放課後にしか現れないあいつ
name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ちわーす。」
中途半端な挨拶をしながら体育館に入ったらバスケ部の皆は一斉にこっちを見た。そして沈黙。
あ、もしかして守沢説明してない感じか。やっちまった。
「玲悟っ!」
凄まじい速さで俺の方へ走ってくるのは昨日電話した守沢だった。
「おっと…」
背中が反り返るほど勢い良く抱きついてきた。
「会いたかったぞ!」
「ありがとう。俺もだよ。」
守沢は満面の笑みを見せてくれる。
「えええええ?!海崎玲悟っ?!」
「あ、衣更くんだ。」
響き渡るほど大きな声を出して驚いた表情をした。
「俺のことは覚えてる?!」
オレンジ髪の…確か…
「Trickstarの一人だよね。…名前は?」
「明星スバルだよ!」
「明星くんか。二人とも久しぶり。」
衣更くんと明星くんとで話していたら隣にいる守沢が俺の体の後ろで俺の手をぎゅっと握ってきた。二人から見えないように。少し驚いたがしっかりと握り返した。
「…!」
目を見開いて俺を見る。あれ、そういうことじゃないの?
「なんでここにいんだよ?!」
すげぇ混乱してるな。
「え?あぁ…誰かが怪我したみたいだからその代理として。」
一通り経緯を教えるとだんだん静かになっていった。
「…なるほど。」
衣更くんは相変わらず表情ころころ変わって面白い。
「仕事が早いね!ちーちゃん先輩!」
「おう!もちろんだっ!」
守沢は胸を張って言った。そういえば怪我した人って誰だろう。ここにいるやつらは皆元気そうだし…
「なぁ、怪我したのって。」
「…あ」
誰か、と言おうとしたら後ろから何かを落とす音と声が聞こえた。どこかで聞いたことあるな、と思ってその方向を見る。
「あ、高峯くん。」
高峯くんの周りには部員分のドリンクのボトルが落ちていたから俺は近づいてボトルを拾った。
「っすみません…!俺拾うんで…」
高峯くんも慌てて拾う。
「怪我したのって高峯くんだったんだ。」
「…え?」
左手首にテーピングがされていた。
「やっぱり痛い?」
「ま、まぁ少しは…」
ぎこちない感じがする。
「…んじゃ、高峯くんの代わりに頑張ろうかな。」
中途半端な挨拶をしながら体育館に入ったらバスケ部の皆は一斉にこっちを見た。そして沈黙。
あ、もしかして守沢説明してない感じか。やっちまった。
「玲悟っ!」
凄まじい速さで俺の方へ走ってくるのは昨日電話した守沢だった。
「おっと…」
背中が反り返るほど勢い良く抱きついてきた。
「会いたかったぞ!」
「ありがとう。俺もだよ。」
守沢は満面の笑みを見せてくれる。
「えええええ?!海崎玲悟っ?!」
「あ、衣更くんだ。」
響き渡るほど大きな声を出して驚いた表情をした。
「俺のことは覚えてる?!」
オレンジ髪の…確か…
「Trickstarの一人だよね。…名前は?」
「明星スバルだよ!」
「明星くんか。二人とも久しぶり。」
衣更くんと明星くんとで話していたら隣にいる守沢が俺の体の後ろで俺の手をぎゅっと握ってきた。二人から見えないように。少し驚いたがしっかりと握り返した。
「…!」
目を見開いて俺を見る。あれ、そういうことじゃないの?
「なんでここにいんだよ?!」
すげぇ混乱してるな。
「え?あぁ…誰かが怪我したみたいだからその代理として。」
一通り経緯を教えるとだんだん静かになっていった。
「…なるほど。」
衣更くんは相変わらず表情ころころ変わって面白い。
「仕事が早いね!ちーちゃん先輩!」
「おう!もちろんだっ!」
守沢は胸を張って言った。そういえば怪我した人って誰だろう。ここにいるやつらは皆元気そうだし…
「なぁ、怪我したのって。」
「…あ」
誰か、と言おうとしたら後ろから何かを落とす音と声が聞こえた。どこかで聞いたことあるな、と思ってその方向を見る。
「あ、高峯くん。」
高峯くんの周りには部員分のドリンクのボトルが落ちていたから俺は近づいてボトルを拾った。
「っすみません…!俺拾うんで…」
高峯くんも慌てて拾う。
「怪我したのって高峯くんだったんだ。」
「…え?」
左手首にテーピングがされていた。
「やっぱり痛い?」
「ま、まぁ少しは…」
ぎこちない感じがする。
「…んじゃ、高峯くんの代わりに頑張ろうかな。」