヒット~』
銀時が男の名前を口にすると間髪いれずに銀時の顎を下から殴り上げる長髪の男
それを見て才花は呑気に呟き拍手を送る
「てっ…てめっ久しぶりに会ったのにアッパーカットはないんじゃないの!?」
「そのニックネームで呼ぶのは止めろと何度も言ったはずだ!!才花!お前からもこのバカに何とか言ってやってくれ!」
『わかった。小太郎の頭に付いてるヅラはカツラって呼ぶように言っとく』
「違う!そうではない!」
「つーかお前なんでこんな所に…」
長髪の男……桂に尋ねる銀時だったがそこへ戌威族達が再び迫ってきていた
「話は後だ銀時、才花。行くぞ!!」
「チッ…おら行くぞ才花」
『へーい』
ひとまずは逃げることが先決と銀時達は桂に続いて走り出す
「とうとう尻尾出しやがった」
その様子を双眼鏡越しに離れた建物の上から見つめる人物がいた
「山崎。何としても奴らの拠点おさえてこい」
「はいよっ」
銀時達を見下ろしていた人物は山崎という部下にそう命じると咥えていた煙草を口から離し一息煙を吐く
「天人との戦で活躍したかつての英雄も天人様様の今の世の中じゃただの反乱分子か。この御時世に天人追い払おうなんざたいした夢想家だよ」
手にした桂の指名手配書を見て呟くとそれをくしゃくしゃに丸めると後ろで目玉が描かれたアイマスクをして寝ている一人の男に投げ付けた
「オイ沖田起きろ」
沖田と呼ばれた男はむくりと起き上がりアイマスクを下ろす
「お前よくあの爆音の中寝てられるな」
「爆音って…またテロ防げなかったんですかィ?何やってんだィ土方さん真面目に働けよ」
「もう一回眠るかコラ」
自分は寝ておきながら「真面目に働け」と悪態を言う沖田にややキレ気味に言い返す男……土方
「天人の館がいくらフッ飛ぼうがしったこっちゃねェよ。連中泳がして雁首揃ったところをまとめて叩き斬ってやる」
土方はおもむろに腰に挿した刀を抜く
「真選組の晴れ舞台だぜ。楽しい喧嘩になりそうだ」
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