斑鳩三角【えすり】
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三角が俺の手を引いて外を出た。どこ行くの?と聞いても鼻歌を歌ってスキップしてるだけだった。
にゃーん
足元で猫の鳴き声が聞こえた。小さな公園の誰も寄り付かないような場所まで来て、三角は振り返った。
「…猫?」
「うん!可愛いでしょー、みんな!」
先ほど鳴いた猫が俺の足に頭を擦り付けている。その場に屈んで手を差し出すと顎を乗せてゴロゴロと喉を鳴らした。
確かに、周りには猫がちらほらいる。ここは猫の溜まり場か何かか?身を縮めて丸くなっていたり独りで凛と歩いていたり。
「三角、凄いな…」
三角の足元には何匹もの猫が集まってきた。にゃーにゃーと色々なところから聞こえて、三角はうんうんと頷いている。前に猫語が分かると言っていた。信じてなかったわけではないけど、改めて見ると感動する。
にゃー
視線を落とすと構えと言わんばかりに白い猫が靴に前足を置く。俺を見上げている猫は甘え上手なのかもしれない。かわいい、と撫でまくる。
「いい子いい子。」
応えるように鳴いた。あざとい声。顎を撫で続けると目を細めてうとうとし始めた。丸くなったから手を離すと、俺をの手を追って頭を押し付ける。撫でろってこと?
要望に応え頭から背中まで撫でる。満足げな表情で寝に入った。目の前で寝られてもなぁ、俺どうすればいいんだろ。
それでも手を止めない俺は猫にやられてる。可愛すぎるのがいけない。
「うー…」
「んお?」
ずしり、と背中が重くなった。正確には三角が俺の背中にのしかかってきた。何やら唸ってるけどどうしたんだ。
不機嫌な三角なんて珍しい。
肩に顎を乗せ、うーやらあーやら言ってる。
「どうしたの。」
さっきまでは笑顔だったのに。
「…にゃー。」
「ん?」
三角が猫の鳴き声の真似をした。いきなりのことでテンパった。ほんとびっくりしたよ。
猫にしたように頭を撫でると首筋に顔を埋めて擦り寄った。もっとって言われてるみたい。
可愛い人。
振り返って正面から抱き締めるとぎゅうぎゅうと強く抱き締め返す三角。猫には申し訳ない、撫でるのはまた後で。
「にゃー、にゃにゃー! 」
「なんだなんだ。」
猫になりきって威嚇するような声だけど、にゃーにゃー言われると悶え死ぬ。かわいい。
「…うー…湊に近づくの禁止ーっ!!」
ついには俺が撫でていた猫を手で押し退けた。俺を挟んでバチバチと火花が散る。俺は頭を抱えるしかなかった。
にゃーん
足元で猫の鳴き声が聞こえた。小さな公園の誰も寄り付かないような場所まで来て、三角は振り返った。
「…猫?」
「うん!可愛いでしょー、みんな!」
先ほど鳴いた猫が俺の足に頭を擦り付けている。その場に屈んで手を差し出すと顎を乗せてゴロゴロと喉を鳴らした。
確かに、周りには猫がちらほらいる。ここは猫の溜まり場か何かか?身を縮めて丸くなっていたり独りで凛と歩いていたり。
「三角、凄いな…」
三角の足元には何匹もの猫が集まってきた。にゃーにゃーと色々なところから聞こえて、三角はうんうんと頷いている。前に猫語が分かると言っていた。信じてなかったわけではないけど、改めて見ると感動する。
にゃー
視線を落とすと構えと言わんばかりに白い猫が靴に前足を置く。俺を見上げている猫は甘え上手なのかもしれない。かわいい、と撫でまくる。
「いい子いい子。」
応えるように鳴いた。あざとい声。顎を撫で続けると目を細めてうとうとし始めた。丸くなったから手を離すと、俺をの手を追って頭を押し付ける。撫でろってこと?
要望に応え頭から背中まで撫でる。満足げな表情で寝に入った。目の前で寝られてもなぁ、俺どうすればいいんだろ。
それでも手を止めない俺は猫にやられてる。可愛すぎるのがいけない。
「うー…」
「んお?」
ずしり、と背中が重くなった。正確には三角が俺の背中にのしかかってきた。何やら唸ってるけどどうしたんだ。
不機嫌な三角なんて珍しい。
肩に顎を乗せ、うーやらあーやら言ってる。
「どうしたの。」
さっきまでは笑顔だったのに。
「…にゃー。」
「ん?」
三角が猫の鳴き声の真似をした。いきなりのことでテンパった。ほんとびっくりしたよ。
猫にしたように頭を撫でると首筋に顔を埋めて擦り寄った。もっとって言われてるみたい。
可愛い人。
振り返って正面から抱き締めるとぎゅうぎゅうと強く抱き締め返す三角。猫には申し訳ない、撫でるのはまた後で。
「にゃー、にゃにゃー! 」
「なんだなんだ。」
猫になりきって威嚇するような声だけど、にゃーにゃー言われると悶え死ぬ。かわいい。
「…うー…湊に近づくの禁止ーっ!!」
ついには俺が撫でていた猫を手で押し退けた。俺を挟んでバチバチと火花が散る。俺は頭を抱えるしかなかった。