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12. 晴れ渡る空
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降下を始めてから数時間後。
「「「黄金! 黄金! 黄金!」」」
メリー号では、聞こえなくなった鐘の音に代わり、黄金の大合唱が響き渡っていた。
「ついに俺たちは大金持ちだ! 何買おうか! で~っかい銅像買わねぇか!?」
「ばかも~ん! 金を銅に変えてどうするんだぁ! ここは大砲を増やすべきだ!」
「んナミすゎ~ん! 俺は鍵付き冷蔵庫が欲しい~!」
「バカ言え! んなことしたら腹減ったときどうすんだ! 何も食えねぇじゃねぇか!」
「だから買うんだこのクソゴム!」
「俺は本買って欲しいんだ! 新しい医学書! なぁいいだろ!?」
「ちょっと待った! お宝の山分けは、まずここを降りてからよ!」
「本買ってください!」
"ムギュッ"
「へぶぁっ」
ナミは片手でチョッパーの両頬を掴んで黙らせた。
「アンタらの好き放題に買ってたら、何も身にならなさそう」
「航海士さん」
「ん? なに? ロビン」
「この船、どこへ向かっているのかしら」
「どこって、次の島……あ。あぁっ!」
ログポースを確認したナミが絶叫する。
「なんだなんだ、どうした!?」
「しまった、気流に乗っていつの間にか流されてる!」
「気流?」
「そういや風があるな」
「何かヤバイのか?」
「当たり前よ! このままじゃどこに着水するか分かんないわ! ……どうしよ。こんな状況じゃ、帆を張ってコントロールするわけにもいかないし……」
「まぁ気にすんなって。海に着いてから次の島へ戻りゃいいさぁ」
「相変わらず気楽に言ってくれるわね……」
「でもよ……」
「どうしたの? サンジ君」
サンジはタコを見上げる。
「……いや、気のせいか」
何やら重たい空気が流れた。
そこに追い打ちをかけるように……
「ヤベェぞ! おい!!」
「「「!?」」」
ゾロの声に全員がそちらを向く。
すると……
「……ん……うる、さい」
「ん、あぁ、悪ィ。……夢か」
夢オチだと気づいてもう一度寝出すゾロ。
と、それにくっついて、同じく寝息を立てるティオ。
「何なのよアンタ!」
「オロすぞクソ毬藻! ビビったろうが!」
「まぁまぁ。ゾロもまだ空の戦いで疲れてんだよ~」
「ハッハッハッハッ!」
しばらく、ルフィの笑い声が高らかに響いていた。