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34. 麦わら一味完全崩壊
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「お、おい……うそ…だろ……? ティオまで消えちまった……?」
ウソップはもう、感情が滅茶苦茶になっていた。
悲しいのか腹立たしいのか絶望してるのか、自分で自分が分からない。
「テメェェェ!! 俺たちの仲間に何してくれてんだよォ! 何とか言いやがれコンチキショォォォ!!」
叫ぶウソップに、後ろからパシフィスタのビームが迫る。
"キュイイィィン……"
サンジが気づいて叫んだ。
「危ねぇウソップ! 後ろだ!」
「!?」
しかし……
「邪魔をするな」
"――――――パッ"
ビームが放たれる前に、突然、背後の視界が開けた。
パシフィスタが消えたのだ。
「んなっ、仲間まで消したァ!?」
驚いているのはウソップだけではなかった。
戦桃丸も同じ顔をしている。
「アイツ、何の真似だっ、PX-1まで消しやがって……おい くま公! テメェ味方にまで何やってんだ!」
そこで、ようやく思考が再開したルフィが、喉が張り裂けんばかりに叫んだ。
「全員とにかくここから逃げろォ! ゾロのこともティオのことも、助かってから考える!」
その言葉に再び弾かれて、暴走しているチョッパー以外の一味は、一斉に走り出す。
ウソップも、サンジとブルックを助け起こしていた。
「行くぞ! 俺が肩貸してやるからっ、2人とも頑張って走るんだ!」
ウソップが、まずはサンジの腕を肩に回していると、ブルックがその背後に回った。
「危ないですよ! お2人とも!」
慌ててウソップが振り返れば、ブルック目掛けて、肉球が迫っている。
「おっ、おいブルック!」
「お守りしますっ、命に代えても! ……あ、私もう死ん―――
"――――――パッ"
「ひ、ぎっ……ブルックー!」
ついに3人目まで消されてしまった。
愕然とするウソップの横で、サンジはガリガリと頭を掻く。
「くそっ……何やってんだ俺は! 大切なレディをっ、仲間をっ、目の前で3人もっ……」
湧き上がる怒りを瞳に浮かべて、サンジはバーソロミュー・くまの前に立ちはだかった。
「行け、ウソップ」
「んなっ、はぁ!? 馬鹿言え! 一緒に行くんだよ!」
サンジは聞く耳を持たず、飛び出していく。
「このクソ肉球野郎がァァァ!」
その様子を目の端に捉えたルフィが、眉根を下げて叫んだ。
「やめろっ、サンジ! 逃げるんだ! 逃げてくれぇ!」
"ぷにっ……ドゴォッ!"
サンジは遥か彼方に吹き飛ばされた。
バーソロミュー・くまは、まっすぐにウソップを見据えている。
「ひっ、ぎっ、来るなっ、来るなァァァ!」
鞄に残っているありったけの弾を放った。
それでも、くまはビクともしない。
"――――――パッ"
肉球が触れ、ウソップも消えていった。
「ウソップーっ!!」
ルフィの声で、吹き飛ばされていたサンジの意識が戻る。
「……くそっ、野郎がァ!」
怒りで理性を失ったサンジは、真っ直ぐにくま目掛けて走る。
「やめろっ、サンジ!」
"――――――パッ"
5人目。
ついに仲間が半分、消えてしまった。