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30. 命を賭して
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「よーしお前ら、たんまり作ったからな! 残すんじゃねぇぞ?」
「「「いただきまーす!!」」」
麦わら一味やローリング海賊団のメンバーを前に、大量のご馳走が並んだ。
「うんめ~~ぇ!!」
「こんなうめぇ料理食ったことねぇ!」
「まともなメシすら何年振りだろうな!」
「生きてて良かった~!」
ブルックも、二度目のサンジの料理に感激する。
「またコックさんの料理が食べられるだなんて! ホントにほっぺたが落ちるほど美味しいです! あ、私、ほっぺた無いんですけど!」
「黙って食えテメェは!」
「うははっ、面白れぇガイコツだな!」
「ヨホホホッ! ホントに……あ、失礼、ゲップ……先日も今日もお腹いっぱいご馳走になって私……太ったかも!」
「骨なのにィ! …って、やかましいわ!」
「ぎゃははっ! ガイコツ最高!」
「オメェ何で動いてんだよ!」
「まぁいいや何でも!」
屋敷の中は、飲めや食えやの大騒ぎ。
ナミとチョッパーは、ゾロの看病をしつつ、宴会を半目で見つめた。
「結局、カンパイもしてないのに宴になっちゃった……」
「海賊って何でこうなのかしら……」
「………ん……」
「あ、やっと起きたわね。ティオ」
薄く開いた目蓋がまばたきを繰り返す。
「……」
ティオは頭だけ動かして、ゾロを見上げた。
もちろん、ゾロは全く動く気配がない。
「……」
ティオは頭を元の位置に戻し、抱きついたゾロの腕に額をつけた。
またすぐに寝てしまいそうだな、と思ったナミは、ティオの頬をつつく。
「寝る前に、ちょっとでいいから何か食べなさい?」
モリアとの決戦から丸一日、何も食べていない。
「………んん……」
「何がいい?」
「……あまい、の」
「分かったわ」
ナミは一度その場を離れ、皿にスイーツを乗せて戻ってきた。
ティオは開かない目をこすりながら、ゆっくりと起き上がる。
左手でゾロの人さし指を掴んだまま、右手でフォークを持ち、もっくもっくと眠そうに食べ始めた。
ナミは思わず笑う。
「そんなに離れるのイヤ?」
ティオは特に返事をすることなく、目を閉じたまま咀嚼し続ける。
半分寝ぼけているのかもしれない。
チョッパーはゾロを見下ろす。
「……それにしても、こんなにうるさいのに目も開けないなんて……」
「そうねぇ、いつもは一番タフなくせに」
と、そこに。
「んよっと」
"ドコッ"
ルフィが樽を1つ持ってきた。
「チョッパー! これ、ゾロの分な!」
「ん、酒か?」
ルフィは樽を担ぎ、キュポっと蓋を開ける。
「さぁ飲め!」
言って、ゾロに浴びせんばかりに傾けた。
ナミがその頭をベシッと叩く。
「飲ますな!」
「んぇ~? ゾロは
「どんな医学だよ!」
「んじゃあ、肉は?」
「よしよし、その気持ちだけ貰っとくよ」
"ポロロン……"
どこからか、ピアノの音が聞こえてきた。
「「「?」」」
見れば、部屋の隅でブルックが弾いている。
「お? この部屋ピアノあったのか」
ルフィはブルックの元へ走っていった。
それを見送り、チョッパーはため息をつく。
「はぁ……ホントに酒かけるつもりかと思ったぞ」
ナミが苦笑して言った。
「まぁ、止めなければやってたでしょうね」
「あ、そうだ。なぁティオ。ゾロ、何かあったのか? ティオなら分かるだろ?」
「……」
ティオはもっくもっくと咀嚼しながら、首を横に振る。
「べつに、なにも」
「そうなのか? ゾロにしては、すげぇダメージ残してるような気がするんだけど……」
「くま、の、こうげき、ちかくで、うけたり、したから。たぶん」
「そっかー?」
「(コクン)」
もちろん嘘だ。
「ティオ~~~~!」</b>
「?」
"ギュルルルン"
突然、ルフィの声がしたと思ったら、腕が伸びてきて、ティオの体に巻きついた。
そして……
"ビュンッ"
「ひぁっ!?」
収縮する腕に釣られて、宙を飛ばされる。
チョッパーとナミは唖然とした。
「んなっ、ちょっと何してんのよ!」
「ルフィ!?」