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9. 神
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結局、サウスバードはずっとついてきた。
数分も歩くと、ゾロは少し広けた場所に出る。
「ん? 見覚えがあるような、ないような……あるような、ないよう……あるな」
「ばか。ここ、いけにえ、の、さいだん。けさ、しゅっぱつしたとこ」
"ジョッ、ジョ~ジョッ"
サウスバードの顔がムカつくくらいニヤけている。
「『コイツ馬鹿だ』だって」
「あ?」
"ドスッ"
ゾロはサウスバードの顔面目掛けて、荷物を投げつけた。
「テメェ鳥の分際でなに笑ってやがんだ!」
"ジョッジョッジョ~~~~ッ!"
「『痛ぇだろうが! 何すんだこの方向音痴野郎!』だって」
「やるかこの野郎!」
ついにゾロが刀を抜きそうになるが……
"ジョ……"
サウスバードが何かに気づいたらしい。
「あ」
「今度は何だ?」
「ぞろの、にもつ、たべもの、はいってるかもって、おもってる、たぶん」
「何っ」
"ジョ~~~"
"バサッバサッ"
サウスバードはゾロの荷物を掴んで飛び立った。
「馬鹿! おい! もう食いモンは入ってねぇっての! 離せ! テメェどこ飛んでく気だ!」
ゾロは反射的に荷物を掴む。
おかげで、荷物と一緒にゾロも飛び立ってしまった。
「ばか」
「るっせぇ! お前からも離すように言えよ」
「いっても、むだ。たべもの、あげれば、はなしてくれる」
「ほ~? その食いモンはどうやって用意すんだ?」
「しらない」
「んじゃ言うな!」
"ジョ~~"
「こんのアホ鳥……斬り落としてやろうか」
「ぞろ、した」
「は? 下?」
ティオに言われて下を見れば、"バキバキッ"と樹が倒れていく。
その音にサウスバードも下を見た。
次の瞬間……
"ズドォォォォンッ!!"
まるでバネのように、うわばみが飛び出してきた。
「うぉわっ」
「……はぁ」
"ジョ~~~~ッ!"
サウスバードは慌てて上昇を始める。
「おい!もっと高く飛びやがれ!食われちまうぞ!」
「いま、むかいかぜ。きっと、これ、さいそく、さいこう、こうど」
「知るか! ……おい、まだ追ってくんぞ。なんか気が立ってねぇか? あの蛇」
「(コクン)…さっきから、おなか、いたい、いってる」
その理由が、ルフィが体内で暴れてるからだということは、誰も知らない……
「ったく、そんな理由で暴れられちゃこっちが迷惑だぜ」
"ジョッ!"
あ、そうだ!
というサウスバードの声に反応し、ティオはサウスバードの足に触れて、考えを読み取った。
「……ぞろ、おちる、じゅんび、したほうが、いい」
「こんな時に何だよ」
「さうすばーど、かんがえついた。ぞろ、はなせば、うわばみ、ぞろ、たべにいく。じぶん、たすかる、と」
"パ……ッ"
「あ。もう、はなしちゃった、ね」
「そういうことは早く言ええぇっ!」
……ゾロ、急落。
対して、ティオは鳥に変身して空に舞い上がった。
狙撃された左翼は痛むが、そっと動かせば、短時間なら飛んでいられる。