あまり名前は出てきません
元保育士の本能
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「…懐かしい。」
後ろを振り返れば保育士として初めての職場。緩む口元を隠しながら中に入る。
「わぁぁあああっ!海崎せんせーだっ!」
女の子が俺に気づき嬉しそうにキラキラした笑顔で駆け寄った。皆がこっちを向いて俺の周りを囲んだ。
「どこ行ってたんだよー!」
「ひさしぶりだねー!せんせー!」
「せんせーいないのやだ!」
…覚えていてくれたんだ。嬉しくてつい笑ってしまった。
「よーし、今日は先生とたくさん遊ぼう!」
やったー、と言う声がいろいろなところから聞こえる。
「海崎先生、久々ね。」
「…園長先生。」
今日の目的。
「どうだった?審神者体験。」
園長室で紅茶を出してくれた。向かいのソファに座った園長先生は楽しそうに耳を傾けた。
「すごく勉強になりました。」
「そうなのね。」
園長先生は優雅に紅茶を飲む。声色も目も優しい、けれどどこか違った。
「…迷ってるわね。」
ドキ、とした。痛いところを突かれて言葉が喉に引っかかる。
「…はい。」
答えを探しに来た。
保育士か、審神者か。
でも俺は保育士になるのが夢だった。保育の専門学校に通ったし、ピアノも高校になってから習った。小さい頃からの夢のために。
そして初めてがここの保育園。
まだ一年も経ってないのにこんのすけに連れ去られ、審神者体験をしてる。
兄貴が審神者。兄貴から審神者のことについて聞いたことはなかったが、こんなに楽しい仕事なんだって初めて知った。
わからない。園長先生ならヒントをくれるだろうと思ってやってきた。
「ふふっ、いい顔してるわ。」
そうだ、忘れていた。園長先生はこういう人だった。
「審神者も保育士も、貴方を必要とする人がいるっていうことだけを覚えておいてちょうだい。自分で決めればいい、やりたいことは何?」
後ろを振り返れば保育士として初めての職場。緩む口元を隠しながら中に入る。
「わぁぁあああっ!海崎せんせーだっ!」
女の子が俺に気づき嬉しそうにキラキラした笑顔で駆け寄った。皆がこっちを向いて俺の周りを囲んだ。
「どこ行ってたんだよー!」
「ひさしぶりだねー!せんせー!」
「せんせーいないのやだ!」
…覚えていてくれたんだ。嬉しくてつい笑ってしまった。
「よーし、今日は先生とたくさん遊ぼう!」
やったー、と言う声がいろいろなところから聞こえる。
「海崎先生、久々ね。」
「…園長先生。」
今日の目的。
「どうだった?審神者体験。」
園長室で紅茶を出してくれた。向かいのソファに座った園長先生は楽しそうに耳を傾けた。
「すごく勉強になりました。」
「そうなのね。」
園長先生は優雅に紅茶を飲む。声色も目も優しい、けれどどこか違った。
「…迷ってるわね。」
ドキ、とした。痛いところを突かれて言葉が喉に引っかかる。
「…はい。」
答えを探しに来た。
保育士か、審神者か。
でも俺は保育士になるのが夢だった。保育の専門学校に通ったし、ピアノも高校になってから習った。小さい頃からの夢のために。
そして初めてがここの保育園。
まだ一年も経ってないのにこんのすけに連れ去られ、審神者体験をしてる。
兄貴が審神者。兄貴から審神者のことについて聞いたことはなかったが、こんなに楽しい仕事なんだって初めて知った。
わからない。園長先生ならヒントをくれるだろうと思ってやってきた。
「ふふっ、いい顔してるわ。」
そうだ、忘れていた。園長先生はこういう人だった。
「審神者も保育士も、貴方を必要とする人がいるっていうことだけを覚えておいてちょうだい。自分で決めればいい、やりたいことは何?」
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