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3. ノックアップストリーム
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すっかり夜が明けて。
船3隻は、南へまっすぐ進んでいた。
「現在時刻午前7時だ! 現場付近に到達するのがおそらく午前11時頃! おやっさんが話したように、ノックアップストリームが打ち上がる位置は毎回違うから、それ以前に到着して、その位置を正しくサーチしておく必要がある!」
マシラが丁寧に説明してくれるのだが……
"ジョ~~~~……"
「見てろ見てろ~?」
ルフィがサウスバードの顔を東へ向け、離した。
"ジョ……"
ミョイ~ンっと顔が南へ向き直る。
「ホラホラホラ~、正面向いた~!」
ウソップが腕を組んで感心する。
「いや~、変わった鳥もいるもんだな~」
「ほんとに南しか向かねぇんだ! こいつコンパスみてぇだな! おもしれぇ!」
"ジョ、ジョ~ッ、ジョ~ッ!"
「チョッパー、コイツなんて言ったんだ?」
「『南じゃない方を向いて、お前たちを困らせてやる』って」
「あっはっはっはっはっ! やってみろ〜!」
"ジョ~~~ッ!"
フイッとサウスバードは反対側を向く。
「お、北向きやがった」
"ジ、ジョ……"
3人はじ~っとサウスバードを見る。
"ジ、ジョ、ジョ~~……"
フイッ
サウスバードは冷や汗をかきながら、顔の向きを南へ戻した。
「南向かねぇと落ち着かねぇんだコイツ!」
「「「アッハッハッハッハッ!!」」」
ショウジョウの部下たちが激昂する。
「お~いお前ら~!」
「大ボスを怒らせんじゃねぇ!」
ショウジョウはため息をついて、部下たちを宥める。
「まぁ、いいからいいから。ったくハラハラするぜ、あいつらのシカトっぷりには」
ルフィたち3人がサウスバードで遊んでいる頃、船尾の方では……
「すかー、すかー」
「……すぅ……すぅ」
「ふふっ」
「ん? 何よ、どうしたのロビン」
「あれ」
ロビンが指差す先には、いつものように胡座をかいて欄干に背を預け、両手を頭の後ろで組んで寝ているゾロ。
と、その両足の間に収まり丸まって、ゾロの太腿に頭を乗せて眠りこけているティオが。
「いつの間にか、仲良くなったみたいね」
「はぁ、まったく。こんなときに呑気なものね……」
ナミは呆れ顔で先頭の方へ行ってしまった。
「まぁそんなに焦ってもしょうがねぇからさぁ! あっはっはっはっ! 楽に行こうぜ!」
ルフィはショウジョウたちに向かって高らかに笑った。
「誰が予定遅らせたんだよ……」
「だがそれもそうだ! 何時間も緊迫し続けたって仕方ねぇ!」
「なるほどな。よしっ、野郎ども、気を抜きながら全速前進!」
「「「ウッキ~~……」」」
クルーが気を抜いてしまったため、船も心無しか気が抜けたように見えた。
「あ~いい天気だ~」
「……こんなんで大丈夫か、おい」