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41. 麦わら一味再集結
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ゾロとサンジの予想は的中していた。
46番グローブには、ニセ麦わらの一味と、彼らが募集した大物海賊団が集まっており、成り行きで、その場に本物のルフィも居合わせている。
「テメェらァァ! この俺を
ニセのルフィは、ぶつかってきておきながら非礼を詫びなかった本物のルフィを、今後の子分たちへの見せしめにしようと息巻いていた。
そのことに全く気付いていない本物のルフィは、ニセのゾロとサンジに、ニセのルフィのことを尋ねる。
「なぁなぁ、ゾロ、サンジ、アイツお前らの知り合いか?」
けれど、2人はボロが出ないようにと何も答えない。
無口になったなあ、と、本物のルフィがきょとんとした、そのとき……
「そこまでだ! 海賊共! "麦わらのルフィ"及びその子分共、大人しく降伏しろ! この46番グローブの出入口は全て封鎖した! 貴様らにはもう逃げ場はない!」
どこからともなく海軍の軍勢が現れ、集まっていたニセ麦わらの一味の傘下たちを、ぐるりと取り囲んだ。
その数に、ニセ麦わらの一味は青ざめる。
「海軍!?」
「スゲェ数だぞ!」
「ど、どうすんだ船長!」
一方、本物のルフィも別の意味で驚いていた。
「んぇ!? 何で海軍に俺のことバレてんだ!?」
隣にいたニセのサンジが、焦りながらもツッコんでくる。
「はあ!? お前何言ってんだ!?」
ニセのルフィは、真っ白になりかけた頭を横に振った。
(待て待て、狼狽えんじゃねぇ……何のために仲間を募ったと思ってんだ! こっちにゃ億越えの手下までいるんだぞ!)
何を恐れる必要がある、と、ニセのルフィは目についた億越えの手下を指さす。
「おい! カリブー! コリブー! お前らさっきの海兵を盾にして、出口をこじ開けろ!」
その"海兵"とは、ついさっき、偵察のための先兵として単独で乗り込んで、カリブー兄弟に見つかってしまった男だ。
指示を受けたカリブーは、だらりと舌を伸ばす。
「
「ぁあ!?」
「この海兵さんはよォ、"軍隊は呼んでねぇ"とウソをついた。そんなのァよォ……」
カリブーは、息をするように海兵に銃を向けた。
ニセのルフィは、せっかくの人質を殺そうとしているカリブーを、慌てて止める。
「馬鹿! よせ!」
"ドンッ、ドォンッ!"
2発の弾が、海兵の胸の中央に撃ち込まれた。
ざわりと、海兵隊の間を殺気が奔っていく。
「降伏の意志はゼロのようだな、海賊共」
カリブーは、まだ煙を上げている銃身を、ぺろりと舐めた。
「ケヒヒッ、悪党にはウソついていいっていうオメェさんらの暗黙のルール、およしよ~ォ」
その120%悪気に満ちた挑発は、海兵たちに容易く口火を切らせた。
「海賊共を討ち取れェェ!!」
「「うおおおおおおおおっ!!」」
一方、海賊たちは挑発されるまでもなく、いつでも戦う気に満ちている。
「ヘッ、馬鹿な海兵共め! 俺達のボスは4億の男! 麦わらのルフィだぞ!」
「迎え討てぇぇ!!」
始まった大抗争を見つめ、本物のルフィは瞬きを繰り返した。
「んー……? 何でアイツら、俺のこと勝手にボスって言ってんだ?」
青ざめたニセのサンジが、それどころではない状況にもかかわらず、律義にツッコミを入れてくる。
「だからさっきから何言ってんだよお前は!」
"ピピッ……ズドォンッ!"
突然、桁違いの轟音が響いた。
その場の全員が視線を向けた先には、2つの巨体が。
「パ……パシフィスタだァァ!!」
「な、何でこんな強ェ人間兵器がここに!?」
パシフィスタたちは、機械音をさせながら辺りの海賊たちの顔を認証する。
「海賊、麦わらのルフィ、確認」
PX-5の双眼が、ある一点に向けられた。
その視線を受けながらも、本物のルフィは微動だにせず呑気な顔をしている。
「あ、くまみてぇな奴じゃねぇか。ハンコックたちに騒ぎを起こすなって言われてんのになぁ……どうすっかなァ……」
「だァからテメェはさっきから何ワケ分かんねぇこと言ってんだ!」
PX-5はルフィに狙いを定め、口にレーザーの光を収束させていく。
しかし、それが放たれる前に、PX-5の前に大柄な体格の海賊が立ちはだかった。
「フッ、パシフィスタか、面白そうじゃねぇか!」
啖呵を切って突っ込んでいくのは、懸賞金8800万ベリー、リップサービス・ドウティ。
PX-5は、目の前に飛び込んできたドウティへと、瞬時に目標を変えた。
"ピュンッ……ドゴォッ!"
黄猿の能力を模した光速のレーザーを、ドウティは目で捉えることすら出来ずに、地に臥す。
「なっ、ドウティ船長ォ!?」
「うそ……だろ……8000万超えの男が、まるで歯が立たねぇなんて……」
その様子を遠くから見ていたニセのルフィは、脊髄反射で走り出した。
「逃げるぞ!」
「ん、え!? 船長!? どこへ!?」
「馬鹿野郎! ドウティを潰しちまうような奴と戦えるか!」
パシフィスタの投入で、広場は一気に地獄絵図となる。
"ピュピュン……ドゴォッ!"
そこかしこで爆発が起こり、ニセ麦わら一味の傘下は瞬く間に減っていった。
「ひぃっ、む、無理だァ! 麦わらの
「ん、あれ?
傘下の海賊たちは、ついさっきまでニセのルフィが立ち、自分たちを見下ろしていた場所を見上げる。
そこには、大きなリュックを背負った小柄な男がポツンと立っているだけで、一味は1人もいない。
ニセ麦わらの一味は、部下たちと海兵の小競り合いが起きていない場所を選んで、密かに全力で逃げていた。
しかし、体力の乏しいニセのゾロが、早くも息を切らせる。
「ちょ、ちょっと休憩、横っ腹痛い……」
ニセのルフィが走りながら叱咤した。
「馬鹿! 殺されちまうぞ"ドンッ"
後ろを向いていたせいで、何かにぶつかる。
「……ってぇな、テメェ! どこに目ぇつけ……て……」
ぶつかった相手を見て、ニセのルフィは青ざめた。
周りで海兵を相手に戦っていた傘下の海賊たちが、両者の対峙に気付いた。
「おい、あれ見ろ!」
「麦わらの
「すげぇ! あの科学部隊の隊長とパシフィスタを、同時に相手するつもりだ!」
「やっちまえ! 4億の力を見せてくれぇ!」
囃し立てる海賊たちの声を聞いて、戦闘丸は眉を顰める。
「何でオメェが"麦わら"って呼ばれてんだ?」
ニセのルフィは、恐怖に震える足を懸命に踏ん張って、戦闘丸に喧嘩を売った。
「お、おいおいテメェ! 俺が誰だか分ってるよなァ!? ぶっ殺されて
"ガァンッ!"
「ホブーーッ!?」
戦闘丸は、