噂の生地屋さん
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中に入って、と兵頭くんを招く。俺ら悪目立ちしてた。
「貴方凄いじゃない!…あーやっと出れる。んじゃ、またね。」
「ありがとうございます…」
常連さんはルンルン気分で帰っていった。
「…はぁ。」
店の中にはもう俺と兵頭くんしかいない。
「…すいませんでした。」
兵頭くんが頭を下げた。
「なんで兵頭くんが謝るのさ。」
「ここが裕さんの店だって知らなくて、それで俺…」
兵頭くん、見た目に反してすごく素直じゃないか。
「いいのいいの。それより怪我してない?」
見た感じ顔とか見えるところには傷も何もないけど。
「っす。全部避けました。」
「そっか。ならいいんだ。」
怪我でもしてたらヤクザさんとかに怒られそう。怖いな。
「…あの、喧嘩に慣れてるんすか。」
思いがけない質問に目を見開いた。
「どうしてそう思ったの。」
「何となくっす。」
鋭い。いや、まぁ普通にわかるか。
「んー、若気の至りだね。」
「…若気の、至り?」
意味がわかってないのか首をかしげている。俺の黒歴史。少しだけ。本当に短い時期だけだったから。
「男は誰でも通る道だよ。」
「…なんか、意外っす。」
「そう?」
こくん、と頷く。
「喧嘩弱そう。」
あーよく言われる。
「でも俺は甘い物好きな兵頭くんの方が意外かな。」
「っなんで知って…!」
え。逆にわからないと思ったの。
「匂い。なんか食べてきたでしょ。」
「…シュークリーム。」
また随分と甘い物を。
「そういえば。新しくできたケーキ屋、近々期間限定でケーキバイキングするんだよ。」
「ケーキ、バイキング…」
目を輝かせている。
「もし良かったら一緒にどうかな。」
え、と声が聞こえた。
「でも…」
「あー嫌だったらいいんだけど。」
兵頭くんが困った顔をしている。
「ち、違う!嫌じゃなくて…俺、裕さんに迷惑しかかけてないんで…」
…俺、感動しちゃった。
「貴方凄いじゃない!…あーやっと出れる。んじゃ、またね。」
「ありがとうございます…」
常連さんはルンルン気分で帰っていった。
「…はぁ。」
店の中にはもう俺と兵頭くんしかいない。
「…すいませんでした。」
兵頭くんが頭を下げた。
「なんで兵頭くんが謝るのさ。」
「ここが裕さんの店だって知らなくて、それで俺…」
兵頭くん、見た目に反してすごく素直じゃないか。
「いいのいいの。それより怪我してない?」
見た感じ顔とか見えるところには傷も何もないけど。
「っす。全部避けました。」
「そっか。ならいいんだ。」
怪我でもしてたらヤクザさんとかに怒られそう。怖いな。
「…あの、喧嘩に慣れてるんすか。」
思いがけない質問に目を見開いた。
「どうしてそう思ったの。」
「何となくっす。」
鋭い。いや、まぁ普通にわかるか。
「んー、若気の至りだね。」
「…若気の、至り?」
意味がわかってないのか首をかしげている。俺の黒歴史。少しだけ。本当に短い時期だけだったから。
「男は誰でも通る道だよ。」
「…なんか、意外っす。」
「そう?」
こくん、と頷く。
「喧嘩弱そう。」
あーよく言われる。
「でも俺は甘い物好きな兵頭くんの方が意外かな。」
「っなんで知って…!」
え。逆にわからないと思ったの。
「匂い。なんか食べてきたでしょ。」
「…シュークリーム。」
また随分と甘い物を。
「そういえば。新しくできたケーキ屋、近々期間限定でケーキバイキングするんだよ。」
「ケーキ、バイキング…」
目を輝かせている。
「もし良かったら一緒にどうかな。」
え、と声が聞こえた。
「でも…」
「あー嫌だったらいいんだけど。」
兵頭くんが困った顔をしている。
「ち、違う!嫌じゃなくて…俺、裕さんに迷惑しかかけてないんで…」
…俺、感動しちゃった。