放課後にしか現れないあいつ
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日々樹渉side
「そうですか…」
それが当たり前でしょう。私の貴方へ向ける想い伝わってくれると嬉しいのですが。
「昔々、若い騎士と恋人がいました。」
「…は?」
間抜けな顔をしている玲悟を横目に気にせず話続ける。
とある日、騎士と恋人が川の畔を散歩していました。
騎士は、ふと岸辺に目をやると美しい花が咲いていることに気がつくのです。
恋人にその花をプレゼントしようと、岸を降ります。
しかし。
誤って川の流れに飲まれてしまいました。
騎士は最後の力を振り絞って恋人がいる岸にその美しい花を投げます。
そして騎士は、恋人に言いました。
『私を忘れないで』
そう言い残し騎士は死んでしまいました。
「…どういうこと。」
玲悟に腕を掴まれ私は目を合わせる。
「…さぁ、どういうことでしょう?」
私の心の内を悟られないようにしなければ。
「…お前、いつもそうやってはぐらかすだろ。」
玲悟は私の髪を一束すくった。
あぁ、いけませんよそんなこと。
「誰も死なない。俺も、日々樹も。そして俺は日々樹を忘れない。」
私の欲しかった言葉。
「いつまで私の髪を?」
無理矢理だが話を逸らした。先程から毛先をくるくると弄っている玲悟。正直やめていただきたい。
「髪、伸びたなぁ。」
さらっと頭を撫でるように髪を触る。
「ッ…」
人の気も知らないで
「ずっと切っていないのか?」
「…ええ。」
貴方が言ってくれたから。
「俺、やっぱり日々樹の髪好きだわ。」
ほら、今も。
「そう言っていただけて光栄です。」
床に片膝をつき玲悟の手を取った。
「…俺、女のポジションじゃん。」
玲悟はなんで俺にやるの、と言いながら笑ってる。
「ふふ、とても尊敬しております。」
玲悟の手の甲に軽くキスをする。
「そりゃどうも。」
眉毛をハの字にして微笑んだ玲悟はくしゃっと私の頭を撫でて額辺りにキスをした。
…もっと色々な表情を私に見せてほしい。私だけに。
「最高の驚きを貴方へ!」
「ちょ?!ハト…?」
「輝くAmazing!」
「すげー…どっから出てんだ?」
言えるはずがない、ですけどねぇ。
日々樹渉side終
「そうですか…」
それが当たり前でしょう。私の貴方へ向ける想い伝わってくれると嬉しいのですが。
「昔々、若い騎士と恋人がいました。」
「…は?」
間抜けな顔をしている玲悟を横目に気にせず話続ける。
とある日、騎士と恋人が川の畔を散歩していました。
騎士は、ふと岸辺に目をやると美しい花が咲いていることに気がつくのです。
恋人にその花をプレゼントしようと、岸を降ります。
しかし。
誤って川の流れに飲まれてしまいました。
騎士は最後の力を振り絞って恋人がいる岸にその美しい花を投げます。
そして騎士は、恋人に言いました。
『私を忘れないで』
そう言い残し騎士は死んでしまいました。
「…どういうこと。」
玲悟に腕を掴まれ私は目を合わせる。
「…さぁ、どういうことでしょう?」
私の心の内を悟られないようにしなければ。
「…お前、いつもそうやってはぐらかすだろ。」
玲悟は私の髪を一束すくった。
あぁ、いけませんよそんなこと。
「誰も死なない。俺も、日々樹も。そして俺は日々樹を忘れない。」
私の欲しかった言葉。
「いつまで私の髪を?」
無理矢理だが話を逸らした。先程から毛先をくるくると弄っている玲悟。正直やめていただきたい。
「髪、伸びたなぁ。」
さらっと頭を撫でるように髪を触る。
「ッ…」
人の気も知らないで
「ずっと切っていないのか?」
「…ええ。」
貴方が言ってくれたから。
「俺、やっぱり日々樹の髪好きだわ。」
ほら、今も。
「そう言っていただけて光栄です。」
床に片膝をつき玲悟の手を取った。
「…俺、女のポジションじゃん。」
玲悟はなんで俺にやるの、と言いながら笑ってる。
「ふふ、とても尊敬しております。」
玲悟の手の甲に軽くキスをする。
「そりゃどうも。」
眉毛をハの字にして微笑んだ玲悟はくしゃっと私の頭を撫でて額辺りにキスをした。
…もっと色々な表情を私に見せてほしい。私だけに。
「最高の驚きを貴方へ!」
「ちょ?!ハト…?」
「輝くAmazing!」
「すげー…どっから出てんだ?」
言えるはずがない、ですけどねぇ。
日々樹渉side終