頑張るのもLOVEの象徴だ!
name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『まだレッスン室電気ついてるはずだから行って。』
泉ちんが気を利かせて言ってくれた。すぐに更衣室を出てレッスン室に向かった。ブレザーを手に持ち廊下を走る。
「晃輔っ!」
「んぶッ!」
バンッと勢いよくドアを開けると床に座っている晃輔が口に含んだ水をふいた。
「レッスン終わったか?」
「う、うん。今から帰ろうと思ってた。」
口を拭ってペットボトルを鞄にしまった。転校生は先に帰ったらしく晃輔1人だ。これは絶好のチャンス。
帰る準備をしている晃輔にズカズカと近づく。向かい合うように両膝をつくと晃輔が不思議そうに見上げた。
「なずな…?」
予告もなしに晃輔の髪を混ぜるように撫でた。サラサラと引っかかることなく指が通る。
ぽかんと口を開けて驚いてる姿はどこか可愛い。
「お疲れさま、晃輔。」
晃輔みたいに上手く言葉が出ない。さっきまで色々考えてたのに。
「頑張りすぎるのは良くないぞ。休むことも大事だ!」
な、なんか違う気がする。説教みたいになっちゃった。そうじゃなくて、もっとこう…あぁもう。
他はどうだろうか。撫でて、目を合わせて、それから。おれが安心して落ち着くこと。
まだ状況を理解出来ていない晃輔の頬を手で包んでゆっくり自分の顔を寄せる。頑張れおれ、おれならできるっ!頭の中で自分を勇気づけ、
ふに、っと唇同士をくっつけた。
静まり返る空気に恥ずかしさが込み上げる。震えてるのがバレてるはずだ。そっと離れて目を合わせないように俯いた。
「……。」
晃輔は何も言ってくれない。怖くて顔も見れない。やっぱりおれ、ダメだった。逆に疲れさせた気がする。
「疲れ吹っ飛んだ。」
「…え、」
晃輔がおれを抱き寄せて顔を首筋に埋めた。あぐらをかいた膝の上におれを乗せて腰に手を回す。
いつもより晃輔のにおいが強くてドキドキする。
「なずなのおかげだよ。」
「っ違う!おれ、全然できなかった…」
今だって晃輔が優しい言葉をかけてくれて、おれを励ますんだ。
「そっか。俺のために頑張ってくれたんだ。」
顔を覗くと目を細めて笑う。声も表情も本当に嬉しそうだった。おれ、少しでも役に立てたのかな。そうだったらおれも嬉しい。
「もっかいキスして。」
「うぇ?!」
おれが何か言う前に瞼を閉じてしまった。強制、って。意地悪だ。
「1回だけだからなっ…!」
肩に手を置いて勢い任せにぶちゅーと色気のないキスを贈った。
「ふ、はは、かわいい。」
「かわいくな、わぁ?!」
おれの身体が後ろに倒れた。違う、倒された。視界に入るのは天井とおれに覆い被さってる晃輔。
背中や頭に痛みが走らないのは手で支えてくれていたから。ぎゅーっと胸が締め付けられて苦しいおれの気も知らないでさ。
「お返しは必要?」
「っ、うぅ…ほ、しい…」
わ、わ、わーーーっ!
泉ちんが気を利かせて言ってくれた。すぐに更衣室を出てレッスン室に向かった。ブレザーを手に持ち廊下を走る。
「晃輔っ!」
「んぶッ!」
バンッと勢いよくドアを開けると床に座っている晃輔が口に含んだ水をふいた。
「レッスン終わったか?」
「う、うん。今から帰ろうと思ってた。」
口を拭ってペットボトルを鞄にしまった。転校生は先に帰ったらしく晃輔1人だ。これは絶好のチャンス。
帰る準備をしている晃輔にズカズカと近づく。向かい合うように両膝をつくと晃輔が不思議そうに見上げた。
「なずな…?」
予告もなしに晃輔の髪を混ぜるように撫でた。サラサラと引っかかることなく指が通る。
ぽかんと口を開けて驚いてる姿はどこか可愛い。
「お疲れさま、晃輔。」
晃輔みたいに上手く言葉が出ない。さっきまで色々考えてたのに。
「頑張りすぎるのは良くないぞ。休むことも大事だ!」
な、なんか違う気がする。説教みたいになっちゃった。そうじゃなくて、もっとこう…あぁもう。
他はどうだろうか。撫でて、目を合わせて、それから。おれが安心して落ち着くこと。
まだ状況を理解出来ていない晃輔の頬を手で包んでゆっくり自分の顔を寄せる。頑張れおれ、おれならできるっ!頭の中で自分を勇気づけ、
ふに、っと唇同士をくっつけた。
静まり返る空気に恥ずかしさが込み上げる。震えてるのがバレてるはずだ。そっと離れて目を合わせないように俯いた。
「……。」
晃輔は何も言ってくれない。怖くて顔も見れない。やっぱりおれ、ダメだった。逆に疲れさせた気がする。
「疲れ吹っ飛んだ。」
「…え、」
晃輔がおれを抱き寄せて顔を首筋に埋めた。あぐらをかいた膝の上におれを乗せて腰に手を回す。
いつもより晃輔のにおいが強くてドキドキする。
「なずなのおかげだよ。」
「っ違う!おれ、全然できなかった…」
今だって晃輔が優しい言葉をかけてくれて、おれを励ますんだ。
「そっか。俺のために頑張ってくれたんだ。」
顔を覗くと目を細めて笑う。声も表情も本当に嬉しそうだった。おれ、少しでも役に立てたのかな。そうだったらおれも嬉しい。
「もっかいキスして。」
「うぇ?!」
おれが何か言う前に瞼を閉じてしまった。強制、って。意地悪だ。
「1回だけだからなっ…!」
肩に手を置いて勢い任せにぶちゅーと色気のないキスを贈った。
「ふ、はは、かわいい。」
「かわいくな、わぁ?!」
おれの身体が後ろに倒れた。違う、倒された。視界に入るのは天井とおれに覆い被さってる晃輔。
背中や頭に痛みが走らないのは手で支えてくれていたから。ぎゅーっと胸が締め付けられて苦しいおれの気も知らないでさ。
「お返しは必要?」
「っ、うぅ…ほ、しい…」
わ、わ、わーーーっ!
3/3ページ