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4. 空島
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雲の海を掻き分け、まっすぐ進んでいく船。
しかし……
「あ、ちょっと待って! ストーップ!」
ナミの声で、船は一度止められた。
「滝の前に大きな雲」
「どうすればいいんだ?」
「それ、よけて、とおって」
「「「?」」」
「それ、しまぐも。かたまってる。とおれ、ない」
「うほほっ! マジでか!? さわってみよ~っと!」
ルフィが早速腕を伸ばす。
"ボヨ~ンッ"
「おっ、弾いた! はははっ!」
そのままピョンと跳んで、ルフィは固まった雲の上に乗った。
"ボヨン、ボヨン、ボヨン、ボヨン"
「見ろ! 沈まねぇぞ! 綿みてぇだ! なんだコレ! 楽しすぎだぁ~!」
「わぁぁ~~~~! すげぇ!!」
雲の上で跳ね回るルフィを見て、チョッパーが目をキラキラさせる。
対してナミは首をかしげ、ロビンは興味深げなまなざしを向けた。
「どういう現象?」
「不思議ね……ティオがさっき言っていた、パイロブロインっていうのが関係してるのかしら」
「パイロブロイン?」
「(コクン)…かいろうせきの、せいぶん。すいぶん、かためる、さよう、ある。『青海』かたまったもの『海楼石』。『雲』かたまったもの、がんゆうりょう、おおければ『島雲』、すくなければ『海雲』」
「へぇ~知らなかったわ~。ホントによく知ってるわね」
「あぁ~博識なティオちゃん、素敵だァ!」
「……馬鹿コックが」
「あん? 何か言ったかクソマリモ」
「何でもねぇよラブラブマシーン」
2人の喧嘩はいつものことなのでさて置き。
いつの間にかルフィに続いて、ウソップとチョッパーも雲の上に乗っていた。
「はあぁ~~気持ち~~。干したての布団より気持ちぃぞ~」
「とにかく、島雲っていうこの固まった雲があるところは通れないわけね……。ちょっとアンタたち! 上から通れそうなルートを探してきて!」
ナミがルフィたちに向かって叫ぶ。
「おう! 分かった!」
「お~いルフィ! こっちになんか面白いもんあるぞ!」
「なにぃ!?」
「あ、コラっ、どこ行く! 遊ぶなぁ!」
言うことを聞かないルフィの背中に、ナミは長いため息をついた。
「ん~? ……ありゃぁ」
「お? 何だありゃ」
ウソップたちは何かを見つけたらしい。
一旦船へ戻った。
「え? 門?」
「あぁ。滝の下にでっけぇ門があった!」
ナミは顎に手を当て考え込む。
服の裾を、ティオが引っ張った。
「それ、すかいぴあ、いける『門』。そこ、むかえば、うえ、いける」
「そうなの?」
「(コクン)」
「ふふっ、ようやく活路が見えたわね」
「よっしゃ! んじゃそこ行こう!」
ゴーイングメリー号は、島雲の間を縫うように進んでいった。