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11. 空島最終決戦
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言葉では表しきれない、荘厳な鐘の音が、
スカイピア全土に、
いや、青海まで確実に、
空気を震わせ、島を震わせ、海を震わせ、
400年の時を越えて、高らかに、
響き渡った―――。
「……」
ティオは空を見上げたまま絶句していた。
胸に込み上げる得体の知れない感情。
巨大な鐘の音が伝える振動に合わせて、体中がゾクゾクしている。
なに、これ―――。
「ん……」
後ろで、ゾロの声が目を覚ました。
ティオは振り向いて駆け出し、身を起こしたゾロに飛びつく。
「うおっ」
さすがのゾロも、今の体にティオが飛びついてくるのは辛い。
眉間にしわを寄せて、首にまとわりつく細い腕を振り払おうと掴んだ。
しかし……
「な、った……なった、よ?」
「?」
耳元で聞こえる、今までに聞いたことのない震える声。
「すご、い、すごい、の……っ」
ぎゅっと力の入る、細い腕。
ティオは涙を流していた。
「……な、に、これっ……わか、んない…………うれ、っしく、て……くる、しぃっ」
「……」
ゾロは、ティオの腕を掴んでいた手を、頭に移動させた。
「……だから海賊はやめられねぇんだよ。……分かるか?」
ポンポンと軽く叩くと、ティオは小さく頷いた。
→ 12. 晴れ渡る空
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