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34. 麦わら一味完全崩壊
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"ドゴォ……ドゴォ……"
爆音が
麦わら一味は、高速かつ広範囲で強力な攻撃を、紙一重で躱し続けながら、徐々にダメージを与えていた。
「三刀流…」
「ゴムゴムの…」
「
「六百
「
「「「
麦わら一味最強の3人が同時に攻撃を加えると、パシフィスタは吹き飛んだ。
……しかし、腕に、脚に、それぞれ残る硬さの感触からして、倒せた手応えがない。
ルフィは、ギア2ndの疲労感から荒い呼吸を繰り返しつつ、ティオに向けて声を張った。
「ティオ、コイツに弱点とかあんのか!」
ティオもまた、声を張って返した。
「からだの、なか!」
サンジが煙草を噛み締める。
「そうか、腐ってもコイツはロボット。内部のメカを破壊しちまえば、動けなくなるってわけだ」
ゾロが、今にも気絶しそうなのを隠しつつ言った。
「簡単に言うが、要するにあの硬てぇ体に風穴開けなきゃならねぇんだろ? 結局変わらねぇじゃねぇか」
"ガシャン……"
「「「!」」」
3人の感じた通り、パシフィスタはまだ壊れていなかった。
"キュイイィィン……"
"ピュンッ……ドゴオッ!"
放たれたビームを、なんとか避けて、3人はひとまずパシフィスタから距離を取った。
それだけの動きでも、ダメージの残っているゾロの体には、負担が重い。
「ぐっ……はぁっ、はぁっ……」
ゾロはその場に膝をついた。
ルフィが振り返る。
「お、おいゾロ! お前ビーム食らっちまったのか!?」
ワケを知っているサンジが、ルフィの気を逸らせる。
「ンな奴ほっとけ。あのロボット野郎を倒すのが先だ」
「いや、けどよ……」
そこに、シュッとティオが現れる。
「ぞろ、は、てぃおに、まかせて。るふぃ、あいつ、なんとか、たおして」
そう言いながら、ゾロに肩を貸して、何とか引っ張り立たせる。
すると、2人を守るように、チョッパーやフランキーが前に出てきた。
他の仲間たちも、援護のために展開する。
「……刻蹄、
チョッパーが正面から攻撃を加え、畳みかけるようにフランキーが続いた。
「ストロングハンマー! ……からの、フランキー・ボクシング!」
鉄の拳が、チョッパーの付けた蹄の跡に叩き込まれる。
それでも、パシフィスタは怯むことなく、フランキーを振り払った。
「ぅぉおっ!?」
「
ロビンの手で作られた網が、フランキーを受け止める。
その横で、パチンコを構えたウソップは歯を食いしばっていた。
「くそっ、ビームだけじゃねぇっ、肉弾の戦闘能力も半端じゃねぇぞ! ……って、え、ブルック?」
ウソップは、目の端に見えた、空飛ぶガイコツに目を見開く。
「ハイ! お気をつけて~!」
ブルックは近場の樹に登り、高低差をつけて攻撃力を上げようとしていた。
鞘から抜いた仕込み杖を、真っ直ぐにパシフィスタへと突き立てる。
「行きますよ~!
"ガキィン!"
入った。
……と思ったのだが、手応えがない。
「え、アレ!? 止まっちゃいました!?」
ブルックの一撃は、パシフィスタの表皮に浅く刺さっただけで、むしろ剣が抜けなくなってしまった。
パシフィスタがブルックの位置を捕捉し、カパッと口を開ける。
"キュイイィィン……"
「ちょちょちょっと、それヤバくないですかぁぁ!?」
それを見て、ウソップが慌ててパチンコを構え直した。
「必殺、アトラス
"ドンッドンッドォンッ!"
三連発の火薬が爆ぜた。
爆風で剣が抜けたブルックは、シュタッとウソップの隣に降り立つ。
「ここここ恐かったァァ! ありがとうございます!」
「いいってことよォォ! 逃げるぞォォ!」
「はいィィ!!」
次の攻撃のためにと構えていたチョッパーが、眉を顰めた。
「……ん? なんか様子が変だぞ?」
その声に、ウソップとブルックが振り返る。
ルフィ、ゾロ、サンジの攻撃でもビクともしなかったパシフィスタの動きが、鈍くなっていた。
「な、何だ? 俺の彗星が効いたのか……?」
パチパチとまばたきを繰り返し、ウソップはピーンと閃く。
「そうか! 口の中に入ったんだ! 口の中も言っちまえば体内じゃねぇか!」
ウソップは再びパチンコを構え、パシフィスタの口を狙う。
……が、
"キュイイィィン……"
「口開けねぇじゃねぇかアイツゥゥ!!」
手のビームを向けられた。
しかし、それが放たれる前に……
"ピピピピッ……ガシャンッ"
パシフィスタは、もっと近い標的に反応し、首を90度左に向けた。
そこには、走るナミの姿が……
サンジが逸早く叫ぶ。
「ナミさん危ねぇ! 見つかったぞ!」
ナミは見開いた目で、自分に向けて口を開くパシフィスタを見た。
……マズイ……死ぬ……。
「
パシフィスタの体に、ロビンの手が咲き、ビームを放とうとしていた頭を叩いた。
ガチンとパシフィスタの口が閉まり、ビームは口の中で暴発する。
"ボンッ"
ウソップがガッツポーズした。
「よっしゃああっさすがロビン! 見ろよあんにゃろめ、自爆しやがった!」
パシフィスタはガクンと膝をつく。
その目の前に、ナミがスタっと降り立った。
「休憩中悪いけどねぇお兄さん。そこ、雷注意報よ?」
"バチッ…バチッ……"
「
"バチバチィッ!"
凄まじい雷鳴が轟いた。
ブルックがポンと手を叩く。
「なるほど! 機械には雷! さすがですねナミさん! パンツ見せ「見せるかァ!」
どんなタイミングでぶち込んできてるんだと拳を握るナミ。
その背後で……
"キュイイィィン……"
嫌な音が響いた。
"ピュンッ……ドゴォ!"
ナミ、ウソップ、チョッパーが同時に叫ぶ。
「「「ぎゃあああっ! まだ動いてるんですけどォォ!?」」」
しかし、パシフィスタは手当たり次第にビームを撃っているだけで、狙っているようには見えない。
少し離れたところで、ティオの肩に担がれていたゾロは、息も絶え絶えに口を開いた。
「……おい、離せ」
ティオが見下ろすと、鋭い視線がパシフィスタを見つめている。
「……本体じゃねぇが、アイツには借りがある」
「……」
ティオはその気持ちを尊重し、ゾロをそっとその場に降ろした。
ゾロは気力だけで立ち上がり、黒手ぬぐいを頭に巻き付ける。
その頃、無差別攻撃を続けるパシフィスタの元へは、サンジが駆けていた。
「ヤケになったら勝負は終わりだ」
技を繰り出すべく、摩擦で脚に熱を灯す。
そこに、ゾロが声を張った。
「おい、こっちへ飛ばせ」
サンジはチラリと振り返り、ボソッと言う。
「……意地張りやがって」
地を蹴り飛び上がったサンジは、真っ直ぐに脚を振り抜いた。
「
"ドゴォッ!"
今までに蓄積された攻撃のおかげで、硬い体表面がボロボロと崩れ始める。
その巨体が飛んでいく先には、刀を構えたゾロが。
「鬼気・九刀流、阿修羅」
ゾロの姿が3人に、刀が9本に増える。
「
"ズドドドドッ!"
幾重にも重なった鋭い斬撃が、パシフィスタの巨体に切り込みを入れた。
そこに、我らが船長の影が差す。
「ギア3rd! ゴムゴムのォ~……」
大きく膨らむ腕。
仲間たちが口々に叫んだ。
「もう一押しだァ!」
「いけ~~! ルフィ~~!」
「潰したれぇぇ!!」
「
"ドゴォッ!"