夢主の名前を決めて下さい。
8. VSシャンディア
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
さて、生贄の祭壇で二手に別れた麦わら一味+その他諸々。
その片方である黄金探索チームは、森の中を進んでいた。
「おい! ゾロ! どこ行くんだ! 西はこっちだぞ! ……まったく、お前の方向音痴にはホトホト呆れるな」
ルフィはそう言いながら、自分が指さした方へ歩き出す。
「にし?」
「そっちは東だぞ……」
ティオとチョッパーは目を見合わせた。
「おいルフィ、何でお前はそう人の話を聞いてねぇんだ。ドクロの右目なんだから右に決まってんだろ、馬鹿かテメェは!」
言って、ゾロは"左"へ歩き出す。
結果的にルフィとゾロは、正反対の方向へ進み始めた。
「どっちもどっちだ……」
「(コクン)」
ロビンがティオとチョッパーを見下ろす。
「私たちが向かっているのは南で、方向はこっちだと伝えてきてくれる?」
「よしきたっ」
「(コクン)」
チョッパーはルフィの方へ、ティオはゾロの方へと向かう。
「ぞろ、ばか。こっち」
「ぁあ? 誰がバカだ!」
「ぞろ、が、ばか」
ティオはゾロの手を引いてロビンの元まで戻った。
チョッパーもルフィを連れて戻ってくる。
「なんだ~南か~。それを早く言えよ~」
……さっきナミに言われたはずなのだが。
それからしばらく。
探索チーム一行は、ロビンを先頭にして、まっすぐ南へ進んでいた。
「ふ~んふっふふ~ん」
ルフィが、手頃な木の枝を振り回しながら、鼻歌を歌う。
それを背後からじっと見つめるチョッパー。
「ルフィ、それ、いい感じの棒だな!」
「にっしっし、だろ~? やらねぇぞ? 自分で見つけろ」
「棒、棒!」
チョッパーは、いい感じの木の枝を探しに走り出した。
その様子を、後ろから冷ややかな目が4つ見つめる。
「棒がどうした」
「(コクン)」
しばらくして、チョッパーはお気に入りの木の枝を見つけてきた。
ルフィと同じように振り回しながら、機嫌良く歩く。
「俺、この森こわいとこだと思ってたけど、な~んだたいしたことねぇなぁ! あはは!」
「へぇ~、チョッパー、お前今日は強気なのか~?」
「そうなんだ! あははははっ!」
「確かに拍子抜けだな。昨日俺たちが森へ入ったときも別に何もなかったぜ? 神官のひとりとも出会わず終い。お前の気持ちも分かるぜチョッパー」
「だろ~?」
高らかに笑うチョッパーの後ろで、ティオは浮かない顔で、チラリと後ろを見やった。
ロビンが口角を上げる。
「おかしな人たちね。そんなにアクシデントが起こって欲しいの?」
「エヘヘ~」
"クイクイ"っと、ティオは隣を歩くゾロの服を引っ張る。
「あ? 何だよ」
「あくしでんと、おこる、かも」
ティオは後ろを指さした。
「んぁ? どした~?」
みんなして後ろを向く。
するとそこには、緑と黒のシマシマ模様。
「何だ? あの変な模様のでっけぇ根っこは」
「動いてるわね」
「あれのどこがアクシデントなんだ?」
「あれ、きっと……うわばみ」
「ええええええっ!?」
チョッパーが叫んだその時だった。
"ズオオオォォォ……"
大地が揺れ、シマ模様が起き上がる。
「ぃいやあああっ! うわばみーっ!」
ティオの推測は的中。
巨大なうわばみが、大きな口を開いてシューシューと音を立て始めた。
「あっはっはっはっ! 逃げろ~! うわばみだぁ~!」
ルフィの楽しそうな掛け声で、探索チームは一目散に逃げ出した。
そして……
「……おい」
「?」
ゾロは自分の頭の上に乗った
「自分で逃げやがれ!」
「めんどう。ぞろ、に、のると、らく」
「ふざけんな!」
走りながら声を荒らげるゾロだが、ティオはその手からするりと抜け出して、ゾロの頭の上に戻った。
「ぎゃあああああああっ!!」
「なんて大きさ。これも空島の環境のせいなのかしら……」
「あははははははっ!!」
チョッパーは必死に逃げ、ルフィは笑い、ロビンは冷静に分析する。
ゾロはティオを頭に乗せたまま、振り返って立ち止まり、刀に手をかけた。
「フン、ナマズみてぇな奴だな。ぶった斬ってやる!」
そう言って刀を一本構えるのだが……
"ズオオオオォォォォッ"
「うおっ、と……」
見かけによらず、素早い動きで突っ込んできたうわばみを、紙一重でかわす。
「チッ……あの巨体でなんて動きしやがる」
うわばみはそのまま樹へと噛み付いた。
途端、樹から煙が立ち始める
「ぎゃああああっ毒ぅぅっ!」
うわばみが口を離す頃には、樹の幹は齧られたりんごの芯のようになっていた。
毒で溶けてしまったのだ。
「……こりゃ、逃げたほうが良さそうだな」
「(コクン)」
「確かにそうね」
「怖ぇ~! あははっ!」
ルフィだけが未だに緊張感を持たない。
それどころか、うわばみの目の前でぶら下がってみせた。
「お~い毒うわばみ~! こっちだぞ~! ついてこい! 餌が逃げるぞ~! あっはっはっはっは!」
うわばみは、ルフィの声に反応してそちらを向く。
その間にゾロは、うわばみの背後に回り込んだ。
「よし、これで尻尾の方に回りこんだな」
「ぞろ、まえ」
「あ?」
言われるままに前を向くと……
「やべっ」
自分を見下ろす巨大な双眼と目が合った。
うわばみはまた、大口を開けて突っ込んでくる。
「うおわっ!」
大樹が次々に薙ぎ倒された。
「ぎゃあああああああああっ!」
探索チームは各々でうわばみから逃げ回る。
「お~いこっちだこっち~!」
……煽てている若干一名を除いて。
"ズオオォォッ"
"バキバキッ"
"ズドォンッ!!"
しばらく、森の中では地響きが続いた。
1/5ページ