夢主の名前を決めて下さい。
9. 共に歩む決意
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「…やっと来たな? オビ! ミシャ!」
「「?」」
喧嘩を収め、闘技場を出た2人は、4人に出迎えられた。
「あれ? 主たち、何でここに?」
ゼンは半目で腕を組む。
「説明しなきゃ分からんか?」
ミツヒデがため息をついて言った。
「オビを連れ戻しに行ったきり、ミシャまで戻って来なくなったから、探してたんだよ。まさかこんなところに居るとは思わなかったがな」
「剣の試合見てていいって言ったにゃんか。武術大会が終わったら、連れて帰ろうと思ってたんにゃ」
「それならそれで、一言報告に来い」
オビが笑って言う。
「まぁまぁ。出たからには優勝してきましたから。ほら、賞金!」
「お前な…」
「それと、お嬢さんに…」
「ん、何?」
オビは白雪に近づき、フードを取った。
「えっ?」
そして、賞品の髪飾りを挿す。
「異国の髪飾りだってさ。あげるよ」
ミシャは白雪を見上げて、フっと微笑んだ。
オビは白雪のフードをかぶせ直す。
「街出たらでいいから、主に見せてやって? 物欲しそうにしてたから」
"ゴッ"
「あでっ」
「誰がだ。……ん、そういえば、優勝者の名前、確か"ナナキ"じゃなかったか?」
「えぇ、そうですよ? 俺の名前ですから」
「はぁ? 何だナナキって。誰だよ」
「ああいう時は偽名の方がかっこいいでしょう?」
「分からん…」
ミツヒデが苦笑した。
「オビのその身軽さ、どうやって身につけたか気になるなぁ」
「今度勝負しましょうか、ミツヒデさん」
「お、乗った!」
「とりあえず、今日のところは賞金でパ~っと飲みましょう!」
「んじゃ、ミーが美味しいお酒出すお店、連れてったげるにゃ!」
「お、やったね。いや~、持つべきものは優秀な諜報員だな」
木々が冷静にツッコむ。
「2人して飲んだら、馬乗れないでしょう。帰りどうするわけ」
「んぇ、オビが帰りも手綱引いてくれるんじゃにゃーの?」
「え~? だって俺も飲みたいし。繋いでもらって、馬車の上で寝ればいいだろ? 寝てればミシャも酔わないだろうし」
「落ちるにゃろが」
オビはニンマリと満面の笑みを浮かべた。
「大丈夫だって。俺が抱っこしててあげるから」
「すっごい身の危険を感じるにゃ…」
「え、今さら? 今までさんざん抱っこしてきたのに?」
オビとミシャの会話を、4人は数歩後ろで聞いていた。
「仲良しだね、あの2人」
微笑む白雪の隣で、ゼンは半目。
「闘技場を出てから、2人とも随分と機嫌が良くなってるな」
「そうなの?」
木々がすまし顔で言った。
「どっちかが何かを言ったか、何かしたか。あるいは両方かもね」
ミツヒデがギョっとする。
「なっ、アイツらってそういう関係だったのか!?」
ゼンが軽くミツヒデの頭を叩いた。
「馬鹿っミツヒデ声がデカイ!」
「わ、悪い…。しかし、驚いたな…」
「そうか? オビは早くから、ミシャのこと気に入ってただろ」
「そうだったのか? 俺はてっきり、ミシャをからかって遊んでるものとばかり…」
「あー……まぁ、最初はそうだったんだろうが…」
「おーい、
ミシャの声に、ゼンとミツヒデが振り返れば、オビとミシャ、それに木々と白雪が、酒場らしき店の前でこちらを見ていた。
「「え、あ……」」
ゼンとミツヒデは、すごすごと4人の元へ歩み寄る。
一番星が輝き始めた空の下。
6人は、ミシャおすすめの酒場へと入っていった。
→ 10. 招待状