噂の生地屋さん
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「…あ。」
たまたまだった。たまたま道を歩いていたら見覚えがある人が2人、老若男女を問わず囲まれていた。
周りは笑いが絶えなくて、楽しそうだ。
『……───────…!』
『─────…?!』
これは、漫才、かな?1人が思うままに喋って動いて、1人はその人に鋭いツッコミをしている。
演技、と言うよりは普通に普段通りじゃないか?これ。なんだっけ、道で演技するの…
「ストリートACTだね。」
後ろから声がかかって勢いよく振り向いた。
「…えっと?」
見たことない人だ。俺は顔と名前を覚えるのは早い方だから、顔も知らないこの人は他人だろう。
「あぁ、ごめんね。君がストリートACTに興味もっているようだったから。」
…まぁ、あの周りに混ざらず少し離れたところで見てれば怪しいか。
「知ってる人なんです。シトロンさんと皆木くん。」
…そういえばストリートACTのこと、晴翔くんが教えてくれたんだった。
「そうなんだ。MANKAIカンパニーって魅力的だよね。」
正直、この人が何をどう思っているかよくわからなかった。…けど、
「俺もあの人たちの演技見て久々に惹き込まれましたよ。」
「……。」
この人は何も言わず俺をジッと見つめる。
「…すごいな、君。」
「え?何がですか。」
「なんとなく、そう思っただけ。」
この人は不思議だ。何を考えているかよくわからない。
目線を2人に戻すと同時に皆木くんと目が合った。演技に支障が出ない程だが驚いた表情をしたのがわかる。
俺はそれがおかしくて笑いながら手を振る。あっちは手を振り返すことが出来ないから小さく頷いていた。
「それじゃあ、俺はこれで。」
「そっか…残念だな。またどこかで。」
落ち着いた笑みを浮かべるこの人に挨拶をして、ここを後にした。店に向かう途中、あの人について考えた。
緑色の髪、眼鏡…
なぜか今日でおしまいと思えない。多分、どこかでまた会いそうな気がする。
名前は聞かず顔と雰囲気を覚えておこうと思った。
たまたまだった。たまたま道を歩いていたら見覚えがある人が2人、老若男女を問わず囲まれていた。
周りは笑いが絶えなくて、楽しそうだ。
『……───────…!』
『─────…?!』
これは、漫才、かな?1人が思うままに喋って動いて、1人はその人に鋭いツッコミをしている。
演技、と言うよりは普通に普段通りじゃないか?これ。なんだっけ、道で演技するの…
「ストリートACTだね。」
後ろから声がかかって勢いよく振り向いた。
「…えっと?」
見たことない人だ。俺は顔と名前を覚えるのは早い方だから、顔も知らないこの人は他人だろう。
「あぁ、ごめんね。君がストリートACTに興味もっているようだったから。」
…まぁ、あの周りに混ざらず少し離れたところで見てれば怪しいか。
「知ってる人なんです。シトロンさんと皆木くん。」
…そういえばストリートACTのこと、晴翔くんが教えてくれたんだった。
「そうなんだ。MANKAIカンパニーって魅力的だよね。」
正直、この人が何をどう思っているかよくわからなかった。…けど、
「俺もあの人たちの演技見て久々に惹き込まれましたよ。」
「……。」
この人は何も言わず俺をジッと見つめる。
「…すごいな、君。」
「え?何がですか。」
「なんとなく、そう思っただけ。」
この人は不思議だ。何を考えているかよくわからない。
目線を2人に戻すと同時に皆木くんと目が合った。演技に支障が出ない程だが驚いた表情をしたのがわかる。
俺はそれがおかしくて笑いながら手を振る。あっちは手を振り返すことが出来ないから小さく頷いていた。
「それじゃあ、俺はこれで。」
「そっか…残念だな。またどこかで。」
落ち着いた笑みを浮かべるこの人に挨拶をして、ここを後にした。店に向かう途中、あの人について考えた。
緑色の髪、眼鏡…
なぜか今日でおしまいと思えない。多分、どこかでまた会いそうな気がする。
名前は聞かず顔と雰囲気を覚えておこうと思った。
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