第一章
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ーあの日から年月が流れ
5年後
場所は火の国木ノ葉隠れの里
里内にある人気が全くない森の中にて佇む人影が一つ
森へ吹く風に木々の葉はざわめき人影―少女の束ねられた銀色の髪はふわりと揺れる
そして一枚の葉が枝を離れ風に流されて少女の目の前で舞う
シュンッ
少女はクナイを一本放った
ザクッ…!
放たれたクナイは見事木の幹に突き刺さる
木に刺さったクナイの尖端には葉が一枚一緒に突き刺さっていた
それを臙脂の眼で見つめ満足そうに静かに笑みを浮かべる少女
ザッ…
するとそこへすぐ傍の背後から足音が一つ
「全く…どこにいるのかと思えばこんなトコにいたのか」
「スイ」
突如現れた人物から「スイ」と呼ばれた少女は振り向き弧を描くように眼を僅かに細めた
『相変わらず見つけるのが早いねカカシ』
スイは自分と同じく銀色の髪を持ち顔の半分を口布で覆っている男ーカカシに言う
「あのねェ…」
溜め息混じりに言いながらカカシはふと辺りを見渡す
見ると周りの木にはいくつものクナイが刺さっていた
「相変わらず忍者学校に行かないで修業か」
先程スイが言った言葉を借りるように呟くカカシ
『まぁね。それよりどう?
手裏剣結構上手くなったでしょ』
「じゃなくて今日は忍者学校の卒業試験日でしょうが」
『いだ…っ』
呑気な事を言うスイの頭をカカシは軽いチョップを当てながら言う
それでも少しは痛かったようで頭を擦るスイ
「忍者学校にろくに行ってないんだからせめて卒業試験くらいはちゃんと受けろ。怒られるのオレなんだから」
「それにお前の実力だったら別に難しくないだろ」
最後の一言に頭を擦っていたスイの手が止まりどこか幼い子供のような不貞腐れた顔をした
『うー…だってさぁ人が大勢いるとこって嫌なんだもん』
「そんなの試験を受けない理由になんないよ。人が大勢いるところは別に忍者学校だけに限ったことじゃないでしょ」
『そうじゃなくてさ…「それに卒業して下忍になれないとお前が目指す夢は全く届かないぞ」
『………』
その言葉が効いたのか飄々としていたスイの表情が渋る
『……わかったよ』
『試験受ければいいんでしょ』
ついに決心したスイをカカシは微笑みながら頭を撫でた
「大丈夫心配するな。お前なら受かるって。オレが保証する」
『……』
「早くオレに並ぶくらいの一人前の忍になるんだろ?」
「だったら頑張ってこい」
――――………
その後カカシに諭され忍者学校に来たスイ
久々に訪れた忍者学校内を歩き試験会場である教室にたどり着く
『失礼しまー…「遅いぞスイ!!」うぉっ!?』
そろそろと教室の戸を開けながら中に入った途端 久し振りに聞く担任の怒鳴り声に驚いた
「今まで 学校をサボってろくに授業を受けないだけじゃなく卒業試験にまで遅刻して!いい加減にしろ!!」
『久し振りに来たのに着いて早々説教ぉ?早く試験して終わろうよイルカ先生』
怒られているにも関わらずスイの態度は至って呑気だ
「はぁ……ったくお前は相変わらず…」
反省の色は見られずマイペースなスイにもはや説教を続ける気が失せた担任のイルカは溜め息と共に脱力する
『試験は何?』
「分身の術だ」
『了解』
卒業がかかった試験だというのにスイは内容を聞くと緊張感のない様子で返事をし慣れた手付きで素早く印を結ぶ
『分身の術』
ボフンッと音がし煙がスイを包む
煙が晴れるとそこには見事にスイの姿をした分身が3体いた
「よし合格だ」
さっきまで怒鳴っていたイルカもスイの術の出来に深く頷き合格を告げる
「卒業おめでとう」
『ありがとうございまーす』
「授業態度を除いた成績だけならお前はくノ一クラスどころか学校でもトップなんだからこれからはしっかりしろ」
『はーい』
イルカから忍の証である額当てを受け取り#NAME1##は間延びした返事を返す
「忍者登録書の提出忘れないようにな。それから合格者の説明会には遅刻せず必ず出席すること!」
『(登録書に説明会か…だる……)わかりましたー』
内心愚痴を溢しながらも返事をしスイは教室を後にした
――――………
『下忍かぁ…』
歴代の火影達の顔岩が一望出来る一つの高い建物の屋根に座って先程イルカに貰った忍の証である額当てを見つめるスイ
木ノ葉のマークが入った額当ては陽光に照らされ眩しく輝く
『いまいち実感ないなぁ』
「何が実感ないのよ?」
何気に呟いた独り言に聞き慣れた声が返事をする
『あ、カカシー』
真後ろを見上げるように頭を上に向けるとスイの目線から逆さまのカカシが立っていた
「どうやら見たところ試験は合格したみたいだな」
スイの手に握られている額当てを見つめながら言う
するとカカシは座っているスイの隣に腰を下ろした
そしてスイが持ってる真新しい額当てを手に取ると それをスイの額に結ぶ
「結構さまになるじゃない」
忍者学校生じゃなく一人の忍としての証である額当てをしたスイの姿を見てカカシは微笑み自分と同じ色をした頭を撫でる
『へへっ…』
スイの方も嬉しそうに小さく笑みを溢す
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