頑張り屋の女王様
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やっとうるさいのが消えて勉強に集中してるかもしれない。
トレーにティーカップとマグカップを乗せ、静かに扉を開ける。
カリカリとペンを動かしている音だけがして、やっぱり予想通りだと口元を緩めた。
でも俺が入ってきた一瞬、音が消えたのは気づいている。
かわいい人だ。
「はい、一旦休憩しよっか。」
「な、っ…?!」
後ろからペンを奪い取って本もちゃんと栞を挟んで閉じる。大きな目を更に見開いて俺を見上げるリドルをよそに紙も机の端に全部寄せてスペースを作った。
リドルの前に置いたティーカップ。湯気が立って酸味と甘味の混じった香りが部屋中に広がった。
「…スイ。ボクを怒らせたいのか。」
「ん?美味しいよ、飲んでみて。」
「飲むわけないだろう!256条…『夜8時過ぎに蜂蜜入りのレモネードを飲んではならない』に反するつもりか!」
ハートの女王の法律。すらすらと出てくるリドルもすごいが、810条全て覚えたこの俺だって知らないわけじゃない。
「うん、わかってるよ。でも俺はこれをリドルのために淹れてきたんだ。」
「…お前がそういうやつだと知らなかった。最低だ、見損なっ…ん、?!」
よく喋る口を自分の口で塞ぐ。いきなりのことで固まるリドルはまだまだウブで可愛い。
「リドル、いまここには俺とリドルしか居ないんだよ。二人っきりの時は条例とかあまり考えずにリドルのやりたいことを気を楽にして好きなだけやってほしいな。」
俺以外誰も見ていないんだからさ。
きゅっと口を結んだリドルにもう一度蜂蜜入りのホットレモネードを勧める。
俺とティーカップを交互に見つめ、恐る恐るカップを手に持って口をつけた。
ゆっくりと喉に通っていくのがわかる。
「…やってしまった。」
思った以上に落ち込んでいて反対に俺は笑ってしまった。
トレーにティーカップとマグカップを乗せ、静かに扉を開ける。
カリカリとペンを動かしている音だけがして、やっぱり予想通りだと口元を緩めた。
でも俺が入ってきた一瞬、音が消えたのは気づいている。
かわいい人だ。
「はい、一旦休憩しよっか。」
「な、っ…?!」
後ろからペンを奪い取って本もちゃんと栞を挟んで閉じる。大きな目を更に見開いて俺を見上げるリドルをよそに紙も机の端に全部寄せてスペースを作った。
リドルの前に置いたティーカップ。湯気が立って酸味と甘味の混じった香りが部屋中に広がった。
「…スイ。ボクを怒らせたいのか。」
「ん?美味しいよ、飲んでみて。」
「飲むわけないだろう!256条…『夜8時過ぎに蜂蜜入りのレモネードを飲んではならない』に反するつもりか!」
ハートの女王の法律。すらすらと出てくるリドルもすごいが、810条全て覚えたこの俺だって知らないわけじゃない。
「うん、わかってるよ。でも俺はこれをリドルのために淹れてきたんだ。」
「…お前がそういうやつだと知らなかった。最低だ、見損なっ…ん、?!」
よく喋る口を自分の口で塞ぐ。いきなりのことで固まるリドルはまだまだウブで可愛い。
「リドル、いまここには俺とリドルしか居ないんだよ。二人っきりの時は条例とかあまり考えずにリドルのやりたいことを気を楽にして好きなだけやってほしいな。」
俺以外誰も見ていないんだからさ。
きゅっと口を結んだリドルにもう一度蜂蜜入りのホットレモネードを勧める。
俺とティーカップを交互に見つめ、恐る恐るカップを手に持って口をつけた。
ゆっくりと喉に通っていくのがわかる。
「…やってしまった。」
思った以上に落ち込んでいて反対に俺は笑ってしまった。