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4. 空島
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「……よし、なんとか抜けたみたい」
ナミの優れた航海術により、メリー号は綺麗に島雲の間を抜け、滝の真下に到達した。
「「「うわぁ……」」」
近づいてみて初めて分かった、門の大きさ。
メリー号の2倍以上あり、かなり大きい。
「確かに門だな」
「それに、見て。あの滝みたいな雲、みたいじゃなくて本当に滝なのよ。島雲の上を海雲が流れてるんだわ」
「え~となになに? ヘブンズゲート……って、天国の門じゃねぇか。縁起でもねぇ。死にに行くみてぇじゃねぇかよ……」
ウソップが青ざめる横で、ゾロがニヤける。
「いや、案外俺たちはもう全員死んでんじゃねぇのか?」
「そうか。その方がこのおかしな世界にも納得がいくなぁ」
「って死んだのか俺たち!?」
「ははっ、天国か~、楽しみだァ! こっから行けるんだぁやっと!」
「死んでたまるか!」
「……まだ、しんで、ない」
ティオは、半目でため息をついていた。
「あ、おい見ろあそこ! 誰か出てきたぞ!」
ウソップが大声で指をさすので、みんなしてそちらを見る。
"カシャッ、カシャッ"
現れたのは小さな老婆。
手にはカメラのようなものを持っている。
「なっ、背中に、は、羽が!」
「て、天使だ……天使ってあんなんなのか!? 梅干みてぇな顔してるぞ!?」
「私は、天国の門の監視官、アマゾン。観光かい? それとも、戦争かい?」
「か、観光というか何というか……」
「空島に行きてぇんだ。この門の向こうが空島なんだろ?」
「戦争ってのはどういう意味だ」
それぞれ違うことを訊くけれど、アマゾンという老婆は、顔色一つ変えずに続けた。
「どっちでも構わない。上層に行くのなら、入国料に1人10億エクストル置いていきなさい。それが法律」
「じゅ、10億!?」
「また来たぜ、エクストルとやら……。ティオちゃん、それってベリーだといくらなんだっけ?」
「1べりー、10000えくすとる」
ロビンが瞬時に暗算した。
「ということは、1人10万ベリー。8人で80万ベリーね」
「高けぇな! 米何トン買えんだよ!」
「ただの入国で80万ベリー持ってくたァ、この婆さん、とんだ食わせもんだぜ……」
麦わら一味は揃ってナミを見る。
この船の金品管理者は彼女だからだ。
「あ、あのぉ~、もしっ、もしもよ? なかったら……」
ナミが
「通っていいよ」
「いいのかよ!」
"ベシッ"とツッコミが入った。
「それに、通らなくてもいいよ」
「「「はい?」」」
「私は門番でもなければ衛兵でもない。お前たちの意思を聞くだけ」
「んじゃあ俺たちは行くぞ! 空島に!」
「金はねぇけど、通るぜ婆さん!」
「そうかい。8人でいいんだね?」
「ん、あぁ。でもよ、どうやって空島に登りゃい"ズドォンッ!"
ルフィが上に行く方法を訊こうとしたとき、突然雲の中から何かが現れた。
「「「!?」」」
それは巨大なハサミで、メリー号を両脇から掴む。
「白海名物、特急エビ」
メリー号の下から現れた巨大な赤いエビ。
そのエビに乗せられて、メリー号は滝を登り始めた。
「うわっ、う、動き出した!」
「うわあああああっでっかいエビィィ!!」
「滝を登る気か!」
「しっかり掴まって!」
「なんてスピードだ!」
麦わら一味の目の前に、
上に行くには、その道を登るらしい。
特急エビとやらは、メリー号を乗せて雲の道を駆けていった―――。
→ 5. スカイピア
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