夢主の名前を決めて下さい。
7. アッパーヤード
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
さて。
メリーを修繕したのが誰だったのかはさておき、その修繕されたメリーをどうやって祭壇から降ろすかということに焦点が移った。
いい案があると、逸早く手を挙げたのはウソップ。
チョッパーを連れて、コニスに借りたダイヤル船『
「どうする気なの~? ウソップ~!」
一味は祭壇からウソップたちを見守る。
すると、祭壇の右側へ回り込んだ辺りで……
「よし、代われチョッパー!」
「はっ!」
ウソップはチョッパーと運転を交代した。
そして自分は船尾に行き、昨日サトリとの戦いで使用した、ターザンごっこができる仕掛けをメリー号めがけて発射する。
"バシュッ!"
さすがは狙撃手。
仕掛けから放たれたロープは、一直線にメリーへと飛んで行き、見事に巻き付いた。
「うおっ、すっげぇ!」
「チョッパー! 全速力だ!」
「すげぇ…すげぇよウソップ!」
チョッパーは瞳を輝かせながら、アクセルを踏み込む。
同時に、烏丸は最大出力で走り出した。
これでメリーは引っ張られて、湖に滑り落ちてくるはず。
「「「おおっ!」」」
麦わら一味が期待の眼差しを向ける。
が……
"ブウウゥゥゥン……"
烏丸のブレスダイヤルだけが虚しく唸った。
「「「?」」」
一味が全員揃って首をかしげる。
メリーはぴくりとも動いていなかった。
メリーが重すぎて、烏丸では動力不足だったのだ。
そして結局……
"バキッ!"
……烏丸の方が大破してしまった。
「ウソップ、だめだったね……」
烏丸をできる限り修繕したところで、チョッパーがヘタリ込む。
「まぁ心配すんなチョッパー。こんな事もあろうかと、秘密の作戦用意してある!」
「そうか!どんな作戦だ!?」
チョッパーが瞳を輝かせて尋ねると、ウソップはニヤリと不気味に微笑む。
「ここにはでっけぇ空サメがいるよな?」
「いるいる! うようよいるぞ!」
「奴らのパワーを利用しない手はない!」
「空サメのパワー……うん! アイツらすげぇ力してるからな! 俺が保証するよ!」
「んでチョッパー、お前に頼みたいことがあるんだが……」
「何でも言ってくれ! オレ頼りにされてるんだ! 何でもやるぞ?」
「おっ、そうか! よく言った!」
さて、不気味に笑うウソップが提案した方法とは……
「なぁ、ウソップ……これってもしかしてっ」
チョッパーが釣竿で船尾に吊り下げられている。
「腹をすかした空サメが、お前に食いつこうとする」
「俺エサか!? ヤダヤダヤダヤダ餌ヤダ食われるのヤダ!」
暴れ出すチョッパーだが、時すでに遅し。
しばらくすると、鈍い音と共に水面に波紋が広がった。
「ひぃぃっ!?」
チョッパーが息を呑んだ次の瞬間……
"ザバァッ!"
「うわああああああっ!!」
空サメが、見事にチョッパーを狙って水上に出てきた。
「今だ! サンジ!」
ウソップは叫ぶチョッパーを放っておいて、サンジに声をかける。
サンジは足元にあるロープ付きの巨大な銛のようなものを蹴り飛ばし、空サメのヒレに刺した。
「よしっ!」
銛についたロープは、そのままメリー号へとつながっている。
ウソップが空サメの目の前にチョッパーをちらつかせれば、空サメはそれを追いながら、自然とメリー号を引っ張ってくれた。
"ゴゴゴゴ……"
鈍い音がして、メリー号は動き出し、祭壇の階段を下へとくだっていく。
そのメリー号がある程度まで下ってくると、空サメとメリー号をつなぐロープを、ゾロが切り離した。
"ザバァンッ!"
空サメは水中に戻り、メリー号は湖へ向かって急降下。
結果として、上手いこと船を祭壇から降ろすことができた。
チョッパーの寿命が少なからず縮んだことは、言うまでもない……
「……さてと」
無事にメリー号を降ろすことができた麦わら一味は、さっそく船に乗り込み、ナミの指示を聞いた。
「地図を見て。探索チームは南へまっすぐ進んでちょうだい。このドクロの右目部分。たぶん遺跡があるはずだから、敵もろもろに気をつけながら黄金持ってきて?」
「簡単に言いやがって」
「遺跡の調査なら喜んでやるわ」
「何だナミお前、黄金黄金っつってるくせに来ねぇのか?」
「そうよ? だって怖いじゃない」
いかにもナミらしい答えだ。
「その間、あたしたちはメリー号でこの島を抜けるわ。こっちも危険よ? なるべく早く遺跡付近の海岸に行くから、ここで落ち合いましょう」
ナミは地図のある一点を指した。
「そしてそのままこの空島を脱出! これであたしたち、大金持ち海賊団よ~? 好きなもの買い放題!」
「やった~! 好きな肉食い放題!」
特に反対意見もなし。
「よしっ、今日は快晴だ!」
「ま、雲の上だからな」
「じゃ、東の海岸で無事会おうぜ?」
「そんじゃ行くか!」
「おう!」
声高らかに、一同は黄金探しの冒険に足を踏み出していった―――。
→ 8. VSシャンディア
11/11ページ