噂の生地屋さん
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「スタンダードな黒と茶色はどうかな。」
女の子はキラキラと目を輝かせて、両手に本革を持っている。
その隣で顎に手を当てて見てるヤクザさん。もう一人の赤髪くんは店内をうろちょろしてる。
いやー、嬉しいなぁ。こんなに生地に興味を持ってくれる若者は少ないからねぇ。
「いくらだ。」
「計算しますー。」
電卓電卓…
1mがこの値段でーヤクザさんのいつも頼む長さで。
「…これくらいかなぁ。」
計算し終わった数字を見せる。
「…買う。」
静かに囁く女の子。ヤクザさんは渋ってるようだ。
「充分安いでしょうが!」
「待って待って。これが最高額だから、普通に半分でいいですよ。」
「はぁっ?!」
「買った。」
「ありがとうございますー。」
「幸チャンが動かないっスー!!」
復活したお嬢さんがヤクザさんとなんか言い合ってる。かわいい顔が台無しになってるよ。
「ねぇ、そこの赤髪くん。これ、持っててあげて。」
「はいっス!」
生地を丸めてとりあえず渡した。
「ヤクザさん、お嬢さん、静かにしてくださいね。」
口元に人差し指を持っていく。
「…悪い。」
「……。」
気まずそうに周りを見渡し、会計を済ませた。
「あっ、お嬢さん。待って。」
「ん、なに。」
店を出ていこうとした時、お嬢さんに声をかける。
「これ、もらってくれないかな。廃棄しようとしてたんだ。」
「…え、これすごい良い生地なのに。」
「うん、俺も思う。けど、使われないと意味無いからね。」
お嬢さんは嬉しそうに笑ってお礼を言ってくれた。
「ありがたく使わせてもらう。ちなみに俺、男だから。」
カラン、と扉がしまった。
「…ん?」
女の子はキラキラと目を輝かせて、両手に本革を持っている。
その隣で顎に手を当てて見てるヤクザさん。もう一人の赤髪くんは店内をうろちょろしてる。
いやー、嬉しいなぁ。こんなに生地に興味を持ってくれる若者は少ないからねぇ。
「いくらだ。」
「計算しますー。」
電卓電卓…
1mがこの値段でーヤクザさんのいつも頼む長さで。
「…これくらいかなぁ。」
計算し終わった数字を見せる。
「…買う。」
静かに囁く女の子。ヤクザさんは渋ってるようだ。
「充分安いでしょうが!」
「待って待って。これが最高額だから、普通に半分でいいですよ。」
「はぁっ?!」
「買った。」
「ありがとうございますー。」
「幸チャンが動かないっスー!!」
復活したお嬢さんがヤクザさんとなんか言い合ってる。かわいい顔が台無しになってるよ。
「ねぇ、そこの赤髪くん。これ、持っててあげて。」
「はいっス!」
生地を丸めてとりあえず渡した。
「ヤクザさん、お嬢さん、静かにしてくださいね。」
口元に人差し指を持っていく。
「…悪い。」
「……。」
気まずそうに周りを見渡し、会計を済ませた。
「あっ、お嬢さん。待って。」
「ん、なに。」
店を出ていこうとした時、お嬢さんに声をかける。
「これ、もらってくれないかな。廃棄しようとしてたんだ。」
「…え、これすごい良い生地なのに。」
「うん、俺も思う。けど、使われないと意味無いからね。」
お嬢さんは嬉しそうに笑ってお礼を言ってくれた。
「ありがたく使わせてもらう。ちなみに俺、男だから。」
カラン、と扉がしまった。
「…ん?」