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8. VSシャンディア
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それからしばらく。
ティオを頭に乗せたゾロは、変わらず森の中を歩いていた。
「しっかし ここの奴ら、神官もゲリラも変わった戦法使いやがる」
「?」
「今の剣の間合いじゃ、ちと厄介だな」
「とぶ、から?」
「あぁ。……まぁ、遠い敵に対する技はあるっちゃあるんだが……」
ゾロは立ち止まり、刀に手をかけた。
その様子をしばらく見下ろしていたティオだったが、不意に後ろをチラリと見やった。
覇気が、こちらに近づいてくるものを感知したからだ。
その正体は巨大な鳥。
猛烈な殺意からして、こちらを捕食しようとしているのが丸分かりだ。
「……ぞろ」
「……分かってる。お前は手ぇ出すなよ」
ゾロは刀の鍔を弾いた。
"バサッ……"
巨大な鳥の羽ばたく音が聞こえる。
そして鳥の影がさしたところで……
「おらァッ!」
ゾロは刀を抜いて、振り向きざまに新技を放った。
"シュウィンッ……ズドォンッ!"
空間を斬る鋭い音。
遅れてやって来た爆音。
目の前に落ちてくる巨大な鳥。
「……」
ティオは目を見開いて固まった。
"……キン"
ゾロは刀を仕舞って歩き出す。
「……まだ甘いな」
本人はまだ納得のいく出来ではないらしい。
しかし客観的に見れば、自身の20倍以上ある敵を一撃で倒しているのだから、人並み外れている。
「……」
ティオはゾロの頭の上で揺られながら、手配書を思い返していた。
なるほど、6000万ベリーの賞金がかけられたことにも納得がいく。
いや、果たして6000万で収まっているのかどうか……
「右、右っと」
ティオがちょっと考え事をした隙に、ゾロはまた勝手に方向を変える。
せっかく偶然にも遺跡の方へ向かっていたというのに……
「ほうこうかえるな、ばか。みぎ、ちがう。みなみ」
「あ? うるっせぇな」
「それより」
ティオは右を指さした。
ゾロがそちらを向くと、シャンディアの戦士が一人、こちらへ向かってくるのが見える。
「ゲリラか」
「うおおおおおおおおおっ!」
「
槍を掲げて向かってくる戦士に対し、ゾロは剣を一本抜いた。
「死ねぇ!」
戦士はカッと目を見開いて槍を振り下ろしてくる。
「ったく、なんの因果か知らねぇが……おらァッ!」
ゾロは刀の峰を向け、殴るように腕を振り抜いた。
「ぐぁ……っ」
戦士は一発撃沈。
「何なんだオメェらは」
ため息をついて刀を仕舞う。
するとそこに……
「メ、メェ~……」
ヤギの鳴き声のようなものが聞こえてきた。
「ゆ、許してくれ、メェ…参った、お、俺の負けだ、メェ~」
白一色の服に身を包み、背中に羽の生えた、ヤギのような出で立ちの男。
ヤギ男は茂みの向こうに向かって許しを請いている。
「何やってんだ、ありゃ」
「しげみの、むこう、だれか、いる」
ティオがそう言って指さした瞬間だった。
"パァン!"
「メッ…」
ヤギ男は銃声と共に倒れた。
ブレスダイヤルの音がする。
「!」
ゾロは反射的に刀に手をかけた。
茂みの向こうから現れたのは、またしてもシャンディアの戦士。
今度は雑魚ではなく、幹部クラスの実力者、ブラハムだ。