あまり名前は出てきません
左右を見ずに突き進む
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敷地内に入った途端、変な空気に包まれた。うわ、空気悪っ。確かに目がしょぼしょぼしてきたかも。
玄関はここであっているのか?横にスライドする方式の扉久々見た。建付けが悪いのか、ガコガコいいながら開いた。業者呼んだ方がいいのかな。
力ずくで閉めて辺りを見渡すと、言葉を失った。汚い。床や壁は黒かったり赤かったり。なんといっても埃。何年掃除して無いんだよ。
住む人が居ないとこうも汚くなるのな。そりゃ空気も悪くなるわ。
靴を脱いで上がるのはやめた。靴下で歩いたら大変なことになるだろう。
自分の荷物が届いているか確認するために部屋を探した。どこに置いてあるのかくらいは聞いとけばよかった。部屋数多すぎて一日で探せる気がしない。
全て閉め切っているし換気も兼ねて一つ一つ開けていく。
「……。」
ここの部屋だけ空気が悪すぎる。開ける前から臭い。一階の奥のこの部屋、ここも扉が開けづらかった。
中は真っ暗だった。何も見えない。うっすらと見えるのが部屋の真ん中にある黒い丸まった袋だけだ。
あれはゴミか?駄目じゃないか、こんなところに置いてちゃ。
部屋に足を踏み入れた時、キラッと足元に何かが落ちているのに気づき屈む。
あぁ、なんだ。コインか。…というか、ここ虫飛んでるよな。さっき頭の上通った。刺す虫だったら変な病気にかかりそうだ。
右足を踏ん張って黒いものを掴み部屋を出る。扉を閉めるのを忘れない。
これで一安心なはず。中庭に降りてきつく縛っている結び目を解く。この袋を掴んだら金属音がしたけれど、何が入っているんだろう。
「…刀。」
それは真っ二つに折れた刀だった。普通、こんな綺麗に折れるか?不自然すぎやしないか?
地面に元の形のように置いた。にしても、研いでいないのかボロボロだ。何も切れないだろ、これは。
「直れ」 ばいいのに。
突如、光に包まれた。眩しくて横に二歩ほどよろめく。
「…アンタ、」
「貞ちゃん…ッ!」
さっき入った部屋から誰かが飛び出してきた。
玄関はここであっているのか?横にスライドする方式の扉久々見た。建付けが悪いのか、ガコガコいいながら開いた。業者呼んだ方がいいのかな。
力ずくで閉めて辺りを見渡すと、言葉を失った。汚い。床や壁は黒かったり赤かったり。なんといっても埃。何年掃除して無いんだよ。
住む人が居ないとこうも汚くなるのな。そりゃ空気も悪くなるわ。
靴を脱いで上がるのはやめた。靴下で歩いたら大変なことになるだろう。
自分の荷物が届いているか確認するために部屋を探した。どこに置いてあるのかくらいは聞いとけばよかった。部屋数多すぎて一日で探せる気がしない。
全て閉め切っているし換気も兼ねて一つ一つ開けていく。
「……。」
ここの部屋だけ空気が悪すぎる。開ける前から臭い。一階の奥のこの部屋、ここも扉が開けづらかった。
中は真っ暗だった。何も見えない。うっすらと見えるのが部屋の真ん中にある黒い丸まった袋だけだ。
あれはゴミか?駄目じゃないか、こんなところに置いてちゃ。
部屋に足を踏み入れた時、キラッと足元に何かが落ちているのに気づき屈む。
あぁ、なんだ。コインか。…というか、ここ虫飛んでるよな。さっき頭の上通った。刺す虫だったら変な病気にかかりそうだ。
右足を踏ん張って黒いものを掴み部屋を出る。扉を閉めるのを忘れない。
これで一安心なはず。中庭に降りてきつく縛っている結び目を解く。この袋を掴んだら金属音がしたけれど、何が入っているんだろう。
「…刀。」
それは真っ二つに折れた刀だった。普通、こんな綺麗に折れるか?不自然すぎやしないか?
地面に元の形のように置いた。にしても、研いでいないのかボロボロだ。何も切れないだろ、これは。
「直れ」 ばいいのに。
突如、光に包まれた。眩しくて横に二歩ほどよろめく。
「…アンタ、」
「貞ちゃん…ッ!」
さっき入った部屋から誰かが飛び出してきた。