大事な大事な
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「どーぞ。」
「ありがとうでござる。」
お互い風呂に入って暖まった。ドライヤーで髪を乾かしてあげると、お返しと言って乾かしてくれた。今は俺の服を着てもらってソファに座っている。ココアを渡すと両手で受け取ってふーふー息を吹きかけた。
「あちっ」
そうなると思った。隣で笑っていると忍くんが距離を詰めて俺の肩に頭を乗せた。
「寒い?」
「あったかい。」
膝を折って体育座りをしていた。声が落ち込んでる。相当心にキたらしい。
「…かわいーなぁ。」
「嬉しくないでござる。」
ぐりぐりと頭を押し付けて弱々しく声を発する。そんなに落ち込まなくていいのに、という言葉をグッと飲み込む。俺が言ったって逆効果だと思うし。
「忍くんの1番の宝物は何?」
忍くんの手を取っていじる。指1本1本撫でてみたりにぎにぎしてみたり。男っぽい手だけど、俺より小さい手。
「…冬雅殿。」
「ん?」
「冬雅殿でござる。」
顔を上げて俺の頬に擦り寄る。猫が甘えるみたいに頬が触れ合う。その時に唇が掠ったのには気付かないふりをした。
言い表せない可愛い答え。一つに絞れないでござるーって困る姿も見たかったけど。これもあり。
「な、なんか言ってほしいでござる…」
不安そうに俺を見上げる。俺から仕掛ければすぐ照れるのに、忍くんが自分から無意識に顔を近づけるのは心臓に悪い。でも自分の行動に気がつけば離れていくと思うから絶対言わない。
「しーのーぶーくーんー」
「ほぅわっ?!」
勢いよく覆い被さってソファを背に押し倒す。目をパチパチさせている。忍くんの顔の横に肘を伸ばした状態で手を置いて観察し続けると次第に頬が赤くなって困惑の表情に変わった。
「俺も、忍くんが一番大事。」
忍くんが悲しんでると俺も悲しくなる。笑っていると俺も笑う。
忍くんの長い前髪を掻き上げる。隠れていた目も俺を映した。綺麗な額も見える。片肘をソファにつけて額に唇を落とす。頬を撫でて顎を持つ。俺の肩を掴んでガチガチに固まっている忍くんに微笑んで唇を合わせた。
「っふ、あ…ん、んっ」
何度も同じようなキスをしているのにまだ慣れないみたい。合間の息遣いが下手だ。離れてほしいという意味の肩を叩くのも無視。角度を変えて口内を堪能する。
「いきっ、できな、」
慌てて口を離した。夢中になってキスしてしまった。目を細めて開いたままの口。肺に空気をいっぱい取り込んで胸が上下している。やばい。
「鼻で息してって言ってるのに。」
忍くんの濡れている唇を親指で拭う。
「頭ぼーっとして、何も、考えれなくなっちゃ、うから…」
「…は、」
俺の思考が停止した。
「っほんと、ダメ。」
「んっ、ん…?」
「俺をあげる。だから元気出して。」
最低だ俺。慰めようとしてたのに今ものすごく襲いたいと思った。
この気持ちを誤魔化すために軽いキスを繰り返す。
「…いっぱいもらってる」
結局我慢出来なかったけれど。
次の日、あの手裏剣が見つかったと言って喜んでいた忍くん。
「アンタも尽くすよねぇ。」
「当たり前。」
全く同じやつ作って忍くんの友達に渡してもらうって作戦だ。これ落ちてたよ、なんて話合わせてもらった。結果、喜んだ顔が見れて良かったです。
「ありがとうでござる。」
お互い風呂に入って暖まった。ドライヤーで髪を乾かしてあげると、お返しと言って乾かしてくれた。今は俺の服を着てもらってソファに座っている。ココアを渡すと両手で受け取ってふーふー息を吹きかけた。
「あちっ」
そうなると思った。隣で笑っていると忍くんが距離を詰めて俺の肩に頭を乗せた。
「寒い?」
「あったかい。」
膝を折って体育座りをしていた。声が落ち込んでる。相当心にキたらしい。
「…かわいーなぁ。」
「嬉しくないでござる。」
ぐりぐりと頭を押し付けて弱々しく声を発する。そんなに落ち込まなくていいのに、という言葉をグッと飲み込む。俺が言ったって逆効果だと思うし。
「忍くんの1番の宝物は何?」
忍くんの手を取っていじる。指1本1本撫でてみたりにぎにぎしてみたり。男っぽい手だけど、俺より小さい手。
「…冬雅殿。」
「ん?」
「冬雅殿でござる。」
顔を上げて俺の頬に擦り寄る。猫が甘えるみたいに頬が触れ合う。その時に唇が掠ったのには気付かないふりをした。
言い表せない可愛い答え。一つに絞れないでござるーって困る姿も見たかったけど。これもあり。
「な、なんか言ってほしいでござる…」
不安そうに俺を見上げる。俺から仕掛ければすぐ照れるのに、忍くんが自分から無意識に顔を近づけるのは心臓に悪い。でも自分の行動に気がつけば離れていくと思うから絶対言わない。
「しーのーぶーくーんー」
「ほぅわっ?!」
勢いよく覆い被さってソファを背に押し倒す。目をパチパチさせている。忍くんの顔の横に肘を伸ばした状態で手を置いて観察し続けると次第に頬が赤くなって困惑の表情に変わった。
「俺も、忍くんが一番大事。」
忍くんが悲しんでると俺も悲しくなる。笑っていると俺も笑う。
忍くんの長い前髪を掻き上げる。隠れていた目も俺を映した。綺麗な額も見える。片肘をソファにつけて額に唇を落とす。頬を撫でて顎を持つ。俺の肩を掴んでガチガチに固まっている忍くんに微笑んで唇を合わせた。
「っふ、あ…ん、んっ」
何度も同じようなキスをしているのにまだ慣れないみたい。合間の息遣いが下手だ。離れてほしいという意味の肩を叩くのも無視。角度を変えて口内を堪能する。
「いきっ、できな、」
慌てて口を離した。夢中になってキスしてしまった。目を細めて開いたままの口。肺に空気をいっぱい取り込んで胸が上下している。やばい。
「鼻で息してって言ってるのに。」
忍くんの濡れている唇を親指で拭う。
「頭ぼーっとして、何も、考えれなくなっちゃ、うから…」
「…は、」
俺の思考が停止した。
「っほんと、ダメ。」
「んっ、ん…?」
「俺をあげる。だから元気出して。」
最低だ俺。慰めようとしてたのに今ものすごく襲いたいと思った。
この気持ちを誤魔化すために軽いキスを繰り返す。
「…いっぱいもらってる」
結局我慢出来なかったけれど。
次の日、あの手裏剣が見つかったと言って喜んでいた忍くん。
「アンタも尽くすよねぇ。」
「当たり前。」
全く同じやつ作って忍くんの友達に渡してもらうって作戦だ。これ落ちてたよ、なんて話合わせてもらった。結果、喜んだ顔が見れて良かったです。