噂の生地屋さん
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「たくさん食べるねぇ。」
ケーキ屋に着いて席を取った時からケーキを眺めていた兵頭くん。周りは女の子だらけなんだけど特に気にしてないみたいで安心した。
全種類のケーキを一度に持ってきていたから相当楽しみなんだろう。
今も頬を膨らませている。
「美味しい?」
「うまいっす。」
同じケーキを食べているのに、そっちの方が美味しそうに感じるのは気のせいだろうか。
「…裕さん。」
「ん?」
「美味しいっすか。」
「うん、美味しい。お気に入りになりそうだ。」
兵頭くんはケーキを頬張りながらくしゃっと笑う。すごいいい子。癒し。
「永遠と食っていける。」
それはさすがに厳しいかな俺。
「まだ時間あるし落ち着いて食べてね。」
やっぱり兵頭くんと一緒に来て正解だった。普段家で食べるよりも幸せな気持ちになる。
「…今日は、本当にありがとうございました。」
いきなり手を止めて俺を見た。
「こちらこそありがとう。」
「俺は別に、何も…」
「いや、兵頭くんとだからこんなに楽しいんだ。」
「……。」
兵頭くんが視線を逸らし口が少し開く。
「…俺、今日すげー楽しみにしてて…」
すぐにかき消されそうな声だった。
「上手いケーキも遠慮なく食えて…嬉しいっす。」
ギリギリ聞こえた言葉に驚いて兵頭くんを見ると、少し恥ずかしそうにしていた。
「…っもー!兵頭くん!」
耐えきれずに頭を撫でてしまう。
その後もケーキを勧めて幸せそうな顔を脳内に記録しておいた。
ケーキ屋に着いて席を取った時からケーキを眺めていた兵頭くん。周りは女の子だらけなんだけど特に気にしてないみたいで安心した。
全種類のケーキを一度に持ってきていたから相当楽しみなんだろう。
今も頬を膨らませている。
「美味しい?」
「うまいっす。」
同じケーキを食べているのに、そっちの方が美味しそうに感じるのは気のせいだろうか。
「…裕さん。」
「ん?」
「美味しいっすか。」
「うん、美味しい。お気に入りになりそうだ。」
兵頭くんはケーキを頬張りながらくしゃっと笑う。すごいいい子。癒し。
「永遠と食っていける。」
それはさすがに厳しいかな俺。
「まだ時間あるし落ち着いて食べてね。」
やっぱり兵頭くんと一緒に来て正解だった。普段家で食べるよりも幸せな気持ちになる。
「…今日は、本当にありがとうございました。」
いきなり手を止めて俺を見た。
「こちらこそありがとう。」
「俺は別に、何も…」
「いや、兵頭くんとだからこんなに楽しいんだ。」
「……。」
兵頭くんが視線を逸らし口が少し開く。
「…俺、今日すげー楽しみにしてて…」
すぐにかき消されそうな声だった。
「上手いケーキも遠慮なく食えて…嬉しいっす。」
ギリギリ聞こえた言葉に驚いて兵頭くんを見ると、少し恥ずかしそうにしていた。
「…っもー!兵頭くん!」
耐えきれずに頭を撫でてしまう。
その後もケーキを勧めて幸せそうな顔を脳内に記録しておいた。