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映画:STRONG WORLD
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数日後。
「まぁ、何にしても良かった。思ったより早く回復出来て。……あ、でもまだ無理しない方がいいぞ?」
「大丈夫よ。少し、外の空気も吸いたいし」
「そうか? じゃあ行こう! みんな喜ぶよ」
「えぇ」
少し暑い、夏島の海域を進むサニー号。
よく晴れた青空の下で、一味はそれぞれ、思い思いに余暇を過ごしていた。
そこに……
"ガチャ"
チョッパーがナミを連れて出てくる。
「みんなぁ! ナミが起きたぞ!」
途端、全員の表情がパァっと明るくなった。
「んナァミすゎ~んぬ!」
「よォ、もういいのか?」
「えぇ、すっかり!」
「ヨホホホホッ、本当に良かったです。お元気になられたところで、すみません、ナミさん、パン「やめろォ!」
"ドゴォッ!"
ブルックの頭に、サンジがキツイ蹴りをお見舞いした。
「ヨホホホホッ! これはまた手厳し~い!」
「やかましいわクソ骨!」
騒がしい仲間たちに、ナミは思わず微笑む。
……やっと、帰ってこれた。
と思ったら。
「おい、ナミ!」
「?」
怒っているらしいルフィが歩み寄ってきた。
「お前これどーいうことだ!」
目の前に突き出してきたのは、トーンダイヤル。
ナミが一味に向けてのメッセージを入れた、あのダイヤルだ。
「あっ、ちょっとソレ!」
ナミは恥ずかしさから、取り上げようとルフィに駆け寄る。
「俺がシキに敵わねぇとか、みんなが死ぬとか、くっだらねぇ言葉残しやがって!」
ナミは必死にダイヤルを奪おうとするが、ルフィの身のこなしには敵わない。
「確かにあんときゃ地面に飲み込まれちまったけどよ! ありゃあ腹も減ってたし!」
「だからっ、あたしもそう思って……」
「呆れたぞ俺は! この長い付き合いで、そんっっっなに信用がねぇとは思わなかった! ガッカリだ!」
仲間たちは唖然とする。
「ルフィ、お前何言ってんだ?」
「んぁ? 何って何だよ」
「まさかお前、聞いてなかったのか?」
「ナミはああ言うしかない状況だったんでしょう?」
「俺もそう思ってたぞ? 最後のアレを聞いたら」
「(コクン)」
「最後のアレって何だよ」
「……ったくどうしようもねぇなぁ。最も俺には、全てが愛のメッセージに聞こえたが」
「ヨッホッホッホッ」
ナミはため息をついた。
「寧ろ、一番ニブいアンタに向けて言ったようなものなのに」
「もう一度聞きゃァいいだろォ」
「なっ、ちょっと!」
「それもそっか」
ルフィはダイヤルの殻長を押した。
『みんなの前から、黙って立ち去る―――』
流れ出した、あの時のメッセージ。
「ちょっ、やめなさいよ!」
ナミは何とかやめさせようと、ルフィを追いかけ回す。
「静かにしろよ! 聞こえねぇだろ!」
「もう終わったことなんだから捨ててよ!」
「あ!」
やっとダイヤルを奪ったナミは、それを海へ捨てようと振りかぶった。
途端、ウソップが目を剥いて飛びかかる。
「ぅぉおい捨てんな!」
「あ、ちょっと!」
「ダイヤルは貴重なんだぞ! また使うんだから!」
ウソップがナミからダイヤルを奪うと、ルフィが再び持ち去る。
「あっ、コラ待ちなさい! ルフィ!」
「待てナミ! 捨てるのだけはやめてくれ!」
「オメェら静かにしろよ!」
ルフィ、ナミ、ウソップ。
三つ巴の喧嘩が始まった。
……その騒がしさに、一味はみんな、平和だなぁと笑みを浮かべる。
『みんなの前から、黙って立ち去ることを許して下さい。……あたしは、シキの一味で航海士をすることにしました。シキは、たとえルフィたちが逆らっても、絶対に敵わない伝説の海賊。……あたしを追ってきてくれても……命を落とす結果になる……。これだけ言っておきます。
――――――必ず、助けに来て』
Fin.
→ 第四章:31. 人魚のケイミー
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