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29. VSオーズ戦
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「はっ、はぁっ、おっ、やってるな!」
「アイツ、マジでオーズと闘り合ってる!」
「おいっ、いたぞ! 希望の星の一味!」
「みんなやられちまってるっ」
「酷い傷だ……」
「白骨化してる奴もいるぞ!」
「ここに倒れてると危険だっ、急いで安全な場所へ!」
ルフィがオーズと戦い始めた頃、倒れた麦わら一味の元に、人影が集まり始めた。
ウソップとナミがそれに気づく。
「ん、何だ何だ?」
「アレってまさかっ、ゾンビ!?」
「やべぇっ、アイツら連れてかれる!」
「急いで降りましょう!」
ナミとウソップは、ゾンビが仲間たちを攫いに来たと思い、急いで降りようとした。
……が。
「だいじょうぶ」
鈴を転がすような声が、それを遮る。
「「ティオ……?」」
「あれ、もりあ、に、かげ、とられた、ひがいしゃ、たち。るふぃ、つよくしてくれた」
「えっ、それって……」
「アイツら味方なのか!?」
「(コクン)」
3人は、倒れた仲間の元へ降りていった。
「全員重傷だっ、そっと動かせ!」
「包帯が足りねぇっ、もっと持ってこい!」
ローリング海賊団が、総出で麦わら一味の救出に当たってくれている。
「まさか、この島にこんなに被害者が残ってたなんて……」
影を抜かれた人間は、船に乗せられ流されると聞いていたのに……
「お前ら、怪我大丈夫かっ?」
「え、あ、おう……」
「いや~しかしスゲェな、オメェらンとこの船長は」
「! そうよ、アンタたち一体、ルフィに何したの!?」
ローリング海賊団とティオは、2人に事情を説明した。
「んなっ、ルフィの体に100人分の影を詰め込んだァァ!?」
ローラが頷く。
「えぇ、そうよ。……正直驚いたわ。私たちはどう頑張っても2~3人が限度だったのに、まさか100人も入れることが出来るなんて……」
リスキー兄弟が続ける。
「……けどな、あれも持ってあと2~3分。影ってのは元々、持ち主以外の生きてる体には馴染まねぇからな」
「一定時間が経てば、みんなアイツの体から抜けて、持ち主の元へ帰っちまう」
ナミは、遠くで上がる噴煙を見つめた。
そこで、ルフィがオーズと戦っているのだろう。
「じゃあ、あとはその2~3分に賭けるしかないのね……」
ローラは空を見上げた。
「もう夜明けも近いわ……この数分が、島中の犠牲者の命運を決めるのよ!」
「ぅぉおおおりゃああっ!!」
"ドゴォンッ!"
ルフィの雄叫びと共に、どこからかオーズが降ってきた。
「うわああああっ」
「逃げろ! 巻き込まれるぞ!」
ローリング海賊団は、意識の無い麦わら一味を抱えて逃げる。
ウソップ、ナミ、ティオも、一緒にその場を離れた。
倒れたオーズの上に立つ、ルフィ。
ナミはそれを見て、唖然とした。
「ホントに凄い……」
ウソップが勝利を感じてはやしてた。
「よ~しこうなりゃイッたれルフィ~!」
"ガラララ…"
瓦礫の中から立ち上がる巨体。
「んぁ~~……この野郎、チビのくせに」
オーズはルフィ目掛けて腕を振った。
「ゴムゴムのォ、
ルフィは背中に背負った、全長4mはある刀を抜く。
"ヒュッ、ドシュッ!"
ルフィはオーズに、真正面から斬り込んだ。
モリアはオーズの体内で舌打ちをする。
「くそっ、麦わらのヤツ、一体どこにこんな力がっ………ん?」
見ると、正面でルフィが腕を回している。
その目が自分を睨んでいると気付いたとき、モリアはサァっと青ざめた。
「ゴムゴムのォ、
"ドゴォッ!"
ルフィの拳はモリアの顔面を捉え、ついでにオーズにも一撃与えた。
続けて、ルフィは空気を吸い込んで体を膨らませ、体をねじる。
「ゴムゴムのォ~、
"ズドドドドッ!"
打ち出される無数の拳。
オーズは後ろに倒れた。
"ズズゥン…"
一部始終を見ていてローリング海賊団は、唖然とする。
「ろ、ローラ船長……」
「えぇ……驚いたわ。あの男、本当に……」
「おい見ろ! 麦わらが落ちてくるぞ!」
ローリング海賊団のクルーが空を指す。
そこには、体から影がどんどん抜けていくルフィが居た。
ウソップとナミが、ルフィの落下するであろう場所に駆け寄っていく。
「本当にルフィの体から影がっ」
「あんなに入ってたなんてっ」
"ドサッ"
「「ルフィ!」」
「ヴヴ……ウアアアアアッ」
「おい大丈夫か! ルフィ!」
ローラは身を震わせながら、倒れたオーズを見つめた。
「やったわ……ついに……オーズとモリアを倒したァァ!」
ローリング海賊団のクルーたちも、飛び跳ねて喜ぶ。
「すげぇぞ麦わらァァ!」
「本当にオーズを倒しちまいやがった!」
「しかし、無茶させといて何なんだが、麦わら、大丈夫そうか?」
ウソップがルフィを揺らす。
「おいっ、しっかりしろ、ルフィ!」
そこへローラがやって来た。
「肉体の疲労度は並じゃないだろうね。100人分の戦闘力を1人の体で発揮したんだ……」
「とにかくっ、早く犠牲者の影を全て取り返さねぇと!」
「そうだ、急ごう!」
「東の空がだいぶ明るんできたぞ!」
ナミが訊く。
「ていうか、どうやって取り戻すの?」
ローラが答えた。
「ゾンビに塩を食わせる以外に影を取り戻す方法と言ったら、影の支配者であるモリア本人の口から、『本来の主人の元へ戻れ』と命令させること。……本当は麦わらにやってもらいたかったんだけど、無理だろうね」
「ローラ船長、とにかくやってみようぜ!」
「麦わらがモリアを追いこんでくれたんだ! あと一押しじゃねぇか!」
「そうね、やるわよ!」
「「「おおおおおっ!」」」
……と、そのとき。
"ズズゥン…"
「え……」
「「「ええええっ!!」」」
オーズが、起き上がった。