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9. 神
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「うおわあああああああっ!」
"ズコンッ"
もの凄い音がして、ゾロは地面に激突した。
それも雲なら良かったものの、落ちた場所は遺跡。
かなり痛い。……いや、普通なら死んでいる。
"バサッ"
「ぞろ、いきてる?」
「あ~~効いたっ……あの鳥、許さん」
「……がんじょう、すぎて、ふしぎ」
"ボンッ"
ティオは人間姿に戻り、ゾロの隣に立った。
そしてぐるりと周囲を見渡し、覇気も使い、現在の状況を探る。
どうやらここは、偶然にも、朝から目指してきた遺跡のようだ。
周囲には、シャンディアの戦士ワイパー、空の騎士ガン・フォールとその相棒ピエール、四神官のオームとその犬、ホーリー、そして、うわばみがいる。
ティオにとって、ワイパーとオームとホーリーは面識がなかったため、よく分からなかったが、とりあえずこちらへの敵意は感じた。
「麦わらの仲間か」
「おぬしらか」
「ピエェェッ!」
「いてて……ここはどこだ? 遺跡か? ……見るからに凶暴そうなのがいるな。おい、黄金寄こせ」
「やれやれ、悲しいな。我が鉄の試練、誰一人逃れられぬというのに」
「テメェら全員、排除するのみだ」
「エネルの居所、神隊の居所を教えてもらおうか」
……会話がかみ合わない。
それぞれに思いを抱き、闘志を燃やす。
ティオは静かに様子を見守った。
誰が敵になり、誰が味方になるのか。
情報が少なすぎる今は、より多くの情報収集に徹したい。
突然、四神官のオームが、両腕を広げて語り出した。
「まぁ御人方々、言いたいことは色々あろうが、主張したくば、まずはここで生き残ることではないか? ……とはいっても、じきにゴッドが予言された時刻だ。生き残ることなど到底できまいがな」
「予言だぁ?」
「何も欲せずば命長らえただろうものを。せいぜい罪深かった生涯でも悔いるがいい」
ゾロはニヤリと口角を上げた。
「へっ、どうやらテメェか。神に仕える神官とやらは。神だの予言だの、俺には興味のねぇ話だな。今のところ黄金をいただく以外、ここに用はねぇんだ」
「それも、まぁ許そう」
「あ?」
「唯一の救いは、我が鉄の試練からは誰も逃れられないということだ。お前らを救おう」
そう言うオームに、ガン・フォールはランスを向けた。
「フン……くだらぬ御託を並べる奴よ。……ゆくぞピエール。狙いはオームじゃ。エネルの神官を止めぬことには始まらぬ」
「ピエェェッ!」
ゾロは視線をうわばみに向ける。
「ったく、あのうわばみ……とうとうこんなとこまで来やがったか。……おい、お前はどうする?」
「たたかいは、さける。じょうほう、あつめながら、つぎ、かんがえる」
「そうかよ。ま、気ィつけな」
「(コクン)」
その中で一人、怒りに肩を震わせていたワイパー。
「……ったく、どいつもこいつもっ」
"カチャッ"
「「!」」
「まとめて消えろ!」
"ズドォンッ!"
放たれた一発のバズーカ。
それが開戦の合図だった。
"ズザザザッ"
ゾロとティオは、間一髪でバズーカの砲撃をよける。
「フン」
好戦的なゾロはニヤリと笑って、ワイパーに剣先を向けた。
「……チッ」
ワイパーは1発無駄にしたか、と言いたげにバズーカを構え直していた。