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33. 超新星と伝説の冥王
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"ズズゥン……ドゴォッ……"
耳に響く轟音と、足元から伝わる地鳴り。
外に出た麦わら一味は、会場前の惨状に、誰ともなくため息をついた。
「いきなりコレかよ……」
オークション会場を取り囲むほどの海兵たちが、1人残らず片付けられている。
ルフィはギア3rdを使ったのか、5歳児並みに縮んでいた。
ローは掌でサークルを操り、キッドは周りに海兵の武器を漂わせている。
サンジがタバコの煙を吹き上げた。
「トラファルガー・ローに、ユースタス・キャプテン・キッドっつったか? アイツらも能力者のようだな。……まぁ、億越えの船長なら当然か」
チラリと横目に見れば、ローやキッドの仲間たちも、麦わら一味と同じように、呆れ顔で船長を見ている。
そんな中で、レイリーだけは高らかに笑っていた。
「はっはっはっはっ! 頼もしい若者たちだ」
辺りを見渡したローは、最後にルフィに目を留め、フッと口角を上げる。
「何だそりゃあ、麦わら屋。締まらねぇな」
「ん、そっかぁ?」
キッドは指をコキっと鳴らした。
「これでひとまず陣形もクソもねぇだろ。あとは大乱闘だ」
「んぉ、戻った戻った~!」
元の背丈まで戻ったルフィを横目に見て、キッドはニヤリと口角を上げる。
「それじゃあな、麦わら」
「ん?」
「お前に一目会えてよかったぜ。……だが、次に出くわしたときには容赦しねぇ」
ルフィはぱちぱちと瞬きをして、にこっと満面の笑みを浮かべた。
「ふーん、でも、
途端、キッドもローもピクっと頬を動かす。
何を考えてか、じっと固まっているキッドの目の前に、キラーが海兵を退けつつ転がり込んできた。
「おいキッド! 何を突っ立ってる! 大将が来る前に、早くここから「なぁ、キラー」
「?」
「俺たちの通ってきた航路じゃあ、
キッドは、まだ見ぬ
「新世界で、会おうぜ!」
その言葉を合図に、キッド海賊団は飛び出していった。
ロー率いるハートの海賊団も、別の方向へと逃走を始める。
それを横目にチラチラと見てから、ルフィは自分に向かってくる海兵たちを見据えた。
「よっし、さぁ来い!」
次はどの技で殴り飛ばそうか、なんて考え始めた、そのとき。
"ドカカッ"
鋭い蹴り技が、ルフィの目の前に迫っていた海兵たちを、一気に沈めた。
「おっ、サンジ!」
スタっと体勢を戻したサンジは、海兵隊の後ろを指さす。
「ルフィ、あっち見てみろ」
「んぉ? あ! トビウオ~~!」
そこには、こちらに手を振るトビウオライダーズがいた。
「若旦那たち~! 脱出準備は万端だぜ~! なァ野郎ども!」
「「「イエス! ライフ イズ バラ色!」」」
サンジが呆れ顔でタバコの煙を吹く。
「またアイツらの世話になるのは心外だが、今は事を急ぐからな」
「よしっ、行こう!」
駆け出した2人の目の前に、海兵たちが群がる。
「麦わらの一味を逃がすなァ!」
「捕えろ!」
そこに、ブルックが割り込んだ。
「お2人共お早く! ……眠り歌・フラン!」
眠気を誘う音が広がる。
「おう! ありがとな! ブル……くか~」
ベシっとサンジがルフィの頭をはたいた。
「寝てんじゃねぇよ!」
一方。
ゾロたちはというと、ハチを背負ったレイリーや、ケイミーとパッパグを背負ったフランキーを守りながら、退路を切り開いていた。
「じいさん! フランキー! 先に行け!」
「おぉ、済まないな」
ウソップもゾロの陰から、援護射撃で海兵をなぎ倒している。
「ったく、どんだけいんだよォ! ティオ、トビウオに乗った後の道案内は頼んだぜ! できるだけ海兵の少ない道にしてくれぇぇ」
ティオは海兵たちを蹴り飛ばし、コクンと頷いた。
トビウオライダーズの傍に逸早く辿り着いたナミが、手を振る。
「みんな! こっちよ!」
麦わら一味は、全員ナミの元へと走った。
海兵たちもそれに気づく。
「麦わら一味だけは絶対に逃がすな!」
「奴らが主犯だ!」
「「「うおおおおおおおっ!!」」」
固まって走る麦わら一味の背後に、海兵たちが迫る。
それを見て、ナミはペロリと舌を出した。
「サンダーボルト=テンポ!」
"ドドォンッ!"
一気に広がった黒雲から、海兵たち目掛けて雷が降り注いだ。
ルフィが満面の笑みで拳をあげる。
「あっはっはっ! 逃げるぞ! お前らァ!」
「「「おう!」」」
1人、また1人とトビウオの背に乗り込み、麦わら一味は1番グローブを脱出した。