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映画:STRONG WORLD
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「ティオ、ナミとシキはどっちだ」
低い声で船長に尋ねられ、ティオは空に向けて腕を伸ばした。
「あの、しま」
「よし。行くぞ、フランキー」
「おう。全員、しっかり掴まってろよ?」
フランキーは舵の横のレバーを引いた。
歯車の回る音がして、コーラが充てんされていく。
「
"ドシュッ"
勢いよく発進したサニー号は、山を駆け上がり、その反動で空へと飛び出した。
そのまま、ティオの指した島へと真っ直ぐ飛んでいく。
"ヒュオッ―――"
"ドゴゴゴゴッ"
サニー号は見事に、シキの王宮の前に着地した。
衛兵たちが騒ぎ立てる。
「なっ、何だ何だ!」
「嘘だろ! 舟で王宮に乗りつけるなんて!」
「どこのどいつだ!」
サニー号の甲板に、月明かりを背にして、9つの影が浮かんだ。
……その頃。
王宮内の大広間では、今まさに、シキと数多の海賊たちによる、親子の盃が交わされようとしていた。
Dr.インディゴが、船長1人1人の盃に、酒を注いで回る。
「知っての通り、
「「「おおおおおっ!」」」
シキが盃を掲げるのに合わせ、海賊の船長たちも、盃を掲げた。
そして、飲み干そうとした、そのとき……
"パタンッ"
「シキ様ーっ!」
襖を開け、子分と思しき男が1人、駆けこんできた。
シキは最高の瞬間を邪魔されて、こめかみに青筋を浮かべる。
「ぁあ? テメェ何だこんなときに!」
「もっ、申し訳ありません! 至急お耳に入れておきたいことがっ」
男はシキに駆け寄り、耳打ちした。
「……9人? さっさと討ち取らねぇか」
「い、いえ、それが……」
……そのとき、シキは感じた。
襖の向こうに、猛り尖った気配が現れたことを。
"シャキンッ―――ズォアッ!
鋭い剣戟の音と共に、襖が1枚吹き飛ぶ。
続いて……
"ポスッ"
「あり?」
隣の襖から、足が飛び出した。
恐らく、蹴破ろうとして失敗したのだろう。
「……ったく、締まらねぇな。こうやるんだ」
「うわっ、ちょ、まっ、サンジぃ!」
"ドゴォッ!"
今度はきっちり、襖が蹴破られた。
現れた、9つの人影。
全員、フォーマルな格好に、大量の武器を括りつけている。
シキはニヤリと、怒りと興味に満ちた笑みを浮かべた。
新しい葉巻をくわえ、わざとらしく言う。
「ほう、オメェらだったか。こりゃ驚いた」
9人は、海賊の船長たちの間を割って、シキに歩み寄っていく。
「……
低いルフィの声に、シキは見下すような表情で答えた。
「あぁ。まぁな」
「……ナミは無事か」
「うん? あぁ、ピンピンしてるぜぇ?」
シキの言葉に、部下たちがクスクス笑った。
ティオでなくても、ウソだと分かる。
「随分と物騒なナリしてるが、たったの9人で、これ全部相手にするつもりじゃあるめぇなァ?」
"ドゴッ、ドゴドゴッ!"
室内の襖が、全て破られた。
現れたのは、おびただしい数の海賊たち。
シキと親子の盃を交わそうとしていた船長たちの、部下だ。
「自分の身を犠牲にすりゃ、故郷を救えると信じるメルヘン女と、共に散りに来た、無謀な特攻隊か」
笑うシキに、ルフィも笑った。
「……バカだなお前」
「あ?」
「ナミは犠牲になりに来たんじゃねぇよ」
ルフィの顔から笑みは消え去り、鋭い瞳がシキを睨みつける。
「先陣切って、ここへ戦いに来ただけだ!」
その言葉を引き金に、仲間たちが武器を構えた。
"ガチャッ、ガチャガチャッ"
「覚悟しろよ、金獅子のシキ、俺たちが本隊だ!」
"カチャッ、ズドォンッ、ドォンッ"
麦わら一味の一斉射撃が始まった。
「「「うわあああっ!」」」
そこかしこで煙が上がり、海賊たちは慌てふためく。
……1分程で、海賊たちは半分以上減った。
"カチ、カチ……"
「チッ、弾切れかァ」
「まだ結構残ってやがるな」
「挨拶代わりだ。上等だろ」
「ティオ、ウソップ、チョッパー! ナミを迎えに行け!」
「(コクン)」
「「おう、分かった!」」
船長命令により、3人はティオを先頭に、駆け出した。