摂津万里【えすり】
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高校時代、クラスが同じになったことのない同級生。サボりがちであまり姿を現さない彼が縁あってとある出会いをした。彼がMANKAIカンパニーに入団してから少し経った頃、恋人になった。
もう1年が経つ。毎度彼がいる寮に遊びに行けば当たり前だが名前を覚えられ、遊びにも誘ってもらえるようになった。劇団の一員のように接してくれる。実際に入ろうとは思わない。
「湊、ここのボタン手直ししてくんない?」
「わかった。」
必ず幸くんに手伝わされる衣装作り。無駄に手先が器用でそれを見抜いた幸くんが恋人と隣同士ソファに座っていても膝の上に作りかけの衣装などをのせてニヤリと笑う。一応ラブラブしてたつもりなんだけどな…
こんな事が毎回だから最近は恋人との時間ではなく交流会みたいになってしまっている。ちまちました作業は好きじゃない。
「ちょっと。手が止まってるんだけど。」
「…ごめん。」
そんなに怒らなくてもいいと思う。
「ったく、集中してよね。間に合わないんだから。」
「…俺別に関係なくね。」
「文句あんの?」
「……。」
ひどい。
こうやって断らない俺も悪いんだけど。皆には無関心やら面倒臭がりと言われている。なんでもどうでもいいと済ませてしまう。完璧なる長所。
隣にいた恋人は団員のあの人に連れ去られた。と言っても向かいのソファに移動しただけなんだけど。
「っだぁー!!くっそ!!」
「ははん、まだまだだな摂津万里くんよぉ。」
同じ形をしたゲーム機をそれぞれ両手に持ち、何やら対戦しているようだ。彼はなんのゲームでも強いと聞いた。そういうの興味無いから全然知らない。
楽しそうだなぁ。肩並べて自分のわからない用語で会話して。2人だけの世界になっちゃってる。
ちょっと違和感。
「ねぇ、ここのレースなんだけど…」
「……。」
「聞いてる?」
「んー…幸くん、髪に糸ついてる。」
「え、どこ。」
顔を近づけて幸くんの髪を触る。上目遣いの幸くんかわいいなって思ってたら、近くでゴトンと物が落ちる音がした。視線を移すと彼が持ってたゲーム機が床に落ちていた。
「…万里、もしかして俺の強さに怖気ついたか。」
「は、はぁ?!んなわけねー!手が滑ったんだよ!」
あぁ、なるほど。そういう事か。
ゲーム機を拾って再開させようとした時、膝の上に置いていた衣装や持っていた針をテーブルの上に置いて腰を上げた。彼の前に立つと彼が口を開く前に右手で顎の下から頬を挟んで上を向かせる。
そして噛み付くように口を塞いだ。
「むぐっ?!ん"ー!!」
手足をジタバタ動かして抵抗している彼から仕方なく離す。至近距離で見た彼は涙目で耳まで真っ赤にして俺を睨む。口がぶにゅって突き出てる。
…んー、やっぱ万里くんが一番可愛い。
「ってめ…!」
額に青筋を立てて震えてる。あーあ、怒らせちゃった。
「これでも独占欲は強い方だよ。」
「…は?」
「んじゃ、帰るねー。」
「はっ?!ちょ、待てっ!!」
玄関へ足を進めようとしたら肩を掴まれ、そのまま万里くんの部屋に連れていかれた。
至くんと幸くんが目玉飛び出そうなくらい目を見開いて口を開けていたのが面白かった。
もう1年が経つ。毎度彼がいる寮に遊びに行けば当たり前だが名前を覚えられ、遊びにも誘ってもらえるようになった。劇団の一員のように接してくれる。実際に入ろうとは思わない。
「湊、ここのボタン手直ししてくんない?」
「わかった。」
必ず幸くんに手伝わされる衣装作り。無駄に手先が器用でそれを見抜いた幸くんが恋人と隣同士ソファに座っていても膝の上に作りかけの衣装などをのせてニヤリと笑う。一応ラブラブしてたつもりなんだけどな…
こんな事が毎回だから最近は恋人との時間ではなく交流会みたいになってしまっている。ちまちました作業は好きじゃない。
「ちょっと。手が止まってるんだけど。」
「…ごめん。」
そんなに怒らなくてもいいと思う。
「ったく、集中してよね。間に合わないんだから。」
「…俺別に関係なくね。」
「文句あんの?」
「……。」
ひどい。
こうやって断らない俺も悪いんだけど。皆には無関心やら面倒臭がりと言われている。なんでもどうでもいいと済ませてしまう。完璧なる長所。
隣にいた恋人は団員のあの人に連れ去られた。と言っても向かいのソファに移動しただけなんだけど。
「っだぁー!!くっそ!!」
「ははん、まだまだだな摂津万里くんよぉ。」
同じ形をしたゲーム機をそれぞれ両手に持ち、何やら対戦しているようだ。彼はなんのゲームでも強いと聞いた。そういうの興味無いから全然知らない。
楽しそうだなぁ。肩並べて自分のわからない用語で会話して。2人だけの世界になっちゃってる。
ちょっと違和感。
「ねぇ、ここのレースなんだけど…」
「……。」
「聞いてる?」
「んー…幸くん、髪に糸ついてる。」
「え、どこ。」
顔を近づけて幸くんの髪を触る。上目遣いの幸くんかわいいなって思ってたら、近くでゴトンと物が落ちる音がした。視線を移すと彼が持ってたゲーム機が床に落ちていた。
「…万里、もしかして俺の強さに怖気ついたか。」
「は、はぁ?!んなわけねー!手が滑ったんだよ!」
あぁ、なるほど。そういう事か。
ゲーム機を拾って再開させようとした時、膝の上に置いていた衣装や持っていた針をテーブルの上に置いて腰を上げた。彼の前に立つと彼が口を開く前に右手で顎の下から頬を挟んで上を向かせる。
そして噛み付くように口を塞いだ。
「むぐっ?!ん"ー!!」
手足をジタバタ動かして抵抗している彼から仕方なく離す。至近距離で見た彼は涙目で耳まで真っ赤にして俺を睨む。口がぶにゅって突き出てる。
…んー、やっぱ万里くんが一番可愛い。
「ってめ…!」
額に青筋を立てて震えてる。あーあ、怒らせちゃった。
「これでも独占欲は強い方だよ。」
「…は?」
「んじゃ、帰るねー。」
「はっ?!ちょ、待てっ!!」
玄関へ足を進めようとしたら肩を掴まれ、そのまま万里くんの部屋に連れていかれた。
至くんと幸くんが目玉飛び出そうなくらい目を見開いて口を開けていたのが面白かった。