第二訓
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一方飼い主をぶっ飛ばしたペスはというと巨体を引きずり移動しだす
「!!ヤバイまた市街地に出る」
焦る新八だがそこへペスの進路を阻むように腰の木刀を抜いた銀時が立ち塞がる
「銀さん!!」
「才花しょう油買ってこい。今日の晩ごはんはタコの刺身だ」
『えーやだよ。あんなの生で食べたら絶対お腹こわすって。加熱調理して』
銀時にしょう油を頼まれる才花だったが巨大な化け物を前にしても驚いたり慌てる様子もなく新八の隣で呑気な返事を返す
「んだよワガママ言いやがって…じゃタコ焼きのがいいか。いただきまーす!!」
いざ木刀を手に威勢よくペスへと駆け出す銀時だったがそこへー
「させるかァァ!!」
ゴン
「!!」
何故かスライディングで滑り込んできた長谷川が伸ばした自分の足で銀時の足を引っ掛け邪魔をする
足元がもつれバランスを崩した銀時の体は前へと倒れ見事脳天を地面にぶつけた
「いだだだだ!!何しやがんだ!!脳ミソ出てない?コレ。才花見てェ!」
「手ェ出しちゃダメだ。無傷で捕まえろって皇子に言われてんだ!!」
「無傷?できるかァそんなん!!」
「それを何とかしてもらおうとアンタ呼んだの」
「無理無理!無理だって!!」
そう言って銀時と長谷川が討論していると
「うわァァァァ!!」
『うわー』
「!!」
二つの悲鳴が聞こえた
二つと言っても二番目に聞こえた声は棒読みで危機感が全く伝わってこない悲鳴なのか疑わしかったがその二つの声がした上を見上げる銀時
「才花!!新八ィィ!!」
見るとそこにはペスの長い足に捕まった才花と新八の姿があった
「ちっ」
ガチャ
「!」
再び木刀を構え捕まった二人を助けるべく駆け出そうとした銀時だったが背後から嫌な音と共に後頭部に何かが突き付けられ動きが止まる
「勝手なマネするなって言ってるでしょ」
突き付けられたものは拳銃でそれを手にしてるのは長谷川だった
「てめェ…」
目線だけ後ろに向け長谷川を睨む銀時
「うわァァァ助けてェェ!!」
一方ペスに捕まった新八はなす術なくただ悲鳴を上げるしかなかった
『ペス~食べるなら
そっちのメガネの方がおいしいよ~~』
「オイぃぃ!!お前それヒロインにあるまじき発言をだぞォ!!」
命の危機に瀕してる状況でありながらいつもと至って様子の変わらないそれどころか新八を身代わりにするような発言をする才花に突っ込む新八
そんなことをしてる間にも不揃いな歯がズラリと並ぶペスの大きな口へと近づいていく二人
「ちょっとォ!マジでコレヤバいって!!どうにかしないと!!」
『しょーがないなぁ。新八気張れ』
「え…!?」
気が抜けるようなユルい声でそう言うと才花は腰から鞘ごと小太刀を抜いてそのまま小太刀を思いっきり新八の方へと投げた
ドォス!
「!!」
一体細めな腕のどこにそんな力が入っていたのか才花が投げた小太刀はすごい勢いで放たれまるで矢のように新八を捕らえていたペスの足へ鈍い音を立てて直撃する
スルッ…
ドサッ
「うわっ!?」
それによりひるんだペスの足から力が抜け解放された新八は地面に落下した
また近くに才花の投げた小太刀が落ちる
「才花ちゃん!!」
才花のおかげで無事助かった新八だったが武器を失いなす術なくペスの口へ運ばれていく才花に青ざめながら叫ぶ
「銀さん!!」
助けを求めるように新八は銀時の方を見て叫ぶが長谷川に銃口を突き付けられたままの銀時は動かない
「無傷で捕獲なんざ不可能なのは百も承知だよ。多少の犠牲が出なきゃバカ皇子はわかんないんだって」
「アレの処分許可得るためにウチの妹エサにするってか。どーやら幕府(てめーら)ホントに腐っちまってるみてーだな」
「言ったろ。俺達は奴等と共生していくしかないんだってば。腐ってよーが俺は俺のやり方で国を護らしてもらう。それが俺なりの武士道だ」
「ククそーかい」
長谷川の言葉に何故か小さく笑みを浮かべては呟く銀時