からかっているのはどっち?
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ゆっくり目を開けた羽風を上から見下ろす。僕が見続けていたら負けじと見てきた。
「逃げたら。」
「逃げない。」
「なんで。」
「好きだから。」
反応が遅れた。さすがだな、こいつ。こうやって何人もの女を落としてきたのか。
「何ができんの。」
「…え?」
「証明して見せてよ。」
戸惑いの表情をした。
「からだで、ね。」
無理って、気持ち悪いって、早く言えよ。ほら。
「…冬雅、くん。」
「……。」
あー、やめた。
視線を逸らしてベッドから降りた。
「待って!」
「ちょ…!」
大きな声を出し僕の手を握る。そのまま引っ張られてベッドに逆戻り、仰向けに倒れた。羽風が僕を上から覗き込む。さっきとは反対だ。
唇を噛んで何かに耐えている顔。
「初めてだし…男を好きになったのは。冬雅くんが初めてなの!だから、戸惑いもあるし、どうすればいいのかもわかんないし、どうやったら冬雅くんが振り向いてくれるかずっと考えてる…」
今度は僕が驚く番だった。この顔は、マジだ。
「女の子の接し方だとダメだし、ましてや冬雅くんは付け入る隙がないし、無理矢理恋人の枠に入ったけど冬雅くんは喜びも嫌がりもしないって、」
「は、羽風?」
「空回りして女の子で自信取り戻して、だけど冬雅くんには嫌われてく一方で、今だってこんな、」
開いた口が塞がらないとはこの事か。本音であろう羽風の言葉がつらつらと続く。
「あーー!もうっ!!」
気づいた時にはもう、目いっぱいに羽風の顔。ガツンと歯と歯がぶつかる音。
羽風ってこんなにアホなの。
「…好き。」
恐る恐る唇を離した羽風は泣きそうだった。
「見る目ないね、君。」
両手で羽風の頬を包み込む。親指で目尻を撫でると力が抜けて柔らかい表情になった。
「あるよ。冬雅くんかっこいいから。」
「あっそ。」
羽風の後頭部に手を滑らせて引き寄せる。
「わっ…ん、」
口を塞いでやった。こいつ次何言うかわかんないし。少しだけこいつの言ってることに耳を傾けようと思う。
「逃げたら。」
「逃げない。」
「なんで。」
「好きだから。」
反応が遅れた。さすがだな、こいつ。こうやって何人もの女を落としてきたのか。
「何ができんの。」
「…え?」
「証明して見せてよ。」
戸惑いの表情をした。
「からだで、ね。」
無理って、気持ち悪いって、早く言えよ。ほら。
「…冬雅、くん。」
「……。」
あー、やめた。
視線を逸らしてベッドから降りた。
「待って!」
「ちょ…!」
大きな声を出し僕の手を握る。そのまま引っ張られてベッドに逆戻り、仰向けに倒れた。羽風が僕を上から覗き込む。さっきとは反対だ。
唇を噛んで何かに耐えている顔。
「初めてだし…男を好きになったのは。冬雅くんが初めてなの!だから、戸惑いもあるし、どうすればいいのかもわかんないし、どうやったら冬雅くんが振り向いてくれるかずっと考えてる…」
今度は僕が驚く番だった。この顔は、マジだ。
「女の子の接し方だとダメだし、ましてや冬雅くんは付け入る隙がないし、無理矢理恋人の枠に入ったけど冬雅くんは喜びも嫌がりもしないって、」
「は、羽風?」
「空回りして女の子で自信取り戻して、だけど冬雅くんには嫌われてく一方で、今だってこんな、」
開いた口が塞がらないとはこの事か。本音であろう羽風の言葉がつらつらと続く。
「あーー!もうっ!!」
気づいた時にはもう、目いっぱいに羽風の顔。ガツンと歯と歯がぶつかる音。
羽風ってこんなにアホなの。
「…好き。」
恐る恐る唇を離した羽風は泣きそうだった。
「見る目ないね、君。」
両手で羽風の頬を包み込む。親指で目尻を撫でると力が抜けて柔らかい表情になった。
「あるよ。冬雅くんかっこいいから。」
「あっそ。」
羽風の後頭部に手を滑らせて引き寄せる。
「わっ…ん、」
口を塞いでやった。こいつ次何言うかわかんないし。少しだけこいつの言ってることに耳を傾けようと思う。
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