あまり名前は出てきません
元保育士の本能
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五虎退がソファーに横になるように噛まれてない片手で移動させた。近くにあった毛布をかける。
「痛ぇ。」
床には所々血が落ちていた。止血しないと。着ているエプロンで手を巻いた。
「止まる気配なしかよ。」
五虎退を起こさないようにゆっくりと部屋を出た。
「おや?主、こんなところで何を?」
「あ、歌仙兼定。丁度良かった…包帯を…」
「なんだいその手は!血が出ているじゃないか!」
バタバタと俺の方へ駆け寄ってきて凄まじい力で手を握った。
「いだだだだっ?!」
「強く握らないと塞がらないよっ!」
雅って言っておいて全然雅じゃねぇ…!
「…?」
「なんだ、騒がしいのぉ。」
鶯丸と三日月宗近が畑を耕す道具を持って立っていた。この二人を畑当番にしたのか?!
「ちょっと!誰でもいいから主の手を握っててくれないかい?!僕は包帯持ってくるから!」
「わ、わかった。」
鶯丸が俺の手を握った。圧倒されてるし。
「すごい血の量だね。」
「…何かあったのか?」
心配そうに俺を見る三日月宗近と鶯丸。
「虎に怒られた。」
その後の包帯巻く時の歌仙兼定が怖かった。
もうすっかり外はオレンジ色の夕方になっている。俺はずっと縁側に座っていた。
馬当番や手合せ、畑当番を終わらせたやつらには感謝の言葉と頭を撫でてやった。
「主、そろそろ中に入ろう?風邪引くよ。」
後ろから燭台切光忠の声がした。
「もう少しだけ風に当たってる。」
「そっか。夕餉になったら呼びにいくね。」
「ありがとう。」
優しいやつらばっかりだな。耳を澄ませば部屋の中からわいわいと楽しそうな声が聞こえる。
平和だ。
「兄貴…」
別に、兄貴に会いたいとか思ってねぇし。やっぱり嘘。めっちゃ会いたい気分。
いつも隣にいるのは兄貴だったから相談相手は必ず兄貴。ここ何年かは悩みとかなかった。俺も兄貴離れしないと。
「…寒い。」
気づけば体が小さく震えていた。さすがに夕方は寒い。
「ん。」
「え?」
突然上から毛布が降ってきた。不思議に思って上を見てみる。
「…なんだよ。」
同田貫正国が俺を見下ろしていた。
「痛ぇ。」
床には所々血が落ちていた。止血しないと。着ているエプロンで手を巻いた。
「止まる気配なしかよ。」
五虎退を起こさないようにゆっくりと部屋を出た。
「おや?主、こんなところで何を?」
「あ、歌仙兼定。丁度良かった…包帯を…」
「なんだいその手は!血が出ているじゃないか!」
バタバタと俺の方へ駆け寄ってきて凄まじい力で手を握った。
「いだだだだっ?!」
「強く握らないと塞がらないよっ!」
雅って言っておいて全然雅じゃねぇ…!
「…?」
「なんだ、騒がしいのぉ。」
鶯丸と三日月宗近が畑を耕す道具を持って立っていた。この二人を畑当番にしたのか?!
「ちょっと!誰でもいいから主の手を握っててくれないかい?!僕は包帯持ってくるから!」
「わ、わかった。」
鶯丸が俺の手を握った。圧倒されてるし。
「すごい血の量だね。」
「…何かあったのか?」
心配そうに俺を見る三日月宗近と鶯丸。
「虎に怒られた。」
その後の包帯巻く時の歌仙兼定が怖かった。
もうすっかり外はオレンジ色の夕方になっている。俺はずっと縁側に座っていた。
馬当番や手合せ、畑当番を終わらせたやつらには感謝の言葉と頭を撫でてやった。
「主、そろそろ中に入ろう?風邪引くよ。」
後ろから燭台切光忠の声がした。
「もう少しだけ風に当たってる。」
「そっか。夕餉になったら呼びにいくね。」
「ありがとう。」
優しいやつらばっかりだな。耳を澄ませば部屋の中からわいわいと楽しそうな声が聞こえる。
平和だ。
「兄貴…」
別に、兄貴に会いたいとか思ってねぇし。やっぱり嘘。めっちゃ会いたい気分。
いつも隣にいるのは兄貴だったから相談相手は必ず兄貴。ここ何年かは悩みとかなかった。俺も兄貴離れしないと。
「…寒い。」
気づけば体が小さく震えていた。さすがに夕方は寒い。
「ん。」
「え?」
突然上から毛布が降ってきた。不思議に思って上を見てみる。
「…なんだよ。」
同田貫正国が俺を見下ろしていた。