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32. シャボンディ諸島
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それから。
ゆったり歩くこと、十分少々。
ティオを乗せたゾロは、30番台のエリアへやって来た。
観光地やショッピングモールが立ち並ぶ、諸島の中でも平和な地帯だ。
今、麦わら一味は1番グローブに集結しつつあり、逆に41番グローブのサニー号からは、仲間たちが1人もいなくなっている。
とはいえ、ここは広大なシャボンディ諸島。
ティオの覇気は、マングローブ10~15本分ほどの島までしか届かない。
そのため、1番グローブも41番グローブも探知範囲から外れてしまい、全く現状を掴めていなかった。
まさかケイミーが攫われ、トビウオライダーズが総出で探しに出ているとは知らず、ティオはゾロの頭の上でウトウトし始める。
すると……
「お~~~~~い、ゾロ~~~!!」
どこからか、声が聞こえてきた。
ゾロは立ち止まり、辺りを見渡す。
「ん、何だ? 今誰かに呼ばれたような……」
ティオは、寝落ちかけていた意識を戻し、覇気を広げ直した。
「……るふぃ?」
呟いて、空を見上げる。
ゾロは頭上のティオを見上げた。
「ルフィが近くに居るのか?」
「(コクン) …あっちの、ほう」
イタチの前足が指したのは、40番台の島々がある方。
"ブウウウゥゥン…"
小さく、エンジン音が聞こえてきた。
ティオの覇気が、一度感じたことのある、トビウオライダーズのメンバーを感じる。
「るふぃ、とびうお、のってる」
「あ? 何だそりゃ」
「さぁ……」
何やら、焦って興奮しているような感情が、ルフィの気配からビシバシ伝わってくるが、何かあったのだろうか……
そんなことを考えている間に、トビウオはすぐ近くまで飛んできた。
そして、ルフィがトビウオの背中から叫ぶ。
「1番グローブへ急ぐぞ! とにかく乗れ!」
ビヨ~ンと、ルフィの手が伸びてきて、ゾロの肩を掴んだ。
通り過ぎていくトビウオに引っ張られ、ゾロの体に圧力が加わる。
「んなっ、おい待てっ、このパターンはまさかっ……」
「るふぃっ、て、はなして……っ」
一気に青ざめた、ゾロとティオ。
しかし、時すでに遅し。
"グニ~~ッ、ドヒュンッ!"
ゴムの収縮力で、勢いよく空に放り投げられた。
「のぉぉおおあああっ!!」
ルフィは、あっけらかんと、飛んでいったゾロを見上げる。
「あ、やべっ」
軽口でそう呟いて、ゾロに向かって手を伸ばし、トビウオの背中へと引き寄せた。
"ヒュッ、ドスンッ!"
だいぶ痛い音と共に、ルフィの後ろに着地させられる。
その拍子に、ティオはイタチから人間に戻ってしまった。
"ボンッ"
「あうぅ……」
目を回し、ゾロの上で伸びる。
「んぉ? あ! ティオもいたのか! いや~手間がはぶけたァ! あっはっはっはっ!」
「……テメェ、ルフィ……いつかぶった切る」
「あっはっはっ、
反省の色が全く見えない謝罪を、いつものことなので受け流し、ゾロは身を起こしながら頭を振った。
ずり落ちそうになっていたティオを抱え、ルフィに訊く。
「つーか、どこ行くんだ?」
「1番グローブだ!」
「ふーん。……で、何でトビウオに乗ってんだよ」
「そりゃ急いでるからだろ!?」
「なんで船に戻るだけで、そんなに急ぐ必要がある」
そこに、トビウオの運転手が口を挟んだ。
「麦わらさん! 見えましたよ! あれが1番グローブの
「そうか! よし、突っ込めぇ!」
「ええっ!? 無茶言わないでくださいよ!」
「いいから行け! ケイミーが待ってんだ!」
「……ったくもう! どうなっても知りませんよ!?」
運転手は、トビウオのアクセルを全開まで回した。
"ブブンッ、ブゥゥウウウンッ!"
「おいルフィ、ケイミーってなんのことだ? つーか
トビウオはゾロの疑問など知らぬ存ぜぬで、唸りを上げ、真っ直ぐに
"ヒュオッ―――
ドゴオッ!"
→ 33. 超新星と伝説の冥王
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