放課後にしか現れないあいつ
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「…おお?!…え?!」
たまたま通りかかったところに見たことない人がベンチに座っていた。全然動かないから回り込んで顔を覗いてみる。
「怪我…?!」
口元は切れてて片方の頬も赤紫色になってる。それを見た瞬間驚きすぎて固まってしまった。制服着てないし怪我も負ってる。
寝てる…?もしかして気絶?!どどど、どうするべきか?!とりあえず、起こさないと…
「あ、あのー…おーい…起きてるでござるかー?」
内心焦ってるのがわかるくらいの声の震えようだった。
「…ん…?」
目の前にいる人は目をゆっくりと開け顔を上げた。
「えっと…」
「……。」
見つめ合うこと数十秒。何もできずただただ固まるだけ。目が反らせない。
綺麗な顔立ちをしてるでござるな…
「ありがとう。」
「…え?」
「口に出てたよ。」
「えっ?!」
一気に顔が熱くなる。
「初めて会ったのにね。少し照れた。」
控えめに笑うこの人を見て心臓が跳ねた感覚がした。
「…っそんなことより!怪我の手当てをするでござるっ!!」
怪我をしていることを思い出し腕を掴んだ。
「ふ、ははっ…!」
「…え?」
急に笑い出すこの人を頭が回らないまま見てるだけだった。
仙石忍side終
─────────
突然俺の腕を掴んだと思ったらこのメイクに騙されてるのが面白かった。
「…え?な、な?」
焦ってるし。
「あー…ごめんごめん。君が面白くて。」
「拙者が?!」
この人は目を見開く。
「まず…これ、メイクだよ。」
「めめめめ、メイク?!」
思わず吹いてしまった。
「そうだったんでござるか…」
不思議そうにメイクを見ながら俺の頬へ手が伸びてくる。
「知らない人に、こんなことしてはいけないよ。」
その手を掴んだ。
「…あ…えと…」
みるみる顔が赤くなっていくこの人。
「君、名前は?」
「仙石忍…でござる。」
「そっか、仙石くん。制服を着ていない、見たこともない人に、簡単に話しかけると攫われちゃう。」
一年生か。
「気をつけるでござる!」
「あぁ、俺は海崎玲悟。三年生。」
「三年生…先輩、でござるか。」
「そういうの気にしないよ。気軽に名前で呼んで。」
「玲悟殿!」
嬉しそうに俺の名前を呼ぶ。
「…仙石くんを攫ってもいい?」
「わっ…!」
掴んでる手を引いて俺の方へ少し近づけさせる。
「玲悟、殿…?」
頬が赤く染まっていた。
「この状況でも、冷静を保たないとね。忍者くん。」
「…!!」
「…おお?!…え?!」
たまたま通りかかったところに見たことない人がベンチに座っていた。全然動かないから回り込んで顔を覗いてみる。
「怪我…?!」
口元は切れてて片方の頬も赤紫色になってる。それを見た瞬間驚きすぎて固まってしまった。制服着てないし怪我も負ってる。
寝てる…?もしかして気絶?!どどど、どうするべきか?!とりあえず、起こさないと…
「あ、あのー…おーい…起きてるでござるかー?」
内心焦ってるのがわかるくらいの声の震えようだった。
「…ん…?」
目の前にいる人は目をゆっくりと開け顔を上げた。
「えっと…」
「……。」
見つめ合うこと数十秒。何もできずただただ固まるだけ。目が反らせない。
綺麗な顔立ちをしてるでござるな…
「ありがとう。」
「…え?」
「口に出てたよ。」
「えっ?!」
一気に顔が熱くなる。
「初めて会ったのにね。少し照れた。」
控えめに笑うこの人を見て心臓が跳ねた感覚がした。
「…っそんなことより!怪我の手当てをするでござるっ!!」
怪我をしていることを思い出し腕を掴んだ。
「ふ、ははっ…!」
「…え?」
急に笑い出すこの人を頭が回らないまま見てるだけだった。
仙石忍side終
─────────
突然俺の腕を掴んだと思ったらこのメイクに騙されてるのが面白かった。
「…え?な、な?」
焦ってるし。
「あー…ごめんごめん。君が面白くて。」
「拙者が?!」
この人は目を見開く。
「まず…これ、メイクだよ。」
「めめめめ、メイク?!」
思わず吹いてしまった。
「そうだったんでござるか…」
不思議そうにメイクを見ながら俺の頬へ手が伸びてくる。
「知らない人に、こんなことしてはいけないよ。」
その手を掴んだ。
「…あ…えと…」
みるみる顔が赤くなっていくこの人。
「君、名前は?」
「仙石忍…でござる。」
「そっか、仙石くん。制服を着ていない、見たこともない人に、簡単に話しかけると攫われちゃう。」
一年生か。
「気をつけるでござる!」
「あぁ、俺は海崎玲悟。三年生。」
「三年生…先輩、でござるか。」
「そういうの気にしないよ。気軽に名前で呼んで。」
「玲悟殿!」
嬉しそうに俺の名前を呼ぶ。
「…仙石くんを攫ってもいい?」
「わっ…!」
掴んでる手を引いて俺の方へ少し近づけさせる。
「玲悟、殿…?」
頬が赤く染まっていた。
「この状況でも、冷静を保たないとね。忍者くん。」
「…!!」