第二訓
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「んじゃ俺は俺の武士道でいかせてもらう!!」
ガッ
「!!」
そして突然銀時はそう言って後ろ蹴りで銃を構える長谷川の腕を蹴り上げた
蹴られた衝撃で長谷川の手から拳銃が離れ遠くへ飛ばされる
「待てェ!!」
その隙に才花の元へ走り出す銀時
「たった一人の人間と一国…
どっちが大事か考えろ!!」
「しったこっちゃねーなんな事!!」
襲ってくるいくつものペスの足をかわしながら走る銀時は叫ぶ
「才花ぁ!!気張れェェェ!!」
『無理ーさっき新八助けたアレで疲れたー』
すでに体が半分ペスの口に入っている状況にも関わらず才花は何の抵抗もせず呑気な返事を返す
「幕府が滅ぼうが国が滅ぼうが関係ないもんね!!」
「俺は自分(てめー)の肉体(からだ)が滅ぶまで背筋のばして生きてくだけよっ!!」
ズプン
ペスの眼前まで飛び上がった銀時は最後にそう叫ぶとついには喉の奥に落ちていこうとする才花を追い自らもペスの口の中に飛び込んだ
ゴパン
その次の瞬間カッと目を見開いたペスは口を開け大量の血を吹き上げ吐血した
吐血の飛沫がペスを見上げる長谷川へまるで雨のように降り注ぐ
「…あ~あ
目茶苦茶やってくれやがってあのヤロー」
降ってくる血の雨に打たれながら呟く長谷川
「あ゙あ゙あ゙あ゙ペスがァァ!!余のかわいいペスが…噴水の如く喀血しておるではないかァァ!!」
その脇では皇子が可愛いペットの悲惨な姿に悲鳴を上げ絶叫する
「長谷川!!無傷で捕らえよと申したはずじゃぞ。どう責任をとってくれるか!!国際問題じゃこれは!!オイ聞いておるのか」
激怒し喚き叫ぶ皇子に見向きもせず長谷川はおもろに煙草を口にし火をつける
「(…背筋のばして生きる?)」
「(まるでガキの学級目標じゃねーか。…そういやお袋もよく言ってたな)」
「(背中まがってるぞ。しゃんと立てって…)」
そんなことを思い出しながら長谷川が見つめる先には倒れたペスの口から自分以上に血だらけになって這い出てきた銀時と才花
「(…母ちゃん俺…今…まっすぐ立てているか?)」
「今回の件は
父上にも報告させてもらうぞよ長谷川!!」
「……せーよ」
「な?」
「うるせーって言ってんだ!!
このムツゴロー星人!!」
ドガ
「ごゔ!!」
怒りの収まらない様子の皇子に対し長谷川はそれ以上の怒鳴り声を上げ皇子を容赦なく殴り飛ばした
「あ~あ!!」
『あらら~』
一部始終を見てた銀時と才花が声を上げる
「いいのかな~んな事して~」
「しるかバカタレここは侍の国だ。好き勝手させるかってんだ」
卑しい笑みを浮かべ尋ねてくる銀時に長谷川はどこか吹っ切れたような清々しい顔をして答える
「でももう天人とり締まれなくなりますね。間違いなくリストラっスよ」
「え?」
だが新八の発したその言葉にそんな爽やかな気持ちはすぐに遥か遠くへ消え失せた
「バカだな。一時のテンションに身を任せる奴は身を滅ぼすんだよ。なァ才花」
『国が滅ぶ前におじさんの身が滅んじゃったね』
そして最後に告げられた二人の兄妹からの容赦ない言葉に長谷川は一人絶望するしかなかったー
END