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7. アッパーヤード
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ルフィとウソップとチョッパーが騒ぐ中、サンジを中心に、夕食の片付けが始まる。
すると、ロビンが焚き火を見据えて言った。
「だいぶ夜も更けてきたわ。用のない火は消さなくちゃ。敵に位置を知らせてしまうだけよ?」
それはごもっともな意見。
しかし、ルフィとウソップは火を消す気配がない。
それどころか、怪しげな笑みを浮かべた。
「フッ、馬鹿なことを。聞いたかウソップ、あんなこと言ってらぁ」
「そう言ってやるな。仕方ねぇさ。ロビンは今まで闇に生きてきた女。知らねぇだけだ」
「……どういうこと?」
ロビンが本気で分からないという表情を浮かべると、ルフィとウソップが地面に膝をついて、拳を叩きつけた。
「キャンプファイヤーするだろうがよぉ普通はぁ!」
「キャンプの夜はたとえ命尽き果てようとキャンプファイヤーしたいのが純情だぁ!」
「あら、そうなの? ふふふっ」
「馬鹿はアンタらよ! もうっ、いい加減にしなさい! この森がどれだけ危険なとこかってことくらい分かってるでしょ!?」
「知らん!」
「神官もいる! ゲリラもいる! そうじゃなくたって夜の森は充分危ないところなのよ!」
ルフィとナミが言い合う横で、ウソップがあることに気づいた。
「あ、だったらよぉ、危ねぇ奴らがそばにいるかどうか分かりゃいいんだろ?」
「なっ、そんなのどうやって……」
「チッチッチ…忘れてもらっては困るなぁ。今の麦わら海賊団には~? コイツがいる!」
ウソップはポンッとある者の両肩を叩いた。
「?」
ティオは不思議そうにウソップを見上げる。
「ティオなら、この場所が危険かどうか分かる。だろ?」
「(コクン)…ひと、きたら、わかる。いま、すごくとおい。おっけー」
ティオは親指を立てて、得意のドヤ顔をして見せた。
「よぉしティオのお墨付きだぁ! やろうぜキャンプファイヤー!」
「おう! やるぞぉっ!」
「うおおおっ!」
はしゃぐ3人に、ナミは額に手をついて
「はぁ……まったくもう」
「おい、ルフィ、組み木はこのくらいか?」
「?」
ゾロの声にナミが振り返れば、ゾロとサンジが丸太で作られた巨大な組み木の横に立っていた。
「アンタらもやる気満々かぁ!」
「ははっ、大丈夫さァナミさん。むしろ猛獣は、火が怖ぇんだから」
言いつつ
狼の群れだ。
「後ろ後ろーっ! もう何かいるわよ! っていうかティオ! 危ないものが近づいたら教えてくれる約束だったじゃない!」
ナミが切羽詰った表情をするのに対し、ティオは半目で首をかしげる。
「どうぶつも、きょうい、にんてい?」
「……アンタ、狼をどう認識してんのよ」
「かくした」
「んなっ、アンタねぇ……」
"ボンッ"
お馴染みの音と煙で、ティオの姿が変わる。
今回は初めての姿、狼だ。
野生の狼たちとは違い、小さくて可愛いらしい姿をしている。
「ガルルルル……」
樹の影から、狼が1匹出てきた。
「ガウ、ガウガウ」
何か話しかけてくる。
「おい、何か言ってんぞ。来てくれチョッパー」
というわけで、チョッパーが通訳した。
「ガウ、ガウガウガウ、ガウガ、ガウ、ガウガウガウ」
「『さっきからうるせぇんだよこのよそもんが! とっとと寝やがれ馬鹿野郎が!』」
「「何だとぉっ!?」」
ルフィとサンジが一緒になって牙を向く。
「いや、俺が言ったんじゃないよ……」
「ガウガウ、ガウ、ガウガ、ガウゥゥ…」
「『おめぇら、まさか俺たちの縄張りを荒らそうってんじゃあるめぇな…』いや、俺たちも無理やり連れてこられたんだ!」
「ガウガ、ガウガウガウ、ガウ、ガウ!」
「『ここは俺たちの土地だ。てめぇら勝手に煮炊きまでしやがって!』あぁ…ごめん」
「ガウゥ、ガウガ、ガウガウ、ガウガウ!」
「『この森にある樹も草も、みんな俺たちのもんだ!』」
"ゴチィンッ!"
「キャウゥ~~ン……」
「ぅぇえええっ!?」
チョッパーが青ざめる。
ナミがボスらしき狼の頭を殴ったからだ。
「お宝は渡さないわ!」
「「「ガルルルル……」」」
後ろの狼たちが威嚇を始める。
「おいおい、ますますヤバイ雰囲気じゃねぇか、どうすんだ?」
「なんとかしてよ!」
「って俺かよ!」
ウソップとナミが言い合いを始めた。