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6. 犯罪者
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「コニスの言うとおりにしましょう? あたしはこの目で見てきたんだから! 恐ろしい奴らがいる島を!」
「なっ…」
「やっぱり行ってたのか。禁断の聖域ってとこに」
「絶対に足を踏み入れちゃならない場所っ、恐ろしい奴らっ」
ルフィの目が再びキラキラし始める。
「神だとかゲリラだとか、もうロクでもないことは確かなんだから! とにかく出航よ! 出航!」
「あぁ……コニスちゃんと別れるのは辛いけど、ナミさんがそう言うなら」
「私たちがいたら、あの2人も無事じゃ済まないかもよ?」
「そうだぜ。あいつらに共犯者にされちまうのがオチだ。だから、俺たちが勝手に逃げたってことにすりゃ、あの2人には迷惑は掛からねぇはずだ。なっ? よしっ、決まりだ! 行くぞ!」
麦わら一味はみんなメリー号に乗り込む。
しかし、ルフィだけは浜辺に残っていた。
「何やってんのよルフィ!」
ナミが焦りがちな声で尋ねると、ルフィは真顔で答える。
「なんで逃げるんだ?」
「だってヤバイのよ?」
「ヤバイのはいつもじゃねぇか」
「いや、だから! 私たちだけじゃなくてあの2人も捕まっちゃうかもしれないでしょ?」
「2人は何も悪いことしてねぇぞ? 捕まえる方が悪い」
「それはそうだけど…」
妙に核心をついたルフィの言動。
「……」
ティオは船からルフィの背中を見つめた。
ウソップがルフィとナミを呼ぶ。
「いつまで揉めてんだ! さっさと来い!」
「何度言ったら分かるのよ! ここにいちゃヤバイのよ! 私たちもあの2人も!」
「どっちみちヤバイって」
ルフィは視線を遠くへ投げた。
「逃げてください!」
「?」
突然聞こえたコニスの声に振り返れば、ホワイトベレー部隊とパガヤとコニスがいた。
マッキンリーが早くも復活したらしい。
「早く!」
「よしなさいお嬢さん。犯罪者をかばうようなことを言うと、お2人もただでは済まされませんよ? なにせそこにいる方々は、我々への数々の暴言、並びに公務執行妨害により、第5級犯罪、雲流しに処せられる重犯罪人」
コニスはそれ以上は何も言えず、眉根を下げて視線を逸らした。
「だから! さっきのは事故だって! もう!」
ナミはルフィの手を引いてメリー号に乗り込もうとする。
すると……
"チャキッ"
ホワイトベレー部隊が全員で弓矢を構えた。
「撃て! ミルキーアロー!」
"ドシュッ"
マッキンリーの合図で、弓矢が一斉に放たれる。
「!」
「先行ってろ! ナミ!」
「わ、分かった!」
ルフィが戦闘態勢に入り、ナミは急いでメリー号へ向かう。
「よっと…」
ルフィは飛んできた矢を全てよけた。
「うわっ、なんだコレっ、雲!?」
なんと、矢にはダイヤルがついており、飛びながら雲の道を発していた。
その雲の道を、ホワイトベレー部隊がスケートタイプのウェイバーで走ってくる。
「愚かな。我々から逃げようなどと」
「うわああぁぁああぁあぁぁあぁ!」
ルフィは追い掛け回してくるホワイトベレー部隊からしばらく逃げ回っていた。
そして器用に雲に両足を絡ませて部隊をやり過ごす。
「へぇ~スケートタイプかぁ~。いいなぁ」
感心しながらルフィが見ていると、ホワイトベレー部隊は一列に並ぶ。
1人2本ずつ剣を構えて、ルフィの方へ向かってきた。
それは正面から見れば、三面六臂の阿修羅のよう。
「「「おらぁっ!」」」
部隊はルフィに連続攻撃を加えるが、気づけばそこにルフィはいない。
「な、なにっ!?」
慌ててルフィの姿を探せば、ルフィは近場の木に腕を巻き付け彼らの攻撃をよけていた。
「ニッシッシッ」
コニスとパガヤは唖然としてルフィを見上げる。
「え、手が、手が伸びた……」
「なんと……」
戦闘とは縁のない一般住民からしたら、悪魔の実の能力はさぞかし珍しいことだろう。
「ゴムゴムの~」
ルフィは空中でくるくると回りだす。
「花火ーっ!!」
"ドガッ!"
ルフィの攻撃は、ホワイトベレー部隊を一気に吹き飛ばした。
「「「うわああぁぁぁっ!!」」」
そんな中、ルフィの背中を狙う弓矢が一つ。
運良くルフィの攻撃を逃れた部隊の隊員だ。
"ギリッ……"
弦がはちきれんばかりに引かれ、今にも放たれそうな矢。
だったが……
"スパッ……ドカッ"
「ぐあっ……」
ゾロのひと振りで弓矢は真二つになり、サンジの蹴りで隊員は気絶した。
"チャキン……"
ソロが刀を収める音が辺りに響きわたる。
「ところでナミ、うちの船の現在の経済状況は?」
「残金5万ベリー」
「5万……そんなにねぇのか」
「普通なら、もってあと1日か2日ね」
「何でそんなに貧乏なんだ! 船長として一言言わせてもらうけどなぁ、オメェら少し金の使い方ってもんを考えてだなぁ!」
「お前の食費だよ!」
「えーっ!?」
驚いているのはルフィだけで、みんなうんうんと頷いている。
「よしっ、とりあえず俺が指示した作戦B。成功だ!」
ウソップの言葉にチョッパーの目が輝いた。
「本当!?」
そんなわけない。
「あのホワイトベレーを……」
「やっつけちゃった……」
パガヤとコニスは、目の前に倒れるホワイトベレー部隊と、その中に佇むルフィたちを見て呆気にとられる。
「普通の青海の人たちは、ここでは運動能力が落ちるはずなのに……」
つまり一味は化け物並みの身体をしているということだ。
高山病にかかったティオが普通なのかもしれない。
「フハハハハッ! 愚かな! 馬鹿共め! もう後戻りはできんぞ!」
「「「?」」」
どこからともなく、マッキンリーの声が聞こえてくる。
「大人しく私の言うことを聞いておけばよかったものを。我々ホワイトベレー部隊は、この神の国でもっとも優しい法の番人だ。だが彼らは、こう甘くはないぞ」
「!」
「フン……お前たちはもはや第2級犯罪者。泣こうが喚こうが、お前たちはアッパーヤードの神官たちの手によって裁かれるのだ!! ヘソッ!」
マッキンリーはそれだけ言うと、再び