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映画:STRONG WORLD
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迷いなく、まっすぐに王宮内の廊下を走っていくティオ。
「こっち」
後を追っていたウソップとチョッパーは、進んでいる方向にまばたきを繰り返した。
「えっ、こっちって」
「このまま行ったら外に出ちまうぞ?」
「(コクン) …だから、そとに、いる、の」
「なっ、外は猛吹雪だぞ!?」
「ナミの奴大丈夫かよ!」
「……こえ、ちいさく、なってる……あぶないかも」
「やべぇっ、急ごう!」
「おう!」
「(コクン)」
3人はそのまま、まっすぐ王宮の外へ出た。
「いたぞ!」
「麦わらの一味だ!」
外の見張りに立っていた海賊たちが、3人を見つけて襲い掛かってくる。
「や、やべぇぇっ、ここにもいやがった!」
「ウソップっ、ティオっ、乗って! 一気に駆け抜ける!」
いつの間にか、チョッパーが
ウソップは光の速さでその背に乗る。
ティオも、ウソップの前に乗った。
「ティオ、どっちだ?」
「あっち」
「よし!」
チョッパーは、襲ってくる海賊たちを器用に躱しながら、ティオの指さす方へ駆ける。
どうしても振り切れない海賊たちは、ウソップが黙らせた。
「連発火炎星!」
"ヒュッ、ドドドドドッ!"
チョッパーはそのまま、王宮の屋根の上まで駆け登り、敷地外へ出る。
ウソップは片腕でティオが落ちないよう抱えつつ、もう片方で、ゴーグルの望遠レンズを調節し、覗いた。
「ん? 何か光ってるぞ! 距離850!」
「それ、きっと、なみちゃん」
「えっ、何で光ってんだ?」
「たぶん、びりー、いるから」
「ビリー? あの黄色い鳥か?」
「(コクン)」
「そうか。……よし、チョッパー、あの光ってるところへ進め!」
「おう!」
850mの距離を、チョッパーは一気に駆け抜ける。
辿り着いたのは、ダフトグリーンの群生地帯だった。
「「ナミ!」」
ダフトの合間に飛び込んだチョッパー。
そのとき、ティオとウソップは目の端に捉えた。
導火線に火のついた、大量の爆弾を……
「なんで……」
「ちょ、待……っ」
"ドゴォンッ!"
大爆発が3人を襲った。
ダフトグリーンは爆風に薙ぎ払われる。
「う……げほっ、げほっ、チョッパー、ティオ、無事かっ?」
「ん、何とか……」
「……しぬかと、おも、た……」
身を起こした3人は、辺りを見渡す。
そして、探し求めていた姿を見つけた。
「「ナミ!」」
雪の上に倒れたナミの傍に、駆け寄る。
「ナミ! しっかりしろ!」
どうやら、気を失っている様子。
しかも……
「なっ、この痣、シャオのばあちゃんと同じだ! 早く治療しないとっ」
ダフトグリーンの有毒粒子を吸い過ぎたらしい。
と、そのとき。
ティオの眉がぴくっと動いた。
「まずい……」
「「?」」
ウソップとチョッパーが顔を上げると、ティオが険しい顔で遠くを見ていた。
"―――ドドドドドドッ"
何だか、小さく地響きが聞こえてくる。
ウソップとチョッパーは青ざめた。
「ま、まさかっ」
「(コクン) …きょだい、せいぶつ、みんな、おしよせて、きてるっ」
「逃げるぞぉぉ!」
ウソップの声に弾かれて、チョッパーは人型になってナミを抱える。
3人は慌ててその場を離れた。